目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
専用にデザインされたカラフルで美しいペーパーやステッカーを使ったスクラップブッキングももちろん大好きですが、昭和の頃の素朴な写真アルバムにも惹かれます。
私が赤ちゃんだった頃の写真は、粘着性のあるハード台紙に並べて上から保護フィルターを被せるタイプのアルバムに収まっています。ところどころにアルバムのおまけだったと思われるステッカーや手書きの日付や地名の入ったラベルも貼られ、母の気持ちが伝わります。
さらに遡り、父や母の学生の頃になると、写真の角を差し込んで台紙に留めるフォトコーナーを使ったいかにもひと昔前ふうのアルバムに。白黒写真と相まって、私はこのレトロなフォトコーナーがたまらなく好き!
スクラップブッキングを始めたばかりの頃は、黒やゴールド、シルバー、エナメル加工の赤や白など、さまざまなフォトコーナーを買い揃えて使い分けていました。でも、毎回写真やペーパーにぴったりマッチさせるのは難しいもの。
そんな時に出会ったのが、フォトコーナーを作るパンチです。好きな色や柄のペーパーで、フォトコーナーが作り放題!ちょっとしたコツでよりきれいに仕上がります。
・フォトコーナーパンチ
・ペーパー(ハガキくらいの厚さがベスト)
・ハサミ
10年以上愛用しているマーサ・スチュワートのコーナーパンチ。これは廃盤になっていますが、ウィーアーメモリーキーパーズ社から復刻版が出ています。
カットとエンボスが入るダブルパンチというタイプのものなので、裏側から見た刃の形が通常のパンチとは少し違っています。
通常のパンチと違って窓がないのでペーパーの端まで使うのは難しいですが、それでも裏に向けた方がやりやすいでしょう。
側面からもチェックできます。
パンチしたピースは、部分的につながっています。
指でつかんで引っ張るか、ハサミやカッターで切り離します。
エンボスのラインに沿って折れば…
フォトコーナーの出来上がりです。
よりきれいに仕上げる方法です。ペーパーから離した後…
ハサミでほんのちょっぴりだけ角を落とします。
折った時に角になる部分にも、V字の切り込みを入れます。
上がカットを入れたもの。たったこれだけの差なのですが、仕上がりに違いが出ます。
折る時は、エンボスラインの太さを厚みとして捉え、2本の平行線状に。コの字の立体になっているのが分かります。
角が重ならず、きれいなフォトコーナーになっています。
これを4つ作ります。
アルバム台紙に貼り付けて写真を入れましょう。貼りたいところに写真を置き、角に印をつけます。
左右対称のレイアウトにしたい場合は、真ん中がゼロになっているセンタリングルーラーが便利です。
フォトコーナーの裏側にのりをつけて…
つけた印のやや外側に接着します。
四隅すべてにフォトコーナーを貼り付け、写真の角を差し込めば…
出来上がりです。
レイアウトのデザインに合わせてその都度作るのが理想ですが、気に入ったペーパーの端切れなどがあれば時間がある時に作り貯めてもいいですね。
実用と装飾を兼ねた、フォトコーナー。パンチがあれば手持ちのペーパーで作れるので、写真やアルバムページ全体の雰囲気にぴったり合わせることができます。
写真の裏に直接のりを付けずにページに収めることができるので、焼き増しできない大切な1枚や、後で外して見る可能性のあるカードやチケット類のスクラップにも便利です。
市販のコーナーシールと違い、エンボスラインの折り方次第ではちょっぴり立体になるので、厚みのあるマテリアルにも最適です。プラスチックのギフトカードを挟むのにもいいかもしれませんね。
フォトコーナーの手作り、ぜひトライしてみてください。