目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
情熱的な色合いが魅力の真紅の薔薇。その深い色と繊細に重なった花びらの美しさは、見る人の心を惹きつけます。今回はそんな薔薇の魅力をレジンで表現いたします。100均モールドと赤の着色レジンを使用し、初心者の方にも楽しんでいただける本格的な薔薇の作り方ををご紹介いたします。
今回のレシピのポイントは、花びらを小、中、大とサイズごとに成形してひとつずつ丁寧に重ねて立体的に仕上げていくところにあります。花びらが幾重にも重なり合うことで、華やかで存在感のある薔薇が完成します。
基本の手順に加え、花びらの配置バランスや仕上がりを美しくするためのコツもご説明いたします。
作家のためのレジン
作家のためのレジン着色剤
半球モールド
調色パレット
調色スティック
UV-LEDライト
エンボスヒーター
Tピン
ピンセット
平やっとこ
マスキングテープ
着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当な容器を用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジン液を入れます。
レジン液を赤に着色します。
赤の着色剤を1滴落とします。
調色スティックでムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら冷まします。
Tピンでヒートンを作ります。
100均の半球モールドを用意します。できればこれと同じものにしましょう。
花びらパーツを作ります。モールドを裏返し、一番小さい半球の裏に赤の着色レジンを乗せて軽く広げます。
60秒硬化します。ここでは多少未硬化が残っていても問題ありません。
隣の次に大きい半球の裏に赤の着色レジンを乗せて軽く広げて60秒硬化します。
さらに隣のもうひとつ大きい半球に少し多めに赤の着色レジンを1滴乗せ、軽く広げて60秒硬化します。
小、中サイズは3つ、大は6つ、同じものを作ります。
できた花びらパーツを組み立ててお花にします。表を上に向けてモールドを置き直し、一番小さい半球の中に小サイズのパーツを立てて三角形に並べます。
真ん中に赤の着色レジンを垂らして硬化します。
3番目に小さい半球の中に中サイズのパーツを並べます。
真ん中に赤の着色レジンを垂らし、軽く広げて硬化します。
真ん中に赤の着色レジンを1滴垂らし、組み立てた小サイズのパーツを乗せて硬化します。
4番目に小さい半球の中に大サイズのパーツを3枚並べ、真ん中に赤の着色レジンを垂らして軽く広げて硬化します。
大サイズのパーツの間に残りの3枚を並べ、真ん中に赤の着色レジンを垂らして軽く広げて硬化します。
真ん中に赤の着色レジンを垂らし、組み立てたパーツを乗せて硬化します。
ヒートンを付けます。パーツの裏面に赤の着色レジンを1滴垂らし、ヒートンを添えて硬化します。
ヒートンの周りにレジンを塗って硬化し、補強します。
コーティングします。調色パレットに透明のレジン液を入れます。
レジン液が満遍なく行き渡るよう、エンボスヒーターで温めてサラサラにします。
平やっとこでヒートンを掴み、花の中にゆっくりとレジンを塗ります。内側全体にしっかりと行き渡らせましょう。
持ち手を輪ゴムで固定します。
外側にレジンを塗ってコーティングします。
余分なレジンをしっかりと落とし、くるくると回して全体に満遍なく行き渡らせます。
くるくる回しながら120秒硬化します。
置いた状態で両面をそれぞれ120秒硬化します。
完成です。
情熱的な深い赤が目を惹く薔薇の花。その色もさることながら、繊細に重なった花びらの美しさにも大変な魅力があります。今回はそんな薔薇をレジンで表現するレシピをご紹介いたしました。初歩的な道具と言える100均モールドのみを使用するので、まだレジンアクセサリー作りを初めて間もない方でも始めやすいレシピです。
花びらパーツ作りにも組み立てにも、同じ半球モールドを使います。サイズのバランスなどから、ここで使用したものと同じモールドを用意されることをおすすめします。小、中、大と3サイズの半球モールドの裏側にレジンを塗って硬化し、カップ状にしたピースを花びらに見立てます。
できた花びらパーツは、表側に戻した半球モールドの中に並べて立体的に組み立てます。中心部分に赤の着色レジンを垂らして花びらを固定。これをサイズごとに作り、最後に内側から外側へと全体のバランスを考えて重ね、薔薇らしい丸いフォルムに仕上げます。
美しいツヤとふっくらとした厚み、そして強化のため、全体を透明レジンでコーティングします。先に付けたヒートンをやっとこの先でつかみ、丁寧に行いましょう。角度によって光を受けたときの輝きが変化し、本物の薔薇のような存在感が生まれます。
深紅の薔薇は、アクセサリーとしても飾り物としても特別感のあるモチーフです。花びらの重ね方や着色レジンの濃淡で変化を付けることもできますので、アレンジも可能。秋の装いに合わせたアクセサリー作りに、または大切な方への贈り物に。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。