目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
ペン立て代わりにカラーマーカーを入れているアルミの空き缶が寂しげだったので、毛糸でカバーを編みました。V字型の編み目が並ぶストッキネット、日本語で言うメリヤス編みは、本来、裏編みと表編みという違う手法を1段ごとに交互に繰り返すものなのですが、輪にしてぐるぐる編んでいくことで表編みのみで実現します。
通常の2本セットの編み針では環状にならないので、5本セットの短針を使います。パッと見は複雑そうですが、慣れれば普通の2本の針とほとんど変わりません。
この編み方さえ覚えれば、憧れのニット帽まであとひといき。サイズを変えて編み、片方の口を絞るだけで帽子になるんです。少し上等な素材で身に着けるものにチャレンジする前に、安価なアクリル毛糸で練習がてらペン立てカバーを編んでみましょう。
・空き缶
・メジャー
・毛糸
・短針5本(または4本)セット
・糸切りばさみ
・とじ針
毛糸のラベルによりますと、スワッチの目安は18目で4インチ。
空き缶の直径は9インチ弱なので、40目必要ということになります。
短針の5本セットを使います。
作り目からスタートします(やり方は、棒針編みに挑戦!をご覧ください)。
40目作りました。
この40目を、3本の針それぞれに10目ずつ移します。
ひと目ずつ拾って針に掛けます。
10目移したら…
目が外れないよう、針の真ん中へ押し下げます。
次の針に10目移動させます。
針の真ん中へずらします。
合計4本の針に、作り目が10目ずつ入りました。こんなのを見たら、これは面倒そう…と気後してしまうかもしれませんね。
でも並べてみると、単純に直線を4回編めば振り出しに戻ってくる、というのが分かります。
編み始めは、ここです。
ひとつめのループの根元に手前側からフリーの針を差し込みます。
輪にした時につながる部分から出ている毛糸を右手で持ちます。
普通の2本セットの針で編むのと同じように、針にかかっている10目に1段めを編んでいきます。編み方はこちら。
1本めの針の10目を編み終えると…
作り目がかかっていた針がフリーになります。
次の針に移動する前に、今編んだところを針の中心の方へ押しやります。
2本めの針にかかっている10目を編みます。矢印のところから始めます。
ここにフリーの針の先を差し入れて、編み進めます。
同様に3本め、4本めの針と続け、合計40目編んで1段め終了です。輪がつながりました。
2段、3段…と同様に編んでいくと、V字型の目が並んでセーターの編地のようになってきました。
このまま空き缶の高さになるまで編んでも良いですが、ここで毛糸の色を変えてツートーンのカバーにします。糸端の処理ができる程度の長さを残してハサミでカットします。
別の色の毛糸を輪にして引っ掛けます。
ひと目編んだら、糸端同士を交差させて軽く結んでしまうと緩みを防ぐことができます。
ここからの編み方は一緒です。
またグレーに変えて、ストライプにしても良さそう。
空き缶の高さになったら…
編み終わりを綴じます(詳しくはこちら)。
糸端の処理ができるくらいの長さを残してカットして…
とじ針でつなぎ目を整えながら糸端を裏に隠します。
空き缶に被せます。
私のカバーはぴったりフィットしましたが、もしも緩めだったりずれたりする場合は、ところどころにボンドをつけるか両面テープなどで固定すると良いでしょう。
寒そうだった(?)アルミむき出しの空き缶が、あったかニットで冬仕様になりました。
空き缶の再利用と少量の毛糸でお好みのペン立てが作れるエコクラフト。編み物を始めたばかりの頃によく作ったものでした。底まで編んで缶がすっぽり入るデザインも作りましたが、側面のみの方が安定も良いし、多少のサイズ誤差も誤魔化しがきき、何より簡単なのでこちらに落ち着いています。
編み込み模様やケーブル編みなどを試したい時にも、セーターやブランケットなどの大物に取り掛かる前の練習や目数確認のスワッチ作りにちょうどいいプロジェクト。半端なサイズの編地に実用性を与えられます。
作り目を輪にしてぐるぐると編み上げていくやり方は、一度覚えるといろんな応用が楽しめます。筒状に編んだ端を糸でぎゅーっと絞れば、ニット帽に。てっぺんにポンポンをつければ完璧です!
ぜひ挑戦してみてください。