目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
ハロウィン間近!日本でもすっかり定着しつつあり、お菓子や雑貨のコーナーはオレンジやブラックのカラースキームやオバケ、魔女、かぼちゃなどのモチーフで溢れています。今日は「作家のためのレジン」を使った小ぶりでさりげないコウモリとオバケのピアスの作り方をご紹介いたします。
色付けに使ったのは、シリーズ商品の「作家のためのレジン着色剤」。以前別のマガジンにも書いたとおり、これは「作家のためのレジン」から生まれた、つまりレジン液を主材料とした斬新な着色剤なのです。言ってみればすでに着色されたレジン。なのでボトルから出した液を透明レジンに混ぜずにそのまま硬化することができるのが特徴のひとつです。
ボトルから出したそのままの濃度で作品に仕上げられるので、「作家のためのレジン着色剤」をボディとして作ったパーツはハッキリ発色し、そしてくっきりと硬化できます。紫外線を通しにくいため未硬化が心配されるブラックやホワイトもそのまんま使えるので、ハロウィンカラーのパーツ作りには最適と言えるでしょう。
今回はこの「作家のためのレジン着色剤」の特徴を余すところなく活かし、真っ黒なコウモリと真っ白なオバケのパーツを作ってピアスに仕立てています。装飾部分には新色のくすみカラーのセットを使って可愛さアップ!クロッチャ公認クリエイターでもある大人気レジン作家のこまりさん監修のくすみカラーは、ため息の出るような素敵な色揃いです。好きな色の組み合わせでオリジナルハロウィン小物作りを楽しみましょう!
使用する道具や材料を含め、詳しい作り方をご説明いたします。
・作家のためのレジン液
・シリコンモールド(すずらん)
・シリコンモールド(ネコ)
・調色パレット(シリコンカップ)
作家のためのレジン 着色剤 ベーシックカラー
・作家のためのレジン着色剤 ニュアンスカラー
・UV/LEDライト
・ホログラム
・ハロウィンモチーフクレイパーツ
・ラインストーンセット
・イヤリングパーツまたはピアスパーツ
・カーリースモーク ゴールド
・調色スティック
・竹串
・極薄のゴム手袋
すずらんとネコの2つのシリコンモールドを使います。これらを用い、すずらんの花をオバケに、ネコをコウモリにしてレジンパーツ本体を形成します。
シリコンカップ2つに作家のためのレジンを入れ、それぞれを着色します。ひとつには作家のためのレジン着色剤ニュアンスカラーセットのサクラを、もうひとつにはネモフィラを少量加えます。
調色スティックや竹串の先でよく混ぜて均一にします。シリコンカップの底を撫でるように混ぜると気泡を防ぐことができます。ここで使用した作家のためのレジン着色剤のニュアンスカラーは粘度が高くもっちりとしたテクスチャーなので、気泡があまり発生しませんでした。
ネコのシリコンモールドのリボンモチーフの部分に流し入れます。モチーフが細い形をしている場合の流し方には注意が必要です。細いモチーフに対し垂直に流すと、レジン液がはみ出してしまうのです。
細いモチーフに対して並行に流せばこぼれにくく、うまく広がります。
UV/LEDライトで硬化し、シリコンモールドから取り出します。可愛いくすみカラーリボンのパーツが2つできました。これらがコウモリのボディ部分となります。
次はヘッド部分を作ります。作家のためのレジン着色剤のベーシックカラーのセットに含まれるブラックの着色剤を、透明のレジン液に混ぜずにそのまま使用します。ネコのモールドに直接流し入れます。
オバケの本体を作ります。すずらんのモールドに、ホワイトの着色剤をそのまま入れます。
それぞれ竹串の先で広げます。
ネコの耳とすずらんの花びら部分は、しっかりと広げないとそこだけレジンが行き渡りません。欠けたように仕上がってしまうのを防ぐため、丁寧に広げましょう。こういった細かな部分の処理には、やはり竹串など先の細いものが向いています。
すずらんの細部もしっかりと埋まるよう、竹串の先で伸ばします。
真っ白のオバケでも可愛いですが、ここではホログラムを入れて少しアレンジを楽しみます。
キラキラしすぎないように着色レジン液を被せます。ホワイトの着色剤に少量の透明レジン液を加えて少し透明度を上げ、ホログラムの上に流します。
ここまでの工程ではシリコンモールド8分目くらいまでにすると、この後のアレンジがしやすくなります。
続いて細かなパーツ付けの作業に移ります。調色スティックの反対側の細い部分を用いて行います。まず適当量のレジン液をシリコンカップに出し、スティック先端をレジン液に付けます。
そのまま小さなブリオンに触れるとくっ付きます。
それをコウモリの目の部分に置きます。
目の配置で印象が変わります。お好みの位置に付けましょう。
オバケの目も同様にバランスよく配置します。よりハロウィンの雰囲気が出るように、クロスモチーフを片方に置いてみました。
カーリースモークを切ります。
コウモリとオバケに目を付けたのと同様の方法を用い、竹串やスティックなど先端の細いものの先で拾って好きなところに配置します。細かなものをすべて配置したら、いったん硬化します。このままレジン液を入れると動いてしまうので、仮硬化の目的で行います。
モチーフを硬化で仮どめしたら、レジン液を流します。フラットなままも可愛いですが…
今回は作家のためのレジンぷっくり専用レジンでころんとさせました。
仮硬化したレジンパーツをシリコンモールドから取り出し、ぷっくりタイプのレジン液を乗せてこんもりとさせました。
オバケも同様にぷっくりさせます。
最後にできあがったレジンパーツをデコレーションします。まず、コウモリとリボンパーツをレジンで硬化接着します。赤丸の部分にレジンを塗り、ピッタリと寄せた状態で硬化します。
次にハロウィンモチーフのクレイパーツを乗せます。ここで注意が必要です。クレイのような不透明のパーツは、UV/LEDライトの光を通しません。そのためクレイパーツの裏にはレジン液を塗りません。未硬化になり、危険です。レジンはアレルゲンなので、未硬化レジンに触らないようにします。この場合ですと、剥がれた時に未硬化部分が露出する可能性があります。
未硬化を防ぐため、赤丸の部分にレジンを少量流して硬化接着します。
レジン液は流すというより、竹串などの先で少しすくったものをちょんちょんと置くと良いかもしれません。
裏面にピアスパーツやイヤリングパーツを接着すれば完成です。
レジンアクセサリー作りを始めて今年で7年。実はハロウィンモチーフの制作は初めてのことでした。今回のハロウィンはどうしようかなぁと考えていたところ、クロッチャショップのセールにて閃きがあったのです。
「可愛いシリコンモールドないかなぁ」と探していたとき、「すずらんの花びら、オバケっぽい…黒猫とリボン合わせたらコウモリ…!?」。思わぬところからインスピレーションを得て初めてのハロウィンレジン挑戦となったのです。
制作する時はついつい上手く作りたいと悩みますが、なんにも考えないでぼんやりとショップなどを眺めていて偶然生まれる感性。そんなのもあるかなと思います。肩肘張らず、気ままに楽しむレジンっていいですよね。
ボトルから出したそのままの濃度で作品に仕上げられる「作家のためのレジン着色剤」を使ったのが、このレシピのポイントのひとつです。このユニークな特徴については、別のマガジン記事で詳しくご説明しています。
https://shop.croccha.com/magazines/colorresin
紫外線を通しにくいため未硬化が心配されるブラックやホワイトの着色剤もそのまま硬化できたので、真っ黒なコウモリと真っ白なオバケが実現したというわけです。
今回はコウモリのボディとなるリボンモチーフをパステルカラーに着色しましたが、ネコと同じくブラックで作るのも良いと思います。さらにコウモリっぽさが出て可愛く仕上がるのではないでしょうか。リボンの色を変えていろんなコウモリを作るのも楽しいでしょう。
自由な発想でさまざまなレジンのコウモリとオバケ作りを試してみてはいかがでしょうか。ハッピーハロウィーン!