バイアステープの付け方(ハンドタオルの作り方)
作品レシピ
2021年07月17日

バイアステープの付け方(ハンドタオルの作り方)

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常に真っ白なバスタオルを使いたい我が家では、数年ごとに12枚ほど一気に買い替え、それまでのものは洗車や清掃などに回して処分します。 

 

先日替えたのですが、どうやら均等にローテーションしていなかったようで、一部はまだ新品同様。そこで夫から、小さくカットしてハンドタオルの予備として使用することを提案されました。 

 

ソーイングのことをよく知らない夫は、カットした布端は3つ折りにして縫えばOKと安易に思ったようです。バスタオル、しかもアメリカの厚手のものを3枚重ねてミシンをかけるなんて、物理的にとても無理! 

 

夫に色を選んでもらい、バイアステープで端の処理をしてハンドタオルにリメイクすることにいたしました。角の曲がり方や最初と最後のテープのつなげ方など、覚えておくとキルティング生地を使った作品の端の処理などに応用できます。 

ジャンル:
ソーイングソーイング

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

bias tape supplies

・タオル生地
・バイアステープ
・ミシン
・ミシン糸
・ハサミ
・仮どめクリップ
・布用しるしつけペン

2.作り方

バイアスとは斜めという意味で、バイアステープは布目に対して45度の角度で細くカットした生地を長く縫い繋げたものを指します。簡単に自作できますが、市販のものも様々な幅、色、素材から選べます。タオルは厚手なので、ここでは0.5インチ(12.7mm)と幅広のタイプを使います。色は夫が選んだ黒。コットン素材です。

bias tape 01

0.5インチ幅のバイアステープを開くと、2インチの生地が4つ折りになっているのが分かります。

bias tape 02

これを0.5インチずつ内側に折り込んで、布端を挟んで縫い付けます。

bias tape 03

作業中にぼろぼろしてくるとやりにくいので、タオル地の切り口はロックミシンで処理しました(やり方はこちら)。

bias tape 04

バイアステープを開き、外側(山折りの側)をタオル地の表に合わせ、布端を揃えて重ねます。

bias tape 05

まち針または仮どめクリップで固定します。最後に繋げやすいよう、角からではなく1辺の真ん中あたりから始めます。

bias tape 06

バイアステープの端から2インチ(約5cm)ほどのところにしるしをつけます。ここが縫い始めの位置となります。

bias tape 07

最初の辺のコーナーには…

bias tape 08

タオル地が終わるところから0.5インチのところにしるしをつけます。違うサイズのバイアステープを使う場合は、生地の端からバイアステープの幅のところにしるしをつけます。ここが最初の辺の縫い終わりの位置となります。

bias tape 09

つけたしるしからしるしまで、いちばん外側の折り目に沿ってミシンで縫います。縫い始めはほつれないよう返し縫いをします。

bias tape 10

コーナーに近づいたらひと針ずつゆっくり進め、しるしのところで返し縫いをしていったん糸をカットします。ほつれないよう、返し縫いで補強します。

bias tape 11

次の辺からバイアステープの幅(0.5インチ)を残して縫い止めています。

bias tape 12

バイアステープを最初の辺の延長線上に開いて伸ばします。

bias tape 13

タオル地の角を軸に、バイアステープを直角に折り上げます。

bias tape 14

アイロンで押さえます。

bias tape 15

折り上げたバイアステープを下ろして…

bias tape 16

直角に折ります。

bias tape 17

輪(折り目)を最初の辺にぴったりと合わせます。

bias tape 18

サイドは2つ目の辺に布端を合わせます。

bias tape 19

まち針かクリップで仮どめします。

bias tape 20

最初の辺と同様、次の角の手前に縫い止める位置のしるしをつけます。

bias tape 21

布端ギリギリから縫い始めます。

bias tape 22

しるしのところで縫い止め、糸を切ります。

bias tape 23

最初のコーナーと同様に、バイアステープを90度に折り上げ、下げ、3辺め、4辺めと続けます。

bias tape 24

最後は、最初の辺に戻ります。コーナーを仮どめした状態で、バイアステープの最初と最後を縫い繋ぎます。

bias tape 25

縫い始めに残した2インチ(約5cm)ほどのバイアステープの先を0.5インチ(約1cm)ほど手前に折ります。

bias tape 26

アイロンで押さえます。

bias tape 27

回ってきたバイアステープの先を重ねて…

bias tape 28

縫い始めのバイアステープの切り口に揃えてカットします。

bias tape 29

バイアステープの先が0.5インチ(約1cm)オーバラップする状態になります。

bias tape 30

アイロンでしっかりあとをつけます。

bias tape 31

まち針かクリップで仮どめします。

bias tape 32

アイロンでつけたあとに沿ってミシンで縫い合わせます(分かりやすいよう白線を引きました)。

bias tape 33

縫い代を開いて…

bias tape 34

アイロンで押さえます。

bias tape 35

角から縫い始め、いちばん最初につけたしるしのところまで来たら返し縫いをして糸を切ります。

bias tape 36

なるべく平らに仕上がるよう、縫い代は開いた状態で縫います。

bias tape 37

これでバイアステープのつなぎ目が目立ちません。

bias tape 38

角を返します。

bias tape 39

くるっと被せるようにタオル地の向こう側へ持っていきます。

bias tape 40

裏側を上に向け、バイアステープを倒します。

bias tape 41

コーナーは、進行方向にしっかり折り目をつけたら…

bias tape 42

次の辺を内側に倒します。

bias tape 43

この状態で、仮どめします。

bias tape 44

すべての辺と角をバイアステープで包んで仮どめしたら…

bias tape 45

表を上にして、バイアステープのぎりぎりのところをぐるりと1周ミシンで縫います。

bias tape 46

角もきれいに仕上がりました。

bias tape 47

裏も満足です。

bias tape 48

3.まとめ

基本のバイアステープの縫い方を用い、バスタオルをリサイズして縁付きのハンドタオルを作りました。3つ巻きの処理が難しい厚手の生地やキルティング生地などを使う際、覚えておくと役に立ちます。

布端の処理という実質的な目的だけでなく、バイアステープには装飾性もあります。真っ白なタオルにキリッとブラックの縁をつけ、夫好みの「男子の持ち物」になりました。カラフルなバイアステープも手に入りますし、柄物の布で手作りすればなお楽しいと思います。

キルティング生地を使ったコースターやプレイスマット、ティーコジーなど、キッチン布小物の布端の処理にもぴったりのバイアステープ。古タオル再利用のハンドタオルなど、小さなもので練習してみてはいかがでしょうか。

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編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在...
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