耳元で舞う蝶々！ワイヤーでかたどる、春の装いにぴったりのレジンピアスの作り方

1．材料と道具

レジン液

調色パレット

調色スティック

着色剤

ワイヤー　0.5mm

やっとこ

9ピン

UV/LEDライト

エンボスヒーター

2．作り方

シリコンパレットや適当なモールドを用意し（道具の説明はこちら）、マスキングテープで埃を取り除きます。

綺麗にしたシリコンパレットに透明のレジン液を注ぎ入れます。

それぞれ青と紫に着色します。

着色剤を数滴透明のレジン液に落とし入れ、調色スティックでしっかりと混ぜます。

エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます（詳しくはこちら）。気泡を抜いたら冷まします。

ワイヤーで蝶々の形を作ります。使用する平やっとこがワイヤーを傷付けないようにマスキングテープを巻きます。

ワイヤーの先が折れている場合は、平やっとこで伸ばすかニッパーでカットしましょう。

まず、蝶々の上部の羽を作ります。定規を当て、ワイヤーの先から20mmの位置で曲げて折り目を付けます。

付けた折り目から15mmの位置で曲げます。

新たに付けた折り目からさらに15mm離れた位置でもう一度曲げます。

最後に付けた折り目から2mmの位置でワイヤーをカットします。

平やっとこと指を使ってワイヤーの形を整えます。

15mmの下辺と2mmの側辺を平やっとこで真っ直ぐに伸ばします。

15mmの側辺を人差し指で凹ませます。

20mmの上辺を軽く丸めます。

端同士が接するようにワイヤーを押します。

だいたいの形が整いました。

平やっとこで挟んだり指で押したりして、全体が平らになるように微調整をします。

同じものをもう1つ作ります。対になるように並べて使います。

ワイヤーの先から13mmのところを曲げて折り目を付けます。

付けた折り目から5mmの位置で曲げます。

新たに付けた折り目から10mmの位置で曲げます。

折り目から10mmの位置で曲げます。

そこから5mmの位置でさらに折り曲げます。

10mmの位置で折り曲げます。

最後に付けた折り目から2mmの位置をカットします。

平やっとこで挟んでワイヤーを真っ直ぐに整えます。

ワイヤーの先が接して繋がるように形を調整します。

下の羽ができました。

上の羽の下部（15mm）と下の羽の上部（13mm）が並行になるようにして2つのパーツを並べます。

真ん中の軸となる2mmの部分ができるだけ真っ直ぐになるよう、平やっとこでワイヤーを曲げ直して角度を微調整します。もう片方の羽の上下も同様に整えます。

羽を1枚ずつマスキングテープに貼ります。

ワイヤーとマスキングテープの隙間からレジン液が漏れないように平やっとこで挟んで密着させます。

ワイヤー内に透明のレジン液を塗り、120秒硬化します。

すべての羽に透明のレジン液を塗り、硬化します。

透明のレジン液の上に着色レジンを乗せます。青のレジン液を内側に、紫のレジン液を外側に塗ります

境目は爪楊枝を左右にジグザグと動かし、色の境をぼかしてグラデーションを作ります。120秒硬化します。

色が薄いと感じられる場合は、はっきりとさせるために着色レジンを重ね塗りしてから硬化します。

羽が1枚できました。

下の羽にも着色レジンを塗ります。グラデーションの位置を合わせるため、上下の羽を並べた状態で行います。

上の羽のグラデーション位置に合わせて着色レジンを塗り、120秒硬化します。こちらも重ね塗りします。

片方の羽ができました。

できあがった羽のグラデーション位置などを確認しながらもう片方の羽も塗ります。

4枚の羽すべてに着色レジンを塗ります。

裏返して裏面にもレジン液を塗ります。裏は一度塗りでも十分ですが、色が薄い場合は2度塗りしましょう。

表と裏の両側を着色しました。

蝶々のはらの部分に9ピンを使い、4枚の羽を繋げます。棒の部分が10mmになるようにニッパーで切ります。

平らなモールドを用意し、上下の羽が綺麗に接するように片方の羽だけを並べます。

2mmの辺に透明のレジン液を少量乗せます。

透明のレジン液に9ピンをそっと乗せて60秒硬化します。

もう片方の羽も上下の羽が綺麗に接するように並べます。

2mmの辺に透明なレジン液を少量乗せて、先程硬化した9ピンと羽を立てた状態で添えて60秒硬化します。

9ピンと羽の接続部分に透明のレジン液を追加して硬化し、しっかりと補強します。

反対側からも透明なレジン液を足して補強します。

完成しました。

ピアスパーツを付けると耳元で揺れ動く様子が可愛いです。

3．まとめ

蝶々が羽ばたく様子を表現した立体的なレジンアクセサリーの作り方をご紹介いたしました。ワイヤーを枠にする立体レジン作品は難しいイメージがあるかもしれませんが、複数の平らなパーツを最後に組み立てるレシピなので比較的挑戦しやすいレシピと言えるでしょう。

ワイヤーで蝶々を作るときは最終的な形をイメージしながら折りましょう。形を整える際は指の腹や爪を使うと変形させやすいです。また、長さを測って折る工程の途中で曲げたい部分以外のワイヤーが曲がることがあります。これから折る部分は引っ張るようにして伸ばしたり、平やっとこで挟んだりして真っ直ぐな状態にしてから長さを測るようにしましょう。

使用する定規は薄くて強いものがおすすめです。特に下の羽の細長く飛び出た部分はワイヤーをしっかりと折り切ることが重要です。定規が分厚いと折れが緩やかになり、形を整える基準が分かりにくくなるのでしっかりと折り切り、跡を付けるのがポイントです。

グラデーションを作る際は、2色のレジン液の境目を爪楊枝の先などで左右にジグザグに動かすと自然に色が混ざって上手くいきます。上下の羽のグラデーションの位置が合うよう、また、左右のバランスが取れるよう、意識しながら作りましょう。

蝶々とピアスフックの間に9ピンを入れるとさらに揺れ動き、お花の周りを舞っているような姿を表現してくれます。春にピッタリな作品、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。