目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
いくつかのスタンプを組み合わせて、テーマのある風景を再現したい時があります。たとえばわんちゃんが遊んでいて、背景には木々、そして空には雲と太陽、わんちゃんの頭上を蝶々がひらひら、なんていう、奥行きのあるワンシーン。すべてのピースが重ならないようにスタンプしようとすると、どうしても平坦で幼稚な印象になってしまいます。
そんな時に有効なのが、マスキングというスタンプのテクニック。私もこれを知ってから、すでに楽しんでいたスタンプクラフトがますます楽しくなりました。
特殊な道具は要りません。ふせんさえあれば、簡単に奥行きを表現することができます。
お家の前に自転車が停まっている、お花の下から葉っぱが半分くらいだけ見えている、束ねられたふうせんが部分的に重なっている…などなど、マスキングテクニックによってデザインの幅がぐんと広がります。
・スタンプ
・ペーパー
・インクパッド
・ふせん
・はさみ
・色をつける場合は、水彩絵具と水筆ぺん
・しおりに仕上げる場合は、穴あけパンチとリボン
最初に、マスキングテクニックの効果から見ていただきましょう。マスキングなしでスタンプした左は、手前のレモンの葉っぱと茎が奥のレモンに被さって、二重になってしまっています。右はマスキングしているので、レモンが自然に重なって奥行きが出ています。
では、マスキングの方法です。ひとつめのスタンプを入れます。
ふせんでマスクを作ります。罫線や模様入りでも色付きでも何でも構いません。ふせんがなければコピー用紙くらいの薄いペーパーでも作れます。
今回使うレモンのスタンプの場合は、のりのついた方を下側に向けて…
スタンプします。
数枚のふせんを重ねて剥がして切ると、一度に複数のマスクができます。
2、3枚重ねて剥がし、スタンプした線に沿ってはさみで切り取ります。
場合によりけりですが、今回のデザインは下半分だけ線に沿っていればOKなので、上部は適当にカットしています。
最初に入れたスタンプの上に、ふせんで作ったマスクをぴったりと重ねます。
コピー用紙など粘着性のないペーパーを使う場合は、仮止めテープで固定すると良いでしょう。
重ねた上から2つめのレモンをスタンプ。
上部の葉っぱと茎がマスクにかかっています。
マスクを剥がせば、この通り。
目からウロコ?
2つめのレモンにマスクを被せて…
3つめのレモンをスタンプ。
マスクがインクでゴチャゴチャしてきましたが、外せば…
きれいにマスキングできています。
右にできた隙間もレモンで埋めたいので、マスク3枚でレモンを覆いました。
スタンプします。
今度は今スタンプしたレモンの下にもうひとつ入れたいので…
最初のレモンに被せていたマスクを外して…
最後のレモンに移動させます。
スタンプ。
同様に、不必要になったところからマスクを持ってきて…
どんどんスタンプしていきます。
しおりの台紙いっぱいにレモンが実りました。
レモンを鮮やかな黄色にして、しおりに仕上げます。手軽な色ぬりには、水彩絵具のトラベルセット、水筆ぺん、そしてパレット代わりのアクリルブロックの3点コンビが最強です。
水筆ぺんの先で、ちょいちょいっと絵具を拾います。
水筆ぺんの持ち手の「PUSH」というあたりを少し押すと筆先からお水が出るので…
アクリルブロックの上で混ぜ合わせます。
水バケツ要らずでとっても簡単。
必要に応じて絵具とお水を足しながら、あっという間に塗り終わりました。
筆の洗浄も要りません。少しお水を出しながらペーパータオルなどに拭えば、すっかりきれいに。
すぐに次の色に取り掛かることができます。
葉っぱも塗りました。
ちょっぴりだけ見えている背景は、水色で埋めようかな。
絵具が乾いてからパンチで穴をあけ、リボンを通してしおりに仕上げました。
しおりに仕上げるインストラクションは、こちらでご覧いただけます。
知っていると、ますますスタンプが楽しくなるマスキングテクニック。どうやって合わせたら良いものかと困っていたセットもののスタンプを引っ張り出して、ぜひトライしてみてください。