目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
ふと夜空を見上げたくなるこの季節。星が出ていると、ついつい時間を忘れてうっとり眺めてしまいますよね。星座を見つけるのも、今からの季節の楽しみのひとつです。今回は透き通る夜空に浮かぶ星座をレジンの中に閉じ込めた半球パーツの作り方をご紹介いたします。
使用するモールドは、お馴染みの半球と薄い円型の2種類。ブリオンとワイヤーを並べて作った星座を入れた半球と紺色に染めたコイン状のレジンパーツを別々に作り、あとで合体させるレシピです。裏側が平らに仕上がるので、アクセサリー金具が取り付けやすいのも魅力のポイントと言えるでしょう。
ピアスやブローチなど、お好みのアクセサリーに加工できます。どちらかというとマスキュリンなデザインなので、男性向けにタイピンやカフスボタンにするのもいいかもしれません。
気泡を少なくする方法や簡単に星座を配置するコツなどを含め、詳しい作り方をご説明いたします。
作家のためのレジン
作家のためのレジン(着色剤)
・ブラック、オーシャン
着色剤(ゴールドラメ)
半球モールド
薄い円のモールド
調色パレット(5個入り)
調色スティック
UV-LEDライト
ゴールドブリオン
ネイル用ワイヤー
ニッパー
ペン
やすり
両面テープ
マスキングテープ
着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当なモールドを2つ用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジン液を流し入れます。1つには多めに、もう1つには少なめに入れます。
多めのレジン液を青と黒の着色剤を使って紺色に着色します。
青と黒の着色剤を着色剤を1:1の割合で落とし入れます。
ゴールドラメの着色剤を調色パレットのふちに出し、少しずつ加えます。ムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら冷まします。
透明のレジン液も同様に温めて気泡を抜き、冷まします。
半球モールドと薄い円のモールドを用意します。同じサイズのものでなくても構いませんが、できるだけ半球と円の直径が近いものを選びます。
透明のレジン液を半球モールドの8割くらいの高さまで流し入れます。
120秒硬化します。
レジンの上に直径8mmのゴールドのブリオンを北斗七星の形に置きます。ここで注意が必要です。上から見て正しい向きで置くと、図柄が反転してしまいます。裏写りするペンと紙でお好きな星座を描き、裏返して見た形を参考にブリオンを配置しましょう。
ブリオンを乗せる場所に少量の透明のレジン液を塗ります。
ブリオンを配置し、微調整を加えて60秒硬化します。
ブリオンの上から透明のレジン液を塗り、60秒硬化します。隙間から気泡が漏れ出るのを防ぐことができます。
0.2mmくらいの細いネイル用のワイヤーを1〜2mmくらいの長さにニッパーで切ります。10個ほどカットしましょう。
ブリオンの間に透明のレジン液を塗り、カットしたワイヤーを乗せて30秒硬化します。すべてのブリオンの間に施します。一気にまとめて行うと硬化の際にワイヤーの位置にズレが生じてしまいますので、乗せては硬化する工程を繰り返しましょう。
ワイヤーの上に透明のレジン液を塗り、120秒硬化します。これで隙間から気泡が漏れ出るのを防ぐことができます。
モールドいっぱいまで透明のレジン液を入れ、120秒硬化します。
薄い円のモールドに紺色の着色レジンを9割くらいの高さまで入れ、120秒硬化します。
透明のレジン液をモールドいっぱいより少し少なめに入れます。
半球のレジンパーツをそっと乗せます。
はみ出ているレジン液を取り除き、120秒硬化します。
硬化熱が冷めたらレジンパーツを取り出し、バリをやすりで削ります。より目の細かいものを使用するのがおすすめです。今回は目の荒いものの後に800番の耐水やすりを使用しました。
ペンなどの細い棒と粘着ゲル両面テープを用意します。両面テープは強粘着のものがおすすめです。
両面テープを小さく切り、半球の裏面に貼ります。
ペンの先に貼ります。
透明のレジン液をエンボスヒーターで温めます。
半球を浸してコーティングします。
余分なレジン液をしっかり落とし、くるくる回して全体にまんべんなく行き渡らせます。
くるくる回しながら120秒硬化します。
置いた状態で120秒、ひっくり返してさらに120秒硬化します。
完成です。
半球パーツに星座を閉じ込めたレジンパーツの作り方をご紹介いたしました。透き通る夜空に浮かぶ金色の星座が紺色のバックグラウンドに映える、とてもきれいな作品です。裏側が平らに仕上がるので、アクセサリー金具を取り付けやすいのが魅力でもあります。
形成に使うのは、お馴染みの半球モールドと薄い丸型の2種類のモールド。星座を入れた半球の本体と着色レジンで作るコイン状の背景を別々に用意し、あとで合体させるレシピです。
まずは半球モールドに透明なレジン液を流し入れて硬化し、平らな面を作ってその上にブリオンとワイヤーで星座を作ります。ここで注意したいのが、上を向いている面がパーツの底部分、つまり裏側になるということ。そのままの向きでは反転してしまうので、描いた星座を裏から透かして見た図を参考にします。
ここでは裏抜けするペンと紙に描き、裏に写った星座を見ながらブリオンとワイヤーを並べました。透明または半透明のシートなどに油性ペンで描くのも良いでしょう。
ブリオンとワイヤーを接着した後にそのまま上からレジンを流し入れると、隙間に隠れていた気泡が浮き出てくることがあります。そこで気泡防止のため、ブリオンとワイヤーを仮硬化したら隙間を埋めるようにレジンを塗って硬化してからさらに流し入れます。
ブリオンとブリオンを繋ぐ小さなワイヤーは、並べている間にズレてしまうことがあります。一気にまとめて配置してから硬化すると失敗が生じやすいので、1本乗せて硬化しては次のワイヤーを、とひとつひとつ加えて星座を作ります。
2つのレジンパーツを合体させるタイプのレシピでは、どうしてもバリができてしまいます。薄い円型パーツと半球パーツの接着部分にできたバリは、やすりで削って処理しましょう。ここで使うやすりには、目の細かいものがおすすめです。今回は目の粗いやすりを使用した後に800番の耐水やすりで仕上げました。
球体と違って裏が平らに仕上がるので、アクセサリー金具が付けやすいのもいいところ。ピアス金具やブローチピンなど、 留め金具を手軽に接着してお好みのアクセサリーに加工できます。ユニセックスなデザインなので、男性向けにタイピンやカフスボタンにしてもいいかもしれません。
使い道いろいろの星座が浮かぶ夜空の半球パーツ。ぜひ次のレジンアクセサリー作りに取り入れていただきたいアイデアです。