目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
ドライフラワーとニュアンスカラーの組み合わせが美しい、オリジナルバレッタの作り方をご紹介いたします。レジンの着色やドライフラワーの種類を変えれば、季節や好みに合わせたアレンジも可能です。
今回はバレッタの1層めをカラーレジンにする場合と2層めをカラーレジンにする場合の2種類の方法をご紹介。きれいに作るためのポイントや気泡を抜く方法、そしてコーティングの仕上げ方など、レジンアクセサリー作りの基本的なテクニックと応用がたっぷりと詰まったレシピです。
実用性のあるヘアアクセサリーとしてだけでなく、コーデのワンポイントにもなるバレッタ。オフィスやご自宅での大活躍はもちろんのこと、大切な方への特別なギフトとしても喜ばれることでしょう。そんなバレッタを世界にひとつだけのオリジナルデザインで作る方法をご説明いたします。
作家のためのレジン
作家のためのレジン着色剤
・ブラック、ブラウン
作家のためのレジン着色剤(ニュアンスカラー)
・サクラ
作家のためのレジンコーティング剤25g
調色パレット(5個入り)
調色スティック
シリコンブラシ
UV-LEDライト
ピンセット
接着剤
バレッタモールド
お好きなバレッタ金具やヘアピンなど
お好きなドライフラワー
リーンクリップや洗濯バサミ
爪楊枝
テープ
バレッタモールドについてる埃をテープで取り除きます。
カラーレジンを作ります。調色パレットに透明のレジン液を入れます。
サクラ、黒、そして茶の3色の着色剤を、3:2:1の割合で加えます。
シリコンブラシでムラがなくなるまでよく混ぜます。
調色パレットにドライフラワーを入れ、透明のレジン液を流します。シリコンブラシで押し付け、しっかりと浸します。ドライフラワーは気泡が出やすいので、このようにあらかじめレジン液に浸して対策をします。
調色パレットに少量のレジン液と金箔を入れて混ぜ、細かくします。
今回使うのは、2層に分かれた段差のあるようなバレッタが作れるモールドです。上の層をカラーレジンにするパターンと逆のパターンの2種類のバレッタの作り方をご説明いたしましょう。
ひとつめは、バレッタの1層め、つまり下の段をカラーレジンにするパターンです。左右と真ん中の3つのスクエアにカラーレジンを流し入れ、調色スティックの先で角をなぞって気泡を取り除きます。
120秒硬化します。
2層めのスクエア部分にドライフラワーを並べて60秒硬化します。バランスを考えながら配置しましょう。
ドライフラワーの茎をハサミやピンセットで取り除きます。
金箔を並べて60秒硬化します。
モールド全体に透明のレジン液を流し入れ、シリコンブラシで気泡をしっかりと取り除きます。角は特に気泡が溜まりやすいので、しっかりとなぞりましょう。
モールドの縁についているレジン液を取り除き、表面と裏面それぞれ120秒ずつ硬化します。
レジンパーツの硬化熱が残っているうちにバレッタ金具の表面の反りに合わせてリーンクリップ等で固定し、冷まします。洗濯バサミでも代用できます。跡がつかないよう、マスキングテープで覆うとよいでしょう。
逆バージョンのデザインのバレッタを作ります。両端からそれぞれ2つめの上の層にカラーレジンを入れ、シリコンブラシ等で均します。量が少ないと弾いてしまいますので、たっぷりと塗ります。
角をなぞって気泡を抜き、60秒硬化します。
1層めのスクエアにドライフラワーを並べ、60秒硬化します。バランスを考えながら配置しましょう。
ドライフラワーの茎をハサミやピンセットで取り除きます。
金箔を並べて60秒硬化します。
ドライフラワーを配置した3つのスクエアだけに透明のレジン液を流し入れ、角をなぞってしっかりと気泡を取り除きます。
表面と裏面それぞれ120秒ずつ硬化します。
レジンパーツの硬化熱が残っている温かいうちにバレッタ金具の表面の反りに合わせてリーンクリップ等で固定し、冷まします。
レジンパーツとバレッタ金具を固定した状態でバリをハサミとテープで取り除きます。
バレッタ金具の表面に接着剤を乗せ、爪楊枝などで全体に塗り広げます。気泡も潰しましょう。
バレッタ金具の上にレジンパーツを乗せてリーンクリップで固定します。接着剤を完全に乾かします。
最初の10分くらいは接着剤が半乾きの状態ですので、はみ出した余分を取り除くことができます。クリップをいったん外してきれいにしてから再び固定することもできます。
接着剤が完全に乾いたら、表面にコーティング剤を塗ってツルツルに仕上げます。一気に全体に塗らず、ブロックごとに分けてその都度20秒ほど硬化しましょう。完全には硬化していないので、コーティングした所は触らないように気をつけましょう。
パーツが小さいので側面と表面を一緒に塗っても良いでしょう。量が多いと横に液だれしてしまいますので、気をつけましょう。1層めと2層めの間は段差を残す程度にコーティングします。
全体を180秒硬化します。
裏面をコーティングします。接着剤との段差を埋めるため、低粘度のレジン液を分厚く盛ります。調色パレットに透明のレジン液を入れ、シリコンブラシで塗り広げます。ブロック分けにして塗り、その都度硬化しましょう。気泡ができやすいバレッタ金具との隙間には、ブラシを奥まで入れてしっかりと取り除きます。
全体を硬化すれば完成です。
ドライフラワーとニュアンスカラーの組み合わせが美しい、オリジナルバレッタの作り方をご紹介いたしました。レシピ通りに作るのはもちろん、カラーレジンの色味やドライフラワーの種類を変えて季節ごとのアレンジも楽しめるレシピです。
今回使用したドライフラワーは、アリッサム。大きいものなら千切るなどして、どんなドライフラワーでも作れます。しかしかすみ草をはじめ、ドライフラワーには気泡が出やすいものが多いのが難点です。きれいに仕上げるためには事前の気泡対策が肝心です。
ドライフラワーの気泡対策の代表は、あらかじめレジン液に浸す方法。調色パレットなどに使いたいドライフラワーを入れ、透明のレジン液を注ぎ入れます。シリコンブラシや調色スティックの先でしっかり押し付け、気泡を出し切ってしまいます。そうすれば、実際にモールドに入れたレジンに封入した時に出る気泡を最小限に抑えられます。
今回使ったのは、スクエアが連なったデザインのシリコンモールド。こういった形のモールドは角に気泡が溜まりやすいので、細心の注意が必要です。レジン液を入れたら調色スティックなど先の尖ったもので丁寧になぞり、気泡をしっかりと取り除いてから硬化しましょう。
このレシピで使ったのは、弧を描いたバレッタ金具です。しかしこのモールドでできるレジンパーツには、そのままでは角度が付きません。そのため、金具とパーツを密着させるにはちょっとした工夫が必要です。レジンパーツの硬化熱が残っている温かいうちにバレッタ金具の表面の反りに合わせてリーンクリップで固定すればよいのです。洗濯バサミで代用する場合は、跡が付かないようにマスキングテープで覆うと良いでしょう。
最後に表面にコーティング剤を塗ってツルツルに仕上げます。一気に全体に塗らず、ブロックごとに分けてその都度硬化すると上手くいきます。その際、完全に硬化していない部分には触れないように気をつけながら作業を進めましょう。せっかくできた1層めと2層めの段差が消えないよう、境目への塗りすぎは避けます。
裏面のコーティングは、接着剤との段差を埋めるためにレジン液で行います。低粘度の通常タイプのレジン液で分厚く盛ります。バレッタ金具との隙間には気泡ができやすいので、ブラシを奥まで入れてしっかりと取り除きましょう。
ドライフラワーとニュアンスカラーの組み合わせが美しいオリジナルバレッタ。贈り物にも最適です。季節や着ける人のイメージに合わせ、着色剤の配合やドライフラワー選びから楽しみましょう!