目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
自然な香りが大好きです。特にシトラス系やグリーン系。甘過ぎないフローラル系もお気に入りです。アメリカの洗剤類や芳香剤によくある人工的で強い香りは苦手なので、主にエッセンシャルオイルやインセンス(お香)を取り入れています。
人工樹のミニミニクリスマスツリーにマツ、モミ、スギのエッセンシャルオイルをそれぞれ少しずつ垂らしてみたら、顔を近づけるたびに森林のような香りがして、まるで本物みたい!クリスマスが終わってツリーを片付けながら、同じコンセプトで年中楽しめるポプリを作ることを思い付きました。
さて、何にオイルを垂らしましょうか。ネロリやベルガモット、マンダリンなどのシトラス系のオイルにちょっぴりスパイス系、またはミントという組み合わせがいちばん好きなので、今が旬のカリフォルニアオレンジを乾燥させて媒体にすることにしました。
ドライオレンジは何度か作っていますが、使うフルーツの水分量や糖度、スライスする厚さやオーブンの調子によって、焼き時間は実に様々。なので、レシピを過信せず、様子を見ながら気長に待つのが失敗しないための最大のコツです。
・オレンジ
・包丁
・まな板
・ペーパータオル
・オーブン皿
・パーチメントペーパー
焼き時間を左右するのはスライスした厚さなので、オレンジ自体は大きくても小さくてもOK。乾燥後の収縮率もまちまちなので、まったく同じ直径のものを複数作るのは難しいかもしれませんが、なるべく近づけたい場合はサイズの似たものを選ぶとよいと思います。
押し付けると形が崩れてしまうので、包丁はよく切れるものを用意します。私はブレッドナイフを使います。えっ?と思われるでしょうか。
栄養学を専攻中、見学で訪れた大学のカフェテリアの厨房でトマトの薄切りに長〜いギザギザナイフが使われているのを見て、珍しいチョイスだなと思ったんです。おや?と思ったのが伝わっちゃったのか、「ブレッドナイフなら何十回、何百回とスライスしても切れ味が落ちないだろう?レモンもこれだよ。シェフの秘密!」と教えてくれたんです。それ以来、私もパン以外の食品にたびたびブレッドナイフを使うようになりました。
スライスする厚さは、5mm前後が最適です。切り始めと切り終わりの厚さにあまりにも差が出てしまうようであれば、包丁を半分まで入れたところでオレンジを向こう側に60度くらい転がしてナイフを動かす、を繰り返すと均一にスライスできます。
小さくなってきたら、オレンジのカット面を下にして伏せ、さらにスライスします。
スライスしたオレンジをペーパータオルに挟んで軽く押さえ、水気を拭きます。果肉が崩れるので、ぎゅっと絞らないこと。
パーチメントペーパーを敷いたオーブン皿に、重ならないように並べます。私は2枚のオーブン皿に分けました。
110℃(230°F)のオーブンの中段で、1時間から1時間半、乾燥させます。
1時間経ったら一度様子を見ます。オレンジのスライスの端を指で掴んで持ち上げた時に、くたっとなるようならさらに加熱。そのままの形で持ち上がるようなら、皿ごとオーブンから取り出します。オーブン皿や庫内は熱くなっているので、やけどにご注意。
オレンジのスライスをひっくり返してオーブンに戻し、同じ温度でさらに1時間から1時間半、乾燥させます。
水分が飛び、糖度が高くなってくるので、後半はあっという間に色がついてきます。薄いものは乾燥が早く、焦げてしまうこともあるので、出来上がったものから取り出していきます。
裏も表も乾燥したら、クーリングラックの上に乗せて冷まします。
オレンジ2個分、出来ました!
リースやガーランドの飾りにしたり、ひもで吊るしてモビールにしたりとホームデコレーションで楽しむ目的で作りますが、乾燥オレンジなのでもちろん食用にもできます。
紅茶に浮かべたり、デザートの飾りにしたり、皮ごと刻んでケーキに焼き込んだり。シトラスの苦味も好きという私のような方には、大変手軽で安価な保存食になります。
ポプリミックスに仕上げる前に食べ尽くさないように気をつけなければ。
簡単に作れて見た目も可愛い、ドライオレンジ。つないだり吊るしたりして、お部屋のデコレーションが楽しめます。お砂糖を使わないレシピなので、人気のハーバリウムの材料としても使えます。
同じレシピでりんごや洋梨、キウイなども乾燥させられるので、季節のフルーツでぜひぜひお試しください。