目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
もうすぐクリスマス!この時期になると、お店には色々なホリデーグッズが並びます。ツリーやリース、ガーランドなどのパーティー用の飾りや、ヨーロッパから輸入された美しいパッケージに入ったクッキーやキャンディーなどなど、見ているだけで気分がアップする季節です。
手作り好きさんにとってもこれからが本番ではないでしょうか。お菓子作りの道具や材料、ハンドメイドの装飾品向けのキットや素材がずらりと並ぶこの時期は、1年でいちばんわくわくするものですよね。
今回は粘土をメインにしたピックとオーナメントの作り方をご紹介いたします。モチーフは、クリスマスの定番、サンタクロース!丸みのあるフォルムとマットな色合いが可愛らしい、粘土のサンタさんです。軽量粘土作るのでとても軽く、お部屋の飾りにぴったりです。
実はこのサンタクロースは、私がクロッチャのコンテストで賞をいただいた作品のレシピを用いて作っています。専門のモールドは必要ありません。フリーハンドでの形成と100円ショップなどで買える身近なアイテムで作れちゃう、とっておきのレシピです。
・クッキングシート
・ラップ
・つまようじ
・アクリル絵の具(黄、赤、茶)
・菊の形の野菜抜き型
・丸い形のクッキー型
・ボンド
・軽量粘土
・たたら板 3mm厚
・のし棒
・オーナメントケース
・手芸用わた
・クリスマスパーツ
・お菓子用スティック
サンタの服と帽子用の粘土を着色します。ピンポン玉くらいのサイズの粘土に赤の絵具を混ぜ、よくこねます。
できたカラー粘土が乾燥しないよう、ラップで包みます。
サンタの顔用の粘土を作ります。ピンポン玉くらいの粘土に黄色と赤の絵具を2:1くらいの割合で加え、よくこねます。黄味が強い場合は赤を、赤味が強い場合は黄色の絵具を少量ずつ足して調節しましょう。
サンタの鼻用の粘土を作ります。顔用の粘土を少しだけ取り分けます。
小さく取り分けた方に黄色と赤の絵具を加え、顔用の粘土よりも濃く着色します。絵具を加えたらよくこねます。
サンタのひげと帽子には、白いままの粘土を使います。着色しない白い粘土もよくこね、乾燥を防ぐためすべての粘土をラップに包みます。
さらにジッパー付きのポリ袋やタッパーなどに入れ、乾燥から守ります。
白い粘土を少量取り出し、たたら板とのし棒を使ってのばします。
菊形の型で抜きます。
丸の型で半月状に切り分け、サンタのひげを作ります。
できたひげパーツのサイズに合うくらいの量の顔用の粘土を取り出します。こねて丸め、軽くつぶします。
サンタの体部分を作ります。顔よりも少し大きめサイズになる量の赤の粘土をこね、丸みのあるおにぎりのような形に整えます。
顔よりも小さめサイズになる量の赤の粘土をこね、おにぎりのような形にして帽子を作ります。
それぞれのパーツをボンドでくっつけます。
ひげを貼り付けます。サンタ帽の折り返しの白い部分も作ります。白い粘土を細長くのばし、ボンドで貼り付けます。
サンタ帽のポンポンを付けます。白い粘土を小さく丸め、帽子の先に貼り付けます。
顔より濃いめに作った鼻用の粘土を小さく丸め、顔部分に付けます。お菓子用スティックの先にボンドを付け、サンタに差し込みます。
顔を描きます。小さくカットしたクッキングシートにボンドと茶色の絵具を出します。つまようじの先にほんの少しだけ絵具をつけてボンドと混ぜます。乾くと濃い色になるので、この時点では薄い茶色になればOKです。
目を描きます。
白い粘土を丸めてサンタの服につけてみました。粘土の代わりにビーズやデコパーツを貼り付けても良いでしょう。乾燥すれば、サンタさんのピックの完成です!
オーナメントケースに入れる場合は、スティックを差し込まずに乾燥させます。他のデザインの粘土モチーフやクリスマスパーツもケースに一緒に入れると見栄えが一層良くなります。手芸用のわたや羊毛フェルト等を入れると、パーツが安定しやすくなります。ここでは粘土で雪だるまも作って入れてみました。
雪だるまの作り方は、こちらでご覧いただけます。
マットな色味とスカロップエッジのおひげが可愛らしい、粘土のサンタさんのピックの作り方をご紹介いたしました。スティックを差し込まずに仕上げれば、ツリーに飾るオーナメントにも。自由に仕上げて楽しく遊べるホリデー向けの粘土レシピです。
さまざまなプロセスを含む粘土細工は、ワークフローを先に順序立てておくとやりやすくなります。粘土に色を付けて形を整えて…とパーツごとに作るのではなく、先にすべての粘土の着色を済ませ、次に形成、乾燥、そして組み立て、というようにバッチで行うとスムーズに進みます。
先にカラー粘土をすべて作ってしまうので、そのまま置いておくと出番の頃には乾燥してしまうかもしれません。今回のように粘土の準備を先にする場合は、各色丸めてひとつずつラップに包んで必要な時まで保管します。ラップに包んだ粘土をさらにジッパートップのポリバッグやプラスチックのコンテナなどに密封すれば、より安心です。
サンタさんの服と帽子はもちろん赤。帽子の折り返し部分とポンポンには絵具を混ぜないそのままの白い粘土を使用しました。サンタさんのお顔にする粘土を用意するのに肌色の絵具は不要です。赤と黄色を混ぜることで、自然な顔の色が作れるのです。絵具の組み合わせ次第で必要なカラー粘土ができるのも、ハンドメイドならではの面白さのひとつです。
また、サンタさんの形にするのに専用のモールドなども要りません。フリーハンドでディスクの形やおにぎりみたい整えたり、ボール状に丸めたり、細長いロッド状にしたり…100円ショップのお弁当グッズコーナーでも気軽に買える菊や丸の抜き型をうまく使えば、サンタさんのおひげも可愛く作れます。
あえて手で成形することにより、全体に丸みを帯びた柔らかい印象のサンタさんになりました。マットな色合いも相まって、まるでクリスマスケーキに乗っかっているマジパンのサンタさんのような仕上がりに。いびつさが返って素朴な手作りの温かみを与えるので、完璧を目指さず、気軽にお子さまとクラフトタイムを楽しむのも良いかもしれません。
スカロップエッジのもくもくとしたおひげがチャームポイントの粘土のサンタさん。スティックを差し込んでピックとして使ったり、他のモチーフと合わせてクリスマスツリーのオーナメントに仕立てたり。今年は粘土遊びを取り入れたクリスマス準備を楽しんでみてはいかがでしょうか。