ペーパークラフトの基本ツール、ペーパートリマーの使い方、種類、選び方ガイド
基礎テクニック
2022年03月11日

ペーパークラフトの基本ツール、ペーパートリマーの使い方、種類、選び方ガイド

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どんなに複雑で高度なテクニックに派生しようと、ペーパークラフトは紙を「切る」、「折る」、「貼る」の3つの基本作業の繰り返し。専門的なツールを用いる洗練されたカードメイキングの世界も、子どもの頃に親しんだ紙工作からそれほど遠いものではないと感じています。 

 

今日はその基本作業のうちの、「紙を切る」にスポットライトを当ててみようと思います。ペーパートリマーの使い方と選び方のガイドです。 

ジャンル:
ペーパー
クラフトペーパー クラフト

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.使い方
  3. 3.選び方(サイズ)
  4. 4.選び方(刃のタイプ)
  5. 5.まとめ

1.材料と道具

・ペーパートリマー
・カードストック

2.使い方

グリーティングカードの寸法には厳密な決まりはありませんが、いくつかのスタンダードサイズはあります。最も一般的なのは、2つ折りにした状態で5.5x4.25インチ(108x140mm)のA2サイズというもの。開くと5.5x8.5インチになるペーパーを真ん中で折ったものです。

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これは、8.5x11インチのアメリカのレターサイズ(日本でのA4のような扱いで、コピー用紙等もこのサイズ)を2分割にしたペーパーサイズ。クラフトストアやスタンプ会社のカードストックもこのサイズで売られているため、カード作りはこのペーパーを真ん中で2つにカットするところからスタートするわけです。

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どこのご家庭にもある切る道具の代表選手、ハサミを使って切る場合はどのような作業が入るでしょうか。

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まず、定規で測って長い辺(11インチ)の真ん中(5.5インチ)にしるしをつける必要があります。

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反対側にも同様にしるしを付けて…

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付けたしるしを結んだ線を引いて…

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それに沿ってハサミで切ることになるでしょう。丁寧に切れば真っ直ぐなカットラインになりますが、ハサミの刃渡りには限界があるので、つなぎ目のずれを防ぐのは難しいです。

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クラフトナイフやカッターなら真っ直ぐに切れますが、しるしを付けて線を引く作業はハサミ同様。また、テーブルを傷つけないようにするためカッティングマットを敷く必要がありますし、プラスチックや木製の定規は削れてしまうので、金属製のものを選ばなければなりません。

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ペーパートリマーは、これらの面倒や問題を一気に解消します。

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目盛りが付いているので、定規で測らなくても希望のサイズに刃を合わせることができます。

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海外ブランドの輸入トリマーにもほとんどの場合センチ表記が入っているので、電卓で変換する必要もありません。

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使い方です。ペーパートリマーの刃には何種類かありますが(後述)、これはギロチンタイプのもの。土台の右端とレバーに刃が取り付けられています。

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レバーを上げます。

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どのタイプのトリマーにも、何らかのペーパー押さえのプレートが付いています。

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この押さえのプレートの下に潜り込ませるようにペーパーをセットします。

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カットしたい位置を目盛りに合わせます。

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ずれないようにペーパーを押さえ、レバーを下ろせば…

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一瞬でカット完了です。

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1枚のレターサイズのカードストックから、2枚のスタンダードサイズの2つ折りカードが作れます。

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3.選び方(サイズ)

カードメイキング向けのペーパーは、ほぼレターサイズのみ。

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なので、主にカード作りに使用される場合は、8.5インチの幅が入るサイズのトリマーが最適です。

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スクラップブッキング向けのペーパーは、12x12インチの正方形が主流です。

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そのまま台紙として使うこともありますが、写真よりひと回り大きいサイズのマットにしたりミニブックのページにしたりとカットと伴うことの方が多いので、12インチサイズのトリマーが必要になります。大きくて重くて収納の場所を取るトリマーには安心感はありますが、手軽なタイプの12インチトリマーもたくさんあります。

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これは、スコアリングボード(折り線を入れる道具)や封筒などを作るためのパンチなど、さまざまな役目がひとつになったオールインワンタイプの優れものツール。

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比較的軽量な上、必要に応じて伸ばせるアームが付いているので…

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14インチまで測ることが可能です。スクラップブッキングではあまり使いませんが、ラッピングペーパーの切り口を真っ直ぐにしたり、ケーキの型に敷くオーブンペーパーをカットしたりと、私にはたびたび便利だなと思う場面があります。

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そして、いちばん使用頻度の高いトリマーが、6インチのミニサイズのものです。

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12インチのスクラップブッキング用ペーパーや8.5x11インチのカードストックは実際のクラフトタイムの前に準備作業として必要サイズにカットしてしまいますが、マットやパーツ、ラベルやジャーナリングカードと言った小さめの正方形または長方形のペーパーピースを作る際にはこれで十分。プリントした写真をトリミングするのにも最適なサイズです。

カードを2つ折りにした際にちょっぴりずれが生じた場合なども、これで微調整。

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ペーパークラフト作業中のテーブルの上はツールと紙の山でいっぱいになってしまうので、ほんの少し物を寄せただけでスペースが確保できるのも好都合です。

4.選び方(刃のタイプ)

サイズの他には、ブレード(刃)の種類が購入基準になるでしょうか。切れ味の良さが最も長く続くのは、ギロチンタイプ。長く続く、というより、半永久的に切れ味が変わりません。

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本当はレバーが白の新しいモデルが欲しいのだけれど、刃がまったく痛まないものだから買い換える口実がなく、うれしいやら悲しいやら。旅行先に持って行くために8年前に購入したこのトリマーが愛用品です。

次に切れ味が続くのが、ロータリータイプ。車輪の形をしたブレードです。

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刃自体は長持ちするのだけれど、刃の通り道に沿って本体に埋め込む細長いマットが割とすぐにダメになるのがデメリットです。しかもマットや替え刃を常に扱っているお店がなく、ロータリー式のトリマーをメインにしていた時はちょっと不便でした。

ヘヴィユーザーでなければ、カッター式のブレードのトリマーで十分です。刃の持ちは、普通のカッターくらいでしょうか。最も普及しているタイプなので、本体を扱っているお店では常に替え刃も揃っています。セール中やクーポンがある時、送料無料の金額までもうちょっと、なんていう時にカートインして買い置きをしています。

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ハサミやカッターでも紙は切れるけれど、一度使ったらなくてはならない存在になるペーパートリマー。お好みのサイズやタイプを見つければ、クラフトの相棒となること間違いなしです。

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5.まとめ

ペーパークラフトの基本作業は、紙を「切る」、「折る」、そして「貼る」。ここでは切る道具の代表、ペーパートリマーをあらためてご紹介いたしました。

しるしを付けずに寸法通りに真っ直ぐカットできるので、定規や鉛筆、カッティングマットなどを伴うハサミやカッターでの作業よりうんと早く、しかも確実で切り口もきれいです。

購入の基準になるのは、本体のサイズ。カード作り中心なら8.5インチ幅が入るもの、スクラップブッキングをされる方やパターンペーパーを多用される場合は12インチカットが可能なトリマーを選びます。クラフト作業中にハンディな6インチのミニトリマーもあれば便利で、おそらく一番良く使うことになるでしょう。

切れ味が変わらないギロチンタイプのブレード(刃)が最良ですが、一度に何枚ものペーパーをカットしたりとヘヴィな使い方をしない場合はカッター式のものでも十分です。替え刃が比較的安価で求めやすいのも利点です。

ジャンルや使用頻度に合ったトリマーを見つけ、ますます快適なクラフトタイムを楽しみましょう!

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編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在...
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