目次
- 1.材料と道具
- 2.結び方
- 3.まとめ
以前はアレルギーなどまったくなかったのですが、数年前あたりから金属のアクセサリーを長時間着けると反応を起こすようになってしまいました。普段ネックレスはほとんど着けませんが、夏物の襟ぐりの深いトップスなどには何か合わせたいところ。そこで手持ちのネックレスのチェーンをシルクコードに付け替えることを思い付きました。
シルクコードに出会ったのは、ジュエリーメイキングのワークショップでパールを繋ぐレッスンを受けた時でした。パール同士が摩擦で傷まないよう、また、着けた時にしなやかにデコルテに沿うよう、粒と粒の間にノット(結び目)を作るのです。万が一切れた時にパールがバラバラにならないという利点もあります。シルクは摩擦に強い大変丈夫な素材なので、耐久性にも優れています。
私はその時まで知らず、帰宅してから母にもらったパールのネックレスを引っ張り出してきてじっくり見てみたものです。たしかにパールとパールの間はサイズの揃った硬いノットで仕切られています。美しい!
慣れると楽しいもので、近所のクラフトショップで色付きの淡水パールを買い求めてはシルクコードの色と合わせてネックレスやブレスレットを作ったものでした。職人さんの技と違って整然とした統一感はなくても、筋が入ったり歪な形をしたグレードの低いパールの雰囲気とマッチしてカジュアルなアクセサリー作りにぴったりです。
久しぶりにシルクコードを購入したので、ノットの結び方を覚えているか、淡水パールでちょっと遊んでみました。
・シルクコード
・パール(淡水パールを使用)
・ピンセット
・ビーズマット
シルクコードは、色と太さのバリエーションが豊富です。これは0.7mmのカーネリアンという褐色系のもの。モカ色のパールに合わせて選びました。お店の方のお話によると、パールは穴の直径が小さいので0.5mmから0.8mmのコードが一般的だそうです。
10年以上前に受けたレッスンでも、その後の買い足しにも、シルクコードといえばグリフィン社のパールスライド。糸の先に針(ワイヤー)が付いているのです。
ペーパーのスプールに巻かれてくっきりとあとがついていますが、パールを通してノットを結んでいくうちに均されます。
気になるようなら、指の腹で温めるような感覚でゆっくりと伸ばすか、スチームアイロンを当てても良いでしょう。
シルクコードの先に最初のノットを結びます。
留め金具が付けられるくらいの余裕を残して硬く結びます。
ボールチップ(付け方はこちら)などを最初から付けても良いでしょう。
ひとつめのパールを針に通します。
シルクコードへ渡したら…
糸の先の方へ送ります。
最初に結んだノットにきっちりと寄せます。
輪を作ります。
輪の中にピンセットの先を差し入れます。
パールの際でシルクコードを挟みます。
横から見るとこのようになっています。
この状態で、シルクコードを引きます。
すると、輪がだんだんと小さくなって…
ピンセットの先でノット状態になります。
いったんピンセットを外して…
ノットの下を挟んで…
きゅっと絞り上げてノットの形を整えます。
パールの両脇にノットができました。これでパールがコードの上を滑らなくなるので、ひと粒もののネックレスやチョーカーの真ん中に固定したい時にも便利なテクニックです。
2つめのパールを針に通します。
ノットにきっちり寄せ、輪を作って…
ピンセットの先を使ってノットにします。
直径6mmの小粒なパールに0.7mmの太さのシルクコードを合わせているので、ノットが目立っています。これはこれでカジュアルな雰囲気があって私は好きですが、フォーマルな場面で着けたいエレガントなネックレスには、もっと細いコードを合わせて目立たせない方が良いでしょう。
3つ、4つ…と、希望の長さになるまで繰り返します。
ブレスレットなら16cmから18cmくらいでOK。留め金具や繋ぐカンのスペースも考慮して長さを決めましょう。
久しぶりのシルクコード。つやつやで美しく、そしてノット結びはやっぱり楽しい!手持ちのネックレスのチェーンの付け替えのために買ったシルクコードですが、パールや天然石を使ってアクセサリー作りもしたくなりました。
シルクコードには様々な色と太さがあり、用途によって選べます。通すパールや石の色に合わせて目立たないようにするのが一般的ですが、あえて対象色を組み合わせてモダンなデザインにしてもまた楽しいと思います。
私はレッスンで習って以来、パールノットにはピンセットを使用していますが、目打ちを使う方も多いようです。お手持ちのツールでぜひ試してみてください。