目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
毎年、12月の写真はクリスマスミニブックにしています。しかし、イベントは軒並み中止、旅行やパーティーの予定もないコロナ禍の今年は、残念ながら別冊にまとめるほどの枚数の写真は望めないことでしょう。
それでもミニブック作りは例年通りに楽しみたい!と思い、日本の実家で過ごした昨年12月後半の写真を再びプリントし、1冊にまとめて母へのクリスマスプレゼントのひとつとして送ることにしました。
ここでは最後のスパイラル綴じに製本する段階のみにスポットライトを当てています。
・ザッター・バインドイットオール製本機
・製本用ワイヤー
・ペンチ
アルバムページには、ピンクフレッシュスタジオのクリスマスコレクション、Oh, What Funのペーパーパッドとエンべリッシュメント使っています。
・6x6インチペーパーパッド
・パフィアルファベットステッカー
・パフィフレーズステッカー
・カードストックステッカー
・チップボードステッカー
・ジャーナリングビッツ
・ジャーナリングカード
・エナメルドッツ
・ペーパートリマー
・ハサミ
・テープのり
ザッターのバインド・イット・オールは、本格的に仕上がるスパイラル製本機なのに手のひらに乗るコンパクト設計。土台と主要なパーツは金属で出来ているので重量はそれなりにありますが、より安定させるためにマシンの後ろのつまみを引っ張って…
エクステンションを引き出します。
これで、重ねたペーパー、チップボードなどの厚紙、プラスチックシート、薄いメタルシートなどに穴をあける時に勢いをつけてもぐらつきません。
6x6インチのペーパーを台紙として写真を貼り付け、まわりをステッカーで飾ってアルバムページを作りました。
片面プリントのペーパーを背中合わせに重ねて貼っている上、チップボードやパフィなどぽってりしたステッカーもふんだんに使っているので、真横から見ると1インチほどの厚みになっています。
バインド・イット・オールには、「穴をあける」と「ワイヤーを閉じる」の2つの機能があります。最初にそれぞれのアルバムページに穴をあけます。
ペーパーの端からひとつめの穴までの距離は、ペーパーストップガイドで4段階に設定できます。
ここではカバー(Cover)を選びます。ペーパーストップガイド(サイドのつまみ)の矢印を「C」に合わせます。
上からペーパーを差し込みます。
この時、ペーパーの端がペーパーストップガイドにきっちり寄っていることを確認します。
ペーパーが浮かないように軽く押さえ、レバーを向こう側に倒して穴をあけます。
穴は一度に6つしかあけられません。
残りの穴も等間隔であけるには、ペーパーストップガイドの設定を変える必要があります。「B」のコンティニュアス(Continuous)に移動させます。
ペーパーストップガイドを移動させると、ペーパーの差し込み口の延長線上に突起が現れます。
ペーパーを差し込み…
この突起部分を先にあけた穴にはめ込みます。左から3つめの穴から突起が出ています。
この状態で、レバーを倒します。
すると、残りの4つの穴があけられます。真ん中の2つの穴は2回パンチされていることになりますが、ペーパーストップガイドを使って位置を確実にしているので、ズレたり広がったりしていません。
残りのアルバムページにも同様にそれぞれ10個の穴をあけます。1枚ずつ設定を変えながら作業するより、最初にペーパーストップガイドを「C」のカバー設定にしてすべてのページの片側に6つずつ穴をあけて…
次に設定を「B」に変え、残りの4つの穴をあけていく方がスムーズで早いです。
全ページに穴があきました。これでスパイラル綴じにする準備ができました。
ワイヤーには、さまざまなサイズと色があります。
ブックレットの厚さによってワイヤーの直径を決めます。私はページを完成させてから製本するので出来上がりの厚さが基準になりますが、先に綴じてから中身を貼って仕上げていく場合は余裕を持った直径選びをすると良いでしょう。写真やステッカーは重なると思った以上に厚みが出ます。
この度は、1インチの直径のレッドのワイヤーを使います。穴と同数のリングのところでカットします。
表紙を上にしてアルバムページを綴じたい順番に重ね、いちばん下のページ(裏表紙)を引き抜き…
表紙の上に乗せます。裏表紙の内側(最後のページ)がてっぺんに来て、表紙と裏表紙が向かい合って重なります。
この状態で下からワイヤーを通します。
バインド・イット・オールのもうひとつの機能でワイヤーを締めます。マシンの前方のベースにワイヤーの直径が示されています。
ダイヤルを回して該当のサイズの目盛りのところまでパネルを移動させます。
目盛りだけで十分ですが、マシンにはこんな便利なアクセサリもついてきます。
使用するワイヤーの直径が示されたプレートの幅が、それぞれの設定の距離になっているのです。
ワイヤーは締めた後に少しスプリングバックして逆戻りするので、プレートが直立するくらいしっかりめに寄せる方がうまくいきます。
プレートはワイヤーの直径の確認にも使えます。本数が少なくなってくるとパッケージを捨てて複数の直径のワイヤーをひとまとめにして収納したりするので、これがあると便利です。
幅の設定をしたら、ワイヤーを下に向けて差し込みます。
一度に締められるリングは6個。本体側のパネルに6つのリングがきちんと触れていることを確認して…
レバーを倒します。
ブックレットを移動させ…
残りの4つのリングも締めます。
スパイラル綴じが出来ました。
てっぺんに来ていた裏表紙をくるりと戻せば…
クリスマスミニブックの完成です。
以前は紐で縫ったりカードリングで留めたりしていたミニブック。ザッターのバインドイットオールを購入してからは本格的なスパイラル綴じができるようになり、強度だけでなく、その見た目の可愛さに愛着も倍増しました。
私はもっぱらゴールデンウィークとクリスマスの年2冊のミニブック作りに愛用していますが、メモパッドやノートブック作りで日常的にもっともっと気軽にバインドイットオールを楽しまれているクラフターさんもいらっしゃるようです。
今回、初めて贈り物としてミニブックを作りました。普段はアメリカ人の夫も読めるようにと英語でジャーナルを書いていますが、母へのプレゼントなので日本語で書いたのも私としては新鮮でした。気に入ってもらえたら過去に一緒に出かけた旅行のアルバムなども作りたいです。
コロナでお楽しみがお預け状態の今こそ、溜まった写真でアルバム作り!ザッターのバインド・イット・オールは最強の相棒です。