目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
和菓子のひとつ、練り切り。花や鳥をモチーフにしたその美しい姿にはうっとりさせられるものです。食べる前に手のひらに乗せてじっくり眺めてしまいますよね。季節を感じさせる練り切りの色合いと形は、粘土で表現するのにとても適しています。今回は3色のカラー粘土で練り切りを再現し、根付ストラップに仕立ててみました。
一見難しそうですが、実は使っているのは身近にあるものばかりです。ちょっぴりの工夫と配慮で本物に近い仕上がりに。こねている時の粘土の質感と柔らかさは練り切りあんのそれと良く似ているので、和菓子職人さん気分を味わうこともできます。
粘土に色を付けて、こねて、丸めて、ヘラで筋を付けてお花の形にして…と、和菓子作りを模擬体験!華やかで目を引く樹脂粘土の練り切りの作り方のご紹介いたします。
・粘土シート
・ウェットティッシュ
・樹脂粘土
・アクリル絵の具(白、赤、黄緑、黄色、橙)
・茶こし
・冷凍食品等の空きカップ(ニス塗り用)
・ラップ
・平やっとこ2個
・接着剤
・ストラップ
・ヒートン
・丸カン
・ピンセット
・細い粘土ベラ(もしくは爪楊枝や粘土カッター等)
・先の丸い粘土ベラ(もしくは似た形状のもの)
・筆
・粘土スケール(計量スプーン)
・ニス
カラー粘土を作ります。まず最初に、粘土に白の絵具を混ぜてこねます。
白を混ぜてこねた粘土を3等分にして、赤、緑、そして黄色の絵具をそれぞれに混ぜてこねます。
粘土スケールのGのサイズにすり切りに粘土をつめ、余っている粘土にくっつけて取り出します。
3色の粘土をくっつけてウェットティッシュで包み、丸い形に整えます。
ラップで包み、粘土同士がしっかりくっつくようにぎゅっとしぼります。
ラップから粘土を取り出し、再びウェットティッシュで包みます。ウェットティッシュでなでて粘土の表面をなだらかにします。
細い粘土ベラを押し付けるようにして色の境目に筋を入れます。粘土ベラをお持ちでない場合は、粘土カッターや爪楊枝などでも代用できます。
最初に入れた筋と筋の真ん中あたりにもう1本筋を入れます。
さらに筋と筋の間に筋を入れます。
先の丸いヘラや棒などを押し付け、真ん中にくぼみを作ります。
真ん中のくぼみを軸にして細いヘラを押し付け、放射状の溝を作ります。これで本体のできあがりです。
樹脂粘土に橙の絵具を混ぜてこねます。
茶こしを使って粘土をぐっと押し出します。
本体の真ん中のくぼみ部分に接着剤を付けます。
茶こしで押し出した粘土をつぶさないようにやさしくピンセットでつかみ、接着剤を付けた部分に貼り付けます。ここまで出来たら数日から1週間程度乾燥させます。
乾燥したらニスを塗ります。
ニスが乾いたらヒートンを挿します。
ヒートンの根本に接着剤を塗って補強します。
接着剤が固まったら丸カンでストラップとヒートンをつなぎます。
樹脂粘土の練り切り根付ストラップの完成です!
粘土で表現するのに最適なもののひとつに和菓子があります。特に練り切りはその代表とも言えるでしょう。求肥などを混ぜ合わせた白あんを着色して手作業で形や模様を付けるそのプロセスも、粘土スイーツのそれとよく似ています。
今回はそんな練り切りを3色のパステルカラーの粘土で作ってみました。とても華やかでかわいらしく、なにより本物みたいに美味しそうな出来栄えに大満足です。
練り切りは、いかに美しく仕上げられるかがポイントです。そのための注意点も含めて詳しい作り方をご説明いたしました。
ひとつめの注意点は、本体となる数色の粘土の合わせ方です。用意した3色の粘土をくっつける際、そのまま手でまとめようとすると形が崩れてしまいます。力加減のバランスが良くないと色が混ざって境目がぼやけてしまうこともあります。そこでラップを使います。ラップで包んでから絞ると外側から均一に力が加わるので、変形や混色の心配なくきれいにまとめることができます。
ふたつめの注意点は、表面のテクスチャーへの配慮です。ラップで絞ることによってできる表面の細かいしわは、ウェットティッシュで滑らかにすることができます。適度の水分が表面のしわを伸ばすのです。また、ヘラで筋を入れる際もウェットティッシュで包みながら行います。粘土の表面に指紋が残るのを防ぎます。
ヘラで筋を入れたり茶こしを使って粘土を押し出したりする工程は、まるで本当に練り切りを作っているかのような楽しみを与えてくれます。こねたり、丸めたり、筋を入れたり…本物の職人さんには敵わないかもしれませんが、一人前になった気分を味わうには十分!ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。