作品レシピ
2022年10月27日

ポケットいっぱい!ファスナー付きで安心!手帳やカード類をスマートに収納できるマルチケースの作り方

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みなさんは通帳やカード類など、必要な時にすぐに取り出したい大切なものはどのように収納していらっしゃるでしょうか。今回は絶対になくしたくない冊子類や複数あってごちゃごちゃになりがちなカード類などを綺麗にまとめて収納できるマルチケースのレシピをご紹介します。 

 

ファスナー付きなので中身が出る心配がなく、持ち歩きにもOK。段差の付けてポケットを並べるので、カード類も一覧で見渡すことができる優れものです。バイアステープを付ける工程が少し難しいかもしれませんが、ステップバイステップで詳しい作り方をお伝えするのでご安心を! 

 

ファスナー付きでポケットいっぱい、大切なカードや手帳をスマートに収納できる便利なマルチケースの作り方です。 

 

ジャンル:
ソーイングソーイング

目次

  1. 1.材料・道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料・道具

ファスナー

バイアステープ

接着芯

裁ちばさみ

ものさし

ミシン

2.作り方

布を裁断します。ケース本体の生地の寸法は26x21cm。表地と裏地をそれぞれ1枚ずつ用意します。ここでは表地にオックス生地を、裏地には綿ポリを使用します。表地の裏には不織布のしっかりタイプの接着芯を貼ります(貼り方とコツはこちら)。布を裁断します。ケース本体の生地の寸法は26×21cm。 表地1枚と裏地1枚を用意します。

1

内側の大きなポケットの上側になる柄生地の寸法は22×21cm。1枚用意します。

2

内側の大きなポケットの下側になる生地の寸法は24×21cm。1枚用意します。

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大きなポケットは、生地を半分にして作ります。しっかりとさせたい場合は、折って表側になる面の裏のみに1cmの縫い代を残して接着芯を貼ります。接着芯は、それぞれ10x19cmと11x19cmにカットします。

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カードポケットの土台になる生地の寸法は、12x21cm。表地と裏地それぞれ1枚ずつ用意します。

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カードポケットの土台の表布の裏側に貼る接着芯を裁断します。縫い代を1cm残すので、接着芯の寸法は10x19cmです。

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カードポケットの布は12×8cmを8枚用意します。今回は柄生地と無地の布を4枚ずつ使います。

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ファスナーは50cmくらいのものを用意します。サイズを調節したいのでカットできるものを使用します。

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ファスナー端に付けるタブ用の布をカットします。5x7cmの生地を1枚用意します。

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ケースの縁取りに使うバイアステープは、105cmほど。今回は市販のものを使用しますが、余った布などで手作りされてもよいでしょう。作り方は、動画またはマガジン記事にてご覧になれます。

https://web.croccha.com/magazines/clover_bias_tape_maker

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本体生地の角を丸くカットします。表地を中表に半分に折って仮止めクリップまたはまち針などで固定し、縦横それぞれ4cm、角から45度の角度に1.5cmのところに印を付けます。付けた印をつないでカーブを描きます。印を付ける代わりにコンパスを使用したり、テープなどを利用して丸みをなぞって描いてもよいでしょう。

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線に沿ってカットします。

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折った生地を開き、カットした角をしていない角に重ねます。輪郭線をガイドにハサミでカットします。

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裏地は表地を重ねて、同様に角をカットします。

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本体の表地と裏地の角をカットしました。

15

内側の大きなポケットを作ります。2枚の生地を外表に半分に折り、アイロンで押さえます。

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右側に折り目がくるように生地を置きます。

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それぞれ表側になる面の裏に接着芯を貼ります。生地の中心の折り目に接着芯の左端を合わせて置くと、他の3辺に1cmの縫い代ができます。この状態でアイロンで押さえ、貼り付けます。

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もう1枚の生地にも同様に接着芯を貼り付けます。

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接着芯を貼り終えたら外表に戻し、アイロンで押さえます。

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折り目に押さえのミシンを縫い代0.5cmでかけます。

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どちらの生地も端から0.5cmを縫い押さえました。

22

ケース本体の裏地にポケットを縫い付けます。下側になるポケット生地を左端と上下が揃うように本体の裏地に重ね、仮止めクリップで固定します。

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上側のポケット生地も左端と上下を揃えて重ね、仮止めクリップで固定します。

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裏面を上に向け、ケース本体のカーブに合わせてポケット生地の角をハサミで丸くカットします。

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ポケットの3辺を縫い代0.5cmで仮縫いします。

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内側の大きなポケットができました。

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続いてはカードポケットを作ります。ポケット口を3つ折りにします。生地の表側を下にして置き、上端から1cmのところで折ってアイロンで押さえます。

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さらに1cmのところで折り、アイロンで押さえます。

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折った内側の際をミシンで縫います。

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残り7枚も同様に3つ折りにし、ミシンをかけます。

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ポケットの下端を処理します。生地のほつれが気になる場合はジグザグミシンやロックミシンをかけるとよいでしょう(布端の処理の種類と方法はこちら)。表側を下に向けて置き、下端から1cmのところで折り上げてアイロンで押さえます。

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残りの7枚も下端をすべて折ります。

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作ったカードポケットを土台に縫い付けます。用意した2枚のうち、周囲に1cmの縫い代を残して接着芯を貼った方を使います。

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土台生地の上端から3.5cmの位置の両サイドに印を付けます。

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1枚めのカードポケットの上端を付けた印に合わせて置き、まち針で固定します。

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固定した1枚めのカードポケットの上端から1.5cmの位置に印を付けます。

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2枚めのカードポケットの上端を付けた印に合わせて置きます。

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この作業を繰り返し、残りの6枚のカードポケットも仮止めします。

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それぞれのカードポケットの下端を縫います。できるだけ際を縫いましょう。

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ポケット生地をめくりながら下から順番に縫います。

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カードポケットの表地と裏地を縫い合わせます。

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カードポケットを縫い付けた方を上にして2枚を中表に重ね、仮止めクリップで固定します。右側の辺のみ縫い代1cmで縫い合わせます。

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縫い目で生地を開き、アイロンで押さえます。

44

外表になるように縫い目で折ります。裏地と表地の右端をピッタリと合わせて仮止めクリップで固定します。左側の折った辺を縫い代0.5cmで押さえます。カードポケットの底から口に向かってミシンを進める方がスムーズですので、下から上へと縫います。また、ミシン目が内側に入り込むとポケットが狭まりカードが入りにくくなりますので、できるだけ際を縫うように注意しましょう。

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右端も縫い代0.5cmで仮縫いをします。

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ケース本体の裏地にカードポケットを縫い付けます。上下と右端を揃えて仮止めクリップで固定します。

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裏面を上に向け、ケース本体のカーブに合わせてカードポケットの土台の角をカットします。

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カードポケットの土台生地とケース本体の裏地を縫い代0.5cmで仮縫いします。カードポケットの面を上に向け、上、右、そして下の3辺を縫います。

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ケース本体の表地と裏地を縫い合わせます。生地を外表に重ね、端を揃えて仮止めクリップで固定します。縫い代0.5cmで周囲を縫い合わせます。

50

ファスナーを付けます。ケースの中心が分かるように上下に印を付けます。

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ファスナーの下処理をします。スライダーが下向きになるように持ち、ファスナー端を手前に半分に折ります。

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角が三角になるように右上に折り上げます。

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まち針で固定します。

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対照的に左側も折り曲げて、できるだけ上の辺が真っ直ぐになるように固定します。

55

手縫いまたはミシンで折り目を固定します。

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ケースの上中心にファスナーの右側の端がくるように置きます。

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スライダーを上に向け、ファスナーの端から0.5cmとケースの端から1cmの位置が重なるように置いて仮止めクリップで固定します。

58

角のカーブしている部分が沿わせにくい場合は、ファスナーに2、3mmの切り込みを5か所ほど入れると合わせやすくなります。

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ケースの右側にファスナーを仮止めし終わりました。反対側もケースの上中心から同様にファスナーを固定します。

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ケース下部は、ファスナー金具が下になるようにケースの内側に折り上げて固定します。この時、ファスナーの中心とケースの中心が合うようにしましょう。

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ファスナーをケースの端から1cmのところで縫い合わせます。折り上げている下の部分は、金具ぎりぎりまで寄せます。

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カーブ部分や折り目などファスナーがずれやすいところは、目打ちなどで押さえながら縫うとよいでしょう。

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バイアステープでケースの縁を包みます。バイアステープの片側を開き、テープの端を1cm内側に折ります。

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バイアステープの片側を開いた折り目と…

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ファスナーの縫い目を合わせて固定します。

66

バイアステープの反対の先は、最初に付けた折り目、つまりケースの中心線から2cm先でカットします。最初に折った部分と1cm重なり、さらにその先から1cm飛び出します。

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仮止めクリップでまわりをぐるりと固定したら、バイアステープの折り目に沿って本体に縫い付けます。裏面を上にしてファスナーの縫い目の上にミシンをかけてもよいでしょう。

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ケースの縁をバイアステープで包みます。

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ケース下部のバイアステープの最初と最後が重なっている部分はいったん折り目を開いて伸ばし、一緒に折り込みます。

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バイアステープを本体に縫い付けた縫い目に、包んだ方のバイアステープの端が1、2mm重なるように固定します。

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幅が足りず縫い目が隠れるまで包めない場合は、ケース本体の縫い代を1、2mmカットします。ケースの形が崩れないよう、角は特に気をつけながらきれいにカットしましょう。

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バイアステープの際を縫います。内側のバイアステープの端もできるだけいっしょに縫います。そのままでは難しい場合は、しつけをかけてから縫ってもよいでしょう。

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ファスナー端にタブをつけます。ファスナーをお好みの長さにカットします。

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タブを作ります。生地の表面を下に向け、短い上下の辺を1cm折ってアイロンで押さえます。

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折った辺を合わせて中表に半分に折り、仮止めクリップで固定します。両端を縫い代1cmで縫い合わせます。

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縫い代を0.5cmカットして半分にします。折り目側の角を斜めに切り落とします。

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生地を外表に返し、目打ちなどで角を整えます。

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アイロンで押さえて形を整え、ファスナー端を差し込みます。最低1cmは入れるようにしましょう。

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布周りを四角く縫います。

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完成です。

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3.まとめ

通帳やお薬手帳、カード類などが入れられる大小のポケットの付いたマルチケースのレシピをご紹介いたしました。ファスナータイプなので中身が出てしまう心配がなく、大切なものを収納して持ち歩くのに最適の設計です。

ポケットが多くて難しそうに見えるかもしれませんが、同サイズにカットした生地を同じ方法で縫い付けるだけなので慣れてしまえばスムーズです。ポケット幅が狭まってカードが入れにくくなるのを防ぐためサイドを縫い合わせる時はできるだけ際にミシンをかけるなど、いくつかのポイントを押さえればどなたにも失敗なく完成させられます。

唯一ややこしいかもしれないのが、バイアステープを縫い付けて縁を包むところ。特に初めての方にとっては、どの折り目と縫い目を重ねればよいのかと混乱する場面もあるかもしれません。でもじっくり落ち着いてテープの仕組みを観察すれば大丈夫。

バイアステープを扱う際は、丁寧に作業することも大切です。これは初心者さんだけでなく、普段から使い慣れていらっしゃっても心がけている方が多いのではないでしょうか。カーブなどのずれやすいところは目打ちの先で押さえながら縫う、自信のない場合はしつけをかけてからミシンをかけるなど、やり直しを防ぐ鍵は仕事の丁寧さにかかっています。

ポケットが多く、たくさんのパーツを縫い付ける作品です。ポケットごとに生地を変えたり、バイアステープを布から作ったりしてオリジナルにアレンジするのもハンドメイドの醍醐味ですね。収納力が高くて便利なマルチポーチ、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

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