目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
みなさま、レジンを使ったアクセサリー作りを楽しんでいらっしゃいますでしょうか。このたび私は新作のアルファベットモールドと新色の着色剤の監修をさせていただきました。クロッチャでも販売されている、ぷっくりアルファベットモールドといろどろっぷファンタジーカラーです。
今回のレシピは、この2つの商品を使って作るアルファベットキーホルダーです。レジン液を流し入れて固めるだけでまるで何度も重ね塗りをがんばったかのようなぷっくり&ぽってりとした仕上がりになるモールドは、時間短縮アイテムとも言えるでしょう。
着色剤いろどろっぷファンタジーカラーの利点も十分に活かします。ボトルから出してそのまま使ってもニュアンスのある幻想的な色合いになるので、複数の着色剤を絶妙に配合させるテクニックやセンスがなくても大丈夫。今回はちょっとユニークなグラデーション作りの方法もご紹介いたします。
新作のモールドと着色剤を使った、ぷっくり&ぽってり空レジンキーホルダーの作り方です。
・作家のためのレジン
・作家のためのレジン ぷっくりタイプ
・シリコンモールド ぷっくりアルファベットモールドMサイズ
・竹串
・グリッター
・調色パレット
・着色剤 いろどろっぷ ファンタジーカラー(ミッドナイトブルー、ライトパープル、ハニーブラウン)
・クリアファイル
・耐震マット
・ヤスリ
・ピンバイス
・ヒートン
・コーティング液
・平ヤットコ(アクセサリー工具セット)
・キーホルダーパーツ
・丸カン
・鈴丸ビーズ
・UV-LEDライト
レジン液を流し入れて固めるだけでだけでぷっくりとしたアルファベットのパーツが作れるモールドを使います。
こんなふうに底にカーブが付いているので、まるで硬化後にレジンをぷっくりと盛ったように仕上がるのです。あるようで今までなかった新タイプのアルファベットモールドで、簡単にぷっくりパーツを作っちゃいましょう。
今回は「R」を選びます。
作家のためのレジンを使います。
モールドの5割程度までレジン液を流します。
気泡があれば取り除きます。
30秒硬化します。
モールドを裏返して1分30秒硬化します。
表に戻してさらに1分硬化します。少し特殊な硬化時間と思われるかもしれませんが、この手順を守ればシワもよらず、つるっときれいに仕上がります。
モールドの6割程度までレジン液を流します。
モールドを傾けてレジン液を全体に行き渡らせます。
グリッターを封入します。
竹串など先の尖ったものでやさしく動かしてグリッターをレジン液に泳がせ、硬化します。
3つの調色パレットそれぞれにレジン液を流し入れます。
新色のミッドナイトブルー、ライトパープル、そしてハニーブラウンの3色の着色剤を使います。
各パレットのレジン液にお好みの量の着色剤を加えます。
調色スティックまたは竹串の先などでやさしく混ぜます。
「R」の上部にミッドナイトブルーの着色レジンを置きます。
必要あれば竹串などの先で均し、このようにします。
角度を付けるため、モールドの下に調色パレットを置きます。傾斜させるのが目的なので、消しゴムや小さな箱状のものなど高さのちょうど良いものであれば何でも構いません。
下に調色パレットを置いて「R」の部分を斜めにした状態で硬化します。
「R」の下部にハニーブラウンの着色レジンを置きます。
下の先がブラウンに色づきました。
「R」の上部の下に調色パレットを入れ、傾斜させた状態で硬化します。
「R」の中央にライトパープルの着色レジンを置きます。
上部のミッドナイトブルーと下部のハニーブラウンの着色レジンが斜めに硬化されているので、ライトパープルの着色レジンを入れるだけで自然な3色のグラデーションが作れます。必要あれば竹串の先で均し、硬化します。
モールドいっぱいになるように透明のレジン液を流します。
全体に行き渡らせ、硬化します。
モールドから取り出します。
グリッターのきらめきとグラデーションが美しいレジンパーツができました。
モールドの底部分、つまりパーツの表側はぷっくりとしていますが、裏側は平らです。ここを盛って裏も表もぷっくりとした、より立体的なアルファベットに仕上げます。アルファベットの表裏をひっくり返し、平らな面が上になるように耐震マットに乗せて固定します。
作家のためのレジンのぷっくりタイプを使います。
アルファベットの裏側の平らな面にレジン液をぷっくりと盛ります。
全体に行き渡らせ、硬化します。
ヤスリでバリを削って整えます。
ピンバイスで穴を開けます。
穴に同色の着色レジンを馴染ませます。
ヒートンを挿し込みます。
ヒートンの根元に着色レジンを絡めて硬化し、がっちりと固めます。
仕上げのコーティングをします。容器にコーティング液を入れます。
レジンパーツを浸し、全体をコーティング液で覆います。
余計なコーティング液を落とし、硬化します。
キーホルダーに仕上げれば完成です。
今回フィーチャーしたのは、クロッチャでも販売中のぷっくりアルファベットMのシリコンモールドと着色剤いろどろっぷファンタジーカラー。これら2つのニューアイテムを用い、ぽってり分厚く色合いの美しいアルファベットチャームを作ってキーホルダーに仕立てました。
ぷっくりアルファベットはその名の通りレジン液を流して固めるだけでぷっくりとしたパーツができる、ありそうでなかったモールドです。底の部分が丸みを帯びているので、普通に作るだけでまるで硬化後に何度も重ね塗りをしたようなこんもりとした仕上がりに。塗っては硬化、の繰り返し作業が省けるので、時間短縮アイテムとも呼べるでしょう。
美しいグラデーションには、いろどろっぷの新色セット、ファンタジーカラーからミッドナイトブルー、ライトパープル、そしてハニーブラウンの3色をセレクト。複数の着色剤を調合しなくてもニュアンスのある幻想的な着色レジンが作れる、初心者さんにもおすすめの着色剤です。
今回のレシピは、グラデーションの作り方にも特徴があります。硬化前の3色をモールドの中に並べてから固めるのではなく、両端の2色をそれぞれ先に斜めに入れて硬化してから真ん中のカラーを入れる方法を取っています。
モールドを傾斜させた状態でライトを当てるため、下に調色パレットを入れました。必要箇所を斜めに傾けるのが目的なので、消しゴムや小さな箱状のものなどちょうど良い高さのものであれば何でも代用できます。
傾けた状態で硬化すれば見た目の色の濃さに差が付きます。そこに別の色を追加すれば、自然なグラデーションが表現できるというわけです。アルファベットに限らず、いろんなデザインのシリコンモールドを使ったレジンパーツ作りに応用できるテクニック。従来のグラデーション作りがお得意でない方にも挑戦していただけます。
ぷっくりと盛ってぽってりと分厚く仕上げたレジンパーツは存在感もあり、キーホルダーなどへの加工に最適です。お名前のイニシャルのアルファベットで作れば特別感も倍増!贈り物にも喜ばれることでしょう。文字を変え、色を変え、自由に楽しんでいただけたらと思います。