しおりを作ろう！スタンプポジショナーの使い方

1．材料と道具

・スタンプ
・ウォータープルーフのインクパッド
・しおりのサイズにカットした水彩画用紙
・要らない紙（チラシでも何でもOK）
・仮どめテープ
・スタンプポジショナー
・水彩絵具
・水筆ぺん
・穴あけパンチ
・リボン
・はさみ

2．作り方

水彩絵具や水性マーカーなどの水気のあるカラーメディアを使って色ぬりをする場合は、ウォータープルーフ（耐水性）のインクパッドを選ばないとスタンプした線が滲んでしまいます。私はアーカイバルインクのジェットブラックを愛用しています。

ペーパーにバランスよくスタンプを入れます。

広がりを表現したり、いっぱいに溢れる印象にしたい時は、わざとはみ出すようにスタンプすると効果的。テーブルにインクがつかないように、チラシなど要らないペーパーの上で作業します。

ランダムなイメージにしたいので、方向を変えてもう一度スタンプ。

残念、重なってしまいました。一か八かの手探り仕事だと、近過ぎたり、逆に離れ過ぎたりと、なかなか思うところに2つめのスタンプが着地しません。

そこで出番なのが、スタンプポジショナーです。スタンプポジショナーは、透明のアクリル版のガイドとL字型のハンドルの2ピース構成のキットです。

最初にガイドを作ります。L字のハンドルの内側の角にアクリル板の角をぴったり合わせます。私は右利きなので左上に寄せていますが、どちらの角でもOKです。

使いたいスタンプにインクをつけます。この時のインクは何色でもどんなタイプでも構いません。

合わせたL字のハンドルとアクリル板の角にスタンプの持ち手の角も合わせ、垂直に下ろします。

ガイドなので、位置さえ合っていれば部分的に掠れたりぶれたりしていても機能します。

ガイドのプレートができました。これを使って実際にペーパーのどこにポジショニング（配置）するか決めていきます。

スタンプポジショナーよりも大きいペーパーにスタンプする場合は必要ありませんが、しおりのような小さい台紙は要らない紙に固定するとずれません。あとで剥がす時に台紙を傷めないよう、弱粘着性の仮止めタイプのテープのりが最適です。

裏に少し引いて…

固定します。

台紙の上にガイドを置いて、ひとつめのスタンプの位置を決めます。

決めたらガイドのプレートを動かさないように抑え、L字型のハンドルを角に合わせて置きます。

L字型のハンドルはそのままの位置に押さえ、ガイドのプレートを外します。

抑えているL字型のハンドルの角にスタンプの持ち手の角を合わせて垂直に下ろせば…

狙ったところにスタンプが入ります。

上からガイドのプレートを当てて2回めのスタンプの位置を決めます。

スタンプの上下を逆にして入れたいので、L字型のハンドルの内側を合わせる角は右下になります。

L字型のハンドルを置いて…

スタンプしても良いのですが、右利きの私にはあまりやりやすい体勢ではありません。

こういう時は、仮止めしている要らない紙ごとくるりと回します。

慣れていらっしゃらない方は手首をおかしな角度に曲げたりイスの方向を変えたりされますが、スタンプや色ぬりの際はご自分が作業しやすいよう台紙の方を回してしまうのがいちばん楽です。

これなら該当の角は左上。

ひとつめと同じように左上の角にL字型のハンドルの内側を合わせ、ガイドのプレートを外し、角に合わせて垂直に下ろすようにスタンプ。

狙ったところにスタンプができました。

スタンプポジショナーがあれば、こんな小さなスペースもバランスよく埋められます。

葉っぱの先だけ入れたいのですが、スタンプしにくい角度なので…

ペーパーの方を回して合わせる角を左上に持ってきました。

ガイドのプレートを外してスタンプします。

バランスよく自然に台紙が埋まってきました。

ここにもいちごを入れようかな？

ガイドのプレートを当てて位置を決め、スタンプします。

ここも埋めましょう。

スタンプポジショナーのおかげで理想どおりのパターンを作ることができました。

固形水彩絵具のトラベルセットで色ぬりをします。

セットにも筆がついてきますが、もっと手軽なのがお水を入れて使う水筆ぺん。従来の筆ぺんのインクの代わりにお水が出てくる仕組みです。パレット代わりにアクリルブロックを使えば後片付けも簡単なので、ますます気軽です。

水筆ぺんの先で絵具を拾い、アクリルブロックの上でお水と混ぜます。

濃淡をお水の量で簡単に変えられるのが、水彩絵具の利点のひとつ。水筆ぺんの柄を押すとお水が出てきて、色が薄まります。

筆先をペーパータオルや要らない紙に擦るだけできれいになるので、従来の絵筆のように根元から洗う必要なし。

同じ筆ですぐに次の色に取り掛かることができます。

筆先に残った絵具をペーパータオルにさっと拭って…

最後の色を塗ります。

とっても簡単！

あっという間に色ぬり完了です。

パレット代わりのアクリルブロックに絵具が残っているので、別バージョンも作ります。
水筆ぺんの先に白を少し取って…

赤と混ぜれば…

パステルピンクのいちごに。

緑にも白を混ぜて…

葉っぱをミントグリーンにしました。

簡単にパステル調に変えられるのも、水彩絵具の魅力です。

左はお水をほとんど入れずに塗ったバージョン。

背景にも色を入れてみたら、真っ白いお花の可愛さが引き立ちました。

水筆ぺんとアクリルブロックのコンビは、後片付けが本当に簡単。ペーパータオルに筆先を拭って…

アクリルブロックに残った絵具も拭き取れば…

片付け完了。シンクに行く必要もないので、とても気軽に水彩絵具が楽しめます。

絵具が乾いたら、しおりを仕上げます。ホールパンチで穴を開けます。

カットしたリボンの先を揃えてできた輪を…

穴に通します。

穴から出てきた輪にリボンの先を通して…

軽く引っ張って整えれば出来上がり！

しおり代わりにガソリンスタンドのレシートが飛び出していた夫の本に挟みました。

3．まとめ

原始的だけれど、あると大変便利なスタンプポジショナー。狙ったところに確実にスタンプできるので、カード作りの最後のフレーズ入れに失敗して涙、なんてこともなくなります。

スタンプは押しっぱなしの雰囲気も好きですが、色を入れたい場合もあります。水性マーカー、アルコールマーカー、スプレー、色えんぴつなどいろいろなカラーメディアを揃えていますが、水彩絵具の雰囲気がいちばん好き！学生時代の美術の時間の準備や後片付けの面倒くささを思い出して気後れしてしまうかもしれませんが、固形の水彩絵具、水筆ぺん、そしてアクリルブロックの最強コンビでうんと気軽に楽しめます。

スタンプポジショナーと絵具コンビで、お気に入りのスタンプをもっと楽しく＆もっと可愛く活用しましょう！