目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
ここ数年、手帳は同じブランドのものをリピートしてきたのですが、今年は別のものを買ってみました。年末から使い始めた新しい手帳。よーく調べて納得して決めたはずなのに、実際に予定を書き込んだり確認したりしてみると、すでに不便な箇所があちこちに…
ペーパークラフト歴が長いので、幸い紙を切ったり折ったり、穴をあけたりというツールは勢揃い。少し手を加え、より使いやすく工夫することにしました。
今日はポケットフォルダーページの作り方です。
・パターンペーパー(両面印刷)
・スコアリングボード
・スタイラス
・ボーンフォルダー
・穴あけツール(私はバインドイットオールを使用)
・ハサミ
・コーナーラウンダーパンチ
私の手帳選びの外せない要素は、見開きで左から右へ曜日が流れるバーチカル式のウィークリーページであることと、予定が書き込めるマンスリーカレンダーも入っていること。これだけでかなり絞られるのに、サイズなど他の希望も叶えようとすると、表紙の色柄も好みのものがいいなどと贅沢なことは言っていられません。しかししつこく探してみたら、ありました!私の今年の手帳です!
しかし、使い始めた翌日に残念ポイントに気づいてしまいました。表紙裏のポケット、なぜにサイドからの出し入れなのでしょうか?
常に手帳と一緒にしておきたい付箋や一時保管したいレシートが、するりと落ちてしまいます。ゴムバンドもタテに掛かる設計なので、ポケットの中身の保護にはあまり役に立ちません。
そこで、手持ちのパターンペーパーで自作することにいたしました。必要なペーパーの寸法は、手帳のサイズによります(後述)。私の8.25x5.75インチの手帳には、12x12インチのペーパーがピッタリでした。
スコアリングボードにペーパーを乗せ、手帳のタテの長さのところにスタイラスで折り線をつけます(スコアリングボードとスタイラスの使い方はこちら)。私の場合は、8.25インチのところにスコアラインを入れました。
ここはオプション。ポケットの口を内側に折り込みたい場合は、反対の端から0.5インチ前後のところにもスコアラインを入れます。折り込む幅でポケットの深さが調節できます。
ペーパーを90度回し、タテに入れたスコアラインがヨコに並ぶようにスコアリングボードに設置し直します。
手帳の横幅の長さのところにスコアラインを入れます。私の場合は5.75インチ。先に入れたラインと直角に交わります。
もしもペーパーの寸法に余裕がある場合は、手帳の横幅の長さに数ミリ足したところにラインを入れるとよりきれいに仕上がります。私の場合、ペーパーが12インチありますので、6インチのところにラインを入れて0.25インチの余裕を持たせました。
白線を引いたところがスコアライン。必要なペーパーの寸法が、ヨコは手帳の横幅の2倍、タテは手帳の高さ+ポケットの深さ+内側に折り込む幅となっているのがお分かりいただけます。
スコアラインに沿ってペーパーを折ります。最初はポケット口の折り込み部分。
次はポケットの底。
ボーンフォルダーなどでしっかりと折り目をつけます。
最後にタテに2分割します。
何種類かのペーパーで試作してみたところ、使うペーパーの厚さや性質によってはこの部分がどうしてもずれてしまいます。
そこで、折ってからトリミングできるよう、ほんの少し余裕を持たせておいたのです。
手帳の横幅である5.75インチにカットし、切り口もスパッと真っ直ぐになりました。
カットした時に出た細長いスクラップペーパーを、スコアラインでちぎって手帳のタテの長さにします。
これを2つに折り曲げて折り目をつけると…
定規で測らなくてもポケットの真ん中が割り出せます。ジャストサイズでカットしてスクラップペーパーがない場合は、後で消せる鉛筆で印をつけたりマスキングテープを貼ったりして真ん中を割り出します。
私の手帳はザッターの製本マシンと同じ穴の形と間隔でしたので、これの真ん中の矢印とスクラップペーパーの折り目を合わせてパンチ(詳しい使い方説明はこちら)。
真ん中の6つの穴がパンチできました。
ペーパーストップガイドのセッティングを変え、残りの左右それぞれ3つの穴もパンチします。
手帳のページと同じ数と間隔のパンチ穴があきました。
お手持ちの手帳によって、穴のサイズ、形、間隔が違いますので、それぞれに合わせて用意します。
それぞれの穴に、ハサミでスリットを入れます。
手帳の角の丸みに合ったコーナーラウンダーパンチで…
フォルダーの四隅を丸めます。
手帳と同じ角の形になりました。
スリットとスリットの間を指で押し込むようにして、手帳のリングの間にひとつひとつ割り入れます。
ミニメモ帳やレシート、ステッカーなどが入られるポケットフォルダーの完成です。
ダブルサイドなので、たっぷり収納できます。
納得して買ったつもりが、使い始めてすぐにポケットの向きに違和感を覚えた今年の手帳。1年間、心地よく愛用したいので、手持ちのペーパーとツールでポケットフォルダーを作ってつけました。何通りか試作しましたが、のり要らず、計測要らずのこの方法がいちばん簡単!手帳のサイズに沿って作っていくので、失敗もないと思います。
唯一気を付けたいのが、柄の向き。ポケットは底から折り上げる形になりますので、向きのある柄を使う場合はペーパーの下側ではなく上側をポケット部分にします。
毎日開く手帳。より使いやすくなるよう、ぜひポケットフォルダーも作ってみてください。