目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
正方形や不規則な寸法のものも稀にありますが、いわゆるグリーティングカードのスタンダードサイズは4.25x5.5インチ、または5.5x4.25インチ。縦長か横長の長方形です。カバーダイやエンボシングフォルダーもその寸法に合わせられています。
ドットやコンフェッティなどのデザインならば傾けても変わらないので縦横どちらにも使えますが、ハートやスターなどの向きのあるものはどうでしょうか。ハートは尖った先が下に向いていないと落ち着かないですよね。
新作リリースの際、同じデザインで縦と横の2バージョンを発売するブランドもあります。やはり需要があるのでしょう。でも実は、縦長デザインのエンボシングフォルダーで横長のカードに凸凹模様を入れる方法があるんです。つなぎ目もとっても自然になります。とっておきの技をお伝えいたしましょう。
・エンボシングフォルダー
・ダイカットマシン
・ペーパー
エンボシングフォルダーは、ペーパークラフトにおいてカードストックに凸凹模様を入れる、ダイカットマシンを併用するツールです(基本の使い方はこちら)。スタンダードなカードの寸法に合わせ、縦長、または横長なので、ハートなどの向きのあるデザインの場合は使える向きが限られます。
縦長デザインのハートのエンボシングフォルダーで、横長のペーパーに凸凹模様を入れましょう。
幅が足りないので、そのまま挟むだけでは当然サイドからペーパーがはみ出してしまいます。
でもその状態でマシンにかけてしまいます。ただし、エンボシングフォルダーの向きにご注目。本来はエンボシングフォルダーのトップのつながった部分からマシンに入る形でセッティングしますが…
90度回して、エンボシングフォルダーからはみ出したペーパーが手前に来るように置き直します。この状態でマシンにかけると…
はみ出した部分には凸凹模様は入りません。
次に、模様の入らなかった部分をフォルダーに挟みます。
この時、すでに入っている模様にエンボシングフォルダーの凸凹を少しオーバーラップさせ、ピッタリはまるようにします。
フォルダーから出ているペーパーが手前に来るようにマシンにセッティングします。
ハンドルを回します。
つなぎ目が自然になるかどうかはここが分かれ道。フォルダーのエッジまで回し切らず、まだマシンのこちら側から見えている状態でストップするのです。
回し切ってしまうと、先に入れた凸凹模様がプレスされて薄くなるか消えてしまいます。また、プラスチックのエッジのあとがペーパーについてしまい、取れません。
ハンドルを逆回転させ、プレートを手前側に戻せば完了!
1枚のエンボシングフォルダーで、縦と横の2バージョンのマットがマットが出来ました。
スタンプ、ダイ、マーカーで作ったわんちゃんと鳥さん(作り方はこちら)を横長カードにしたかったのです。
知っていれば自由が効く応用テクニックです。
本来は縦横が決まっている、長方形のエンボシングフォルダー。ちょっとした技を知っていれば、縦デザインを横長カードに応用することが可能です。
うまくつなげるコツは、2度めのエンボスの際にハンドルを回し切らないこと。これだけ覚えておけば、1枚で2通りのエンボシングが楽しめます。
カードを作っている途中やフレーズを入れる段階で縦横を変えたくなることはしょっちゅう。自由が効くし、何より2枚所有しなくても良いので経済的です。お手持ちのエンボシングフォルダーでぜひ試してみてください。