目次
- 1.材料と道具
- 2.使い方
- 3.まとめ
手持ちのチェーンのネックレスをシルクやレザーのコードに付け替える作業を続行しています。今日はクリンプビーズというパーツを使って輪のないコードの先に留め金具をつける方法です。
・クリンプビーズ
・クリンプツール(クリンパー)
・コード類(シルク、レザー、テグスなど)
・ハサミ(またはペンチ)
・ビーズマット(あれば)
長時間着けると肌が反応を起こすようになってしまったので、ゴールドやシルバーなど金属のチェーンのネックレスを革ひもやシルクコードに付け替える作業をしています。ゴールドメッキのカジュアルなペンダントも、とりあえずチェーンだけ替えてみることにしました。ペンダントトップを外します。
クロネコさんの色に合わせ、ブラックのシルクコードを選びました。
グリフィン社のパールスライドというシルクコードは先が針(ワイヤー)になっているので、穴の小さいパールにぴったり。2度通す必要のあるクリンプビーズにも最適です。
クリンプビーズ。日本語ではつぶし玉、またはカシメ玉と呼ばれます。シードビーズのように見えますが、つぶしやすいメタルで出来ています。
コードに通します。
もう一度通して…
輪にします。
グリフィン社のシルクコードを使う場合は、針の付いてない方の先へ持っていきます。
クリンプツール、またはクリンパーという道具を使います。日本語では、クリンププライヤーやつぶし玉ペンチなどとも呼ばれるようです。
先がおもしろい形になっています。
2つの機能を備えた道具です。クリンプビーズを付けるときは、❶、❷の順に使います。
コードに通したクリンプビーズを、ツールの❶の溝で挟みます。この時、コードがビーズの中で交差しないように気をつけます。
クリンプビーズが縦に潰れ、コードが左右に分かれました。これが❶の部分の機能です。
上から見ると、緩くU字を描いています。
次に、❷の溝に挟み、つぶします。
すると、左右に分かれていたビーズが真ん中で折れ、重なります。
丸やっとこの先などを使ってビーズから輪が抜けないことを確認します。
心配なら、平やっとこの先などでもう一度つぶしても良いでしょう。
余分なコードをビーズのギリギリのところでカットします。
これで丸カンを通す輪ができました。
反対側には、直接クラスプを付けましょう。クリンプビーズを通したら…
輪にする前にクラスプ(またはお好みの留め金具)を通します。ここではロブスタークラスプを使っています。
コードの先をクリンプビーズに通せば…
クラスプが付きました。
最初のクリンプビーズ同様、クリンプツールを使ってつぶします。最初は❶の溝で挟みます。
クリンプビーズに縦の筋が入るようにつぶれました。
❷で押さえて重ね…
余分なコードをカットします。
これでチェーンからシルクコードへの付け替えが完了します。
ペンダントトップはオリジナルデザインと同じく、ラークスヘッドノットで付けましたコードを輪にして真ん中を掴み、ペンダントトップの穴に通します。
出来た輪の中に接続部分を入れて止まるところまで引っ張れば…
出来上がりです。
ボールチップ(付け方はこちら)、カシメ(付け方はこちら)、カツラ(付け方はこちら)とコード類の先の処理をする方法をご紹介してまいりましたが、このクリンプビーズを使って輪を作るやり方もアクセサリー作りでは好まれるオプションのひとつです。
クリンプビーズにはサイズがあり、使うコードの太さによって正しいものを選ぶ必要があります。コードの直径に対してクリンプビーズが小さいと通しにくく、逆に大きいと抜けやすくなってしまいます。コードで輪を作るためにはビーズの中を2回通す必要があるので、革ひもなど太めのものを使う場合は十分に考慮しましょう。
クリンプビーズを付ける際には、均一につぶせる専用のツールが最適です。通常のやっとこを使って処理していらした方々も、クリンプツールに出会うと「もっと早く買っていれば」となることが多いようです。
クリンプビーズは素材や色も揃っていますので、他のパーツとの調和も容易に取ることができます。ぴったりのパーツと適切な道具を用い、より快適なアクセサリー作りを楽しみましょう。