目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
手作りのノートブックカバーのバンドにチャームをつけたくて、ハンドメイドアイテムをあれこれ合わせてみています。クレイ、ビーズ、カバーボタン、ポンポン…どれもいいんだけれど、「ふさっとしたぶら下がりもの」を想像したら、ぜったい可愛い!
ぶら下がる房と言ったら、タッセル以外考えられません。以前は厚紙でテンプレートを作るところから始めて編んだブランケットのコーナーにぶら下げたりしていましたが、クラフトストアで見かけたクロバーのタッセルメーカーなるものを買ってみました。
サイズ調節ができて使い方もとっても簡単!さっそくご紹介したいと思います。
・タッセルメーカー
・刺繍糸(5番を使用)
・ハサミ
クロバーのタッセルメーカーは、2サイズ展開。これはスモールです。
左右に丸いノブがついています。
これを緩めてスライドさせることによって、出来上がりのタッセルサイズを変えることができる仕組みです。
サイドに目盛りがついていて、いちばん左に合わせると3cm、真ん中に合わせると4cm、右の目盛りに合わせると5cmの長さのタッセルが作れます。
4cmのタッセルを作りましょう。真ん中の目盛りに合わせてノブを締めて固定します。
タッセルは、ミシン糸、刺繍糸、革ひも、毛糸、リボンなどなど、コード状のものであればどんな素材でも作れます。ここでは5番の刺繍糸を使います。
25番の刺繍糸と違い、5番糸はしっかり捻られた状態で売られています。
ラベルを外して片方の輪に手を入れて解くと…
こんな状態になります。刺繍のみに使うのであれば、この長さで片方の輪をカットしてしまうと大変扱いやすくなります。
タッセル作りやニードルパンチなど、長いまま使用する場合は、片方の輪に手を入れて…
さらに開きます。かなり大きなループです。
糸端は結び目でつながっているので、カットします。
タッセルを作っていきます。
タッセルメーカーを伏せた状態で平らな台に置きます。丸いノブが下になっています。
片方のスライダーの隙間に糸端を引っ掛けます。
ノブは緩めたり締めたりできるので、使う糸の太さによって調節して固定します。
タッセルメーカー本体に糸を巻いていきます。
巻く回数はお好みで。華奢な細身のタッセルなら少なめに、ぽってり太めのタッセルなら多めに巻きます。出来上がりのタッセルはここで巻いた太さの2倍になることを念頭に置いて巻く回数を決めます。
私は25回巻きました。
巻き終わりを反対のスライダーのギャップに引っ掛けて固定します。
巻き終わると、こんな感じになっています。
糸をカットします。
タッセルをぶら下げるひもを用意します。これはタッセルと同じ刺繍糸でも、別のものでも構いません。私はゴールドの細いコードを選びました。
好みの長さにカットして輪を作り、しっかり目のノットを結びます。刺繍糸や毛糸なら1回で良いと思いますが、このコードは細いので2回結んでノットを大きくしています。
タッセルメーカーに巻いた糸の束の間に指を入れて…
手前の束を真ん中で割り、ぶら下げひもの結び目を差し込みます。
差し込んだら、糸の束をならします。
結び目が真ん中より少し下に来るようにします。
タッセルに使ったものと同じ糸をカットします。出来上がりのタッセルの長さの2倍プラス6、7cmあるとちょうどよいです。
糸の束の向こう側に渡して…
真ん中で結びます。
サイドのスライダーの裏側についている矢印がそれぞれのサイズの真ん中を示しているので、定規で測る必要はありません。
ぎゅーっと強く縛ります。
タッセルメーカー本体の裏と表を返し、白いノブが上に来るように置き直します。
もう1回、結びます。
ぎゅーっと硬く絞って…
さらにもう1回結んで完全に固定します。
結ぶのに使った糸はタッセルの房の一部になるので、そのままの長さにしておきます。
ぶら下げひものノットがタッセルの結び目の下に来ていることを確認します。ここまでなら無駄を出さずにやり直しが効きます。
糸の束をカットします。
タッセルメーカーのトップとボトムには溝があるので、ハサミの刃をスッと入れられます。ボール紙で作ったお手製メーカーとの違いは大きいです。
外れないように手で支え、反対側もカットします。
ぶら下げひもをつまんで…
ノットが止まるところまで引き上げます。
ぶら下げひもが真ん中に来るよう、糸を放射状にばらします。
真上から見たところ。
そっと撫でるように下の房と一緒に均して形を整えます。
ここで時間をかけて丁寧に作業するかどうかで仕上がりの綺麗さが違ってきます。
上から見ても横から見ても均一になっているのが理想です。
タッセルの首を別糸で巻きます。
指で押さえているだけだとせっかく整えた糸の束が崩れてしまうので、筒状になっている刺繍糸のラベルを使います。ぶら下げひもを通して…
ひもを巻きたいところまで引き出します。
首に巻く糸の長さもお好みで。
首の上に糸を数センチ出してタッセルの上に置きます。
首のところでループを作ります。
ループの交差点を指で押さえ、糸端を掴んで時計回りにタッセルの向こう側へ回します。
時計回りに手前に持ってくると、1回転。
これを好みの回数繰り返します。私は5回巻きました。
巻き終わったら、糸端を…
最初に作ったループの中に差し込みます。
タッセル本体に沿わせてピンと張り…
親指で押さえ、タッセルの首の上に数センチ残した反対の糸端をゆっくり引きます。
引いていくとどんどんループが小さくなり…
最後は巻きつけた糸の中に隠れます。
ここまで来たら、ギリギリカットしても解けません。
切り口が気になるようなら、針など先の尖ったもので押し込みます。
ループに通した方の反対の糸端は、カットしてもそのままタッセルの房の一部にしてもどちらでも構いません。タッセル本体と違う糸を使った場合はカットして処理します。
仕上げにタッセルの裾をカットして、すべての糸の長さを揃えます。
ここでも刺繍糸のラベルが便利です。ぶら下げひもから通して…
出来上がりの長さにしたいところまで引き上げます。
ラベルからはみ出た部分をハサミで切りそろえます。
鞘を外せば…
タッセルの出来上がりです!
ひとつ下の3cm設定で、チョコレート色のタッセルを。ゴールドのコードで首を巻いたら、雰囲気の違うタッセルになりました。
25番の刺繍糸を6本取りで使うと、5番で作ったものとほぼ同じサイズのタッセルになります。
マーセライズコットンのレース糸で作ったら、光沢のあるしなやかなタッセルになりました。
タッセル作り、楽しい!専用のツールがなくてももちろん作れるけれど、あれば押さえたり結んだり切ったりという作業がうんと楽になります。長さの調節も可能なので、1台で3サイズ。これはとっても便利です。
ここで使ったスモールサイズでは3、4、5cmのタッセルが出来るので、アクセサリのパーツやペーパークラフトのエンベリッシュメント作りに最適です。ラージサイズでは6cmから10cmのタッセルが作れるので、編み小物のアクセントやガーランドなど、お部屋のデコレーションにも良さそうです。
一度楽しみを覚えたら夢中でたくさん作ってしまうかもしれません。でもタッセルはラッピングにも素敵なので、きっと使い道には困らないことでしょう。ぜひ作ってみてください。