作品レシピ
2025年03月01日

レジンの透明感を最大限に活かす!お花入りのころころマカロンの作り方

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美味しくて見た目も可愛らしい人気のフランス焼き菓子、マカロン。独特な食感のカラフルな2枚の生地にこれまた色とりどりのジャムやクリームなどのフィリングが挟まれた、ころんとした丸い姿がたまりません。粘土やフェルトなどの手作り雑貨のモチーフとして、ハンドメイド女子のみなさまにも愛されるスーイツです。 

 

今回はそんなマカロンのパーツをレジンで作り、キーホルダーに仕立ててみました。あえてマカロンらしい色味にはせず、生地はクリアに。さらにドライフラワーを入れ、レジンの透明感を余すところなく活かした上品で洗練されたマカロンになりました。 

 

必要な道具や材料を含め、詳しい作り方をご説明いたします。 

 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・マカロンのモールド

・かすみ草のドライフラワー

・ピンセット(アクセサリー工具セット)

・調色パレット

・着色剤 いろどろっぷ (ホワイト)

・着色剤 いろどろっぷ ファンタジーカラー(ライトパープル、ミッドナイトブルー)

・竹串

・ヤスリ

・カーテン用のふさかけフック

・耐震マット

・クリアファイル

・Tピン

・クリップ

・コーティング液

・ピンバイス

・接着剤

・ヒートン

・デコホイップ

・丸カン

・鈴丸ビーズ

・キーホルダーパーツ

・UV-LEDライト

2.作り方

大中小の3サイズのマカロンが作れるシリコンモールドを使います。

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それぞれのサイズが2ピースで構成されるマカロン。実際どんなデザインなのか、試しにいちばん大きい型にレジン液を流して固めて見てみましょう。

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2ピースのうちのひとつは、焼き上がったマカロンの生地の片面の形をしています。

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ふたつめは、ひとつめのパーツよりも厚みがあります。

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同じ直径で高さの違う2ピースのパーツを作り、あとで貼り合わせるデザインのマカロンなのです。

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この2つを重ねると、ふたつめのピースの高くなっているところがマカロンのフィリングの部分になることが分かります。この部分に色やテクスチャーの違うカラーレジンを入れたり、または硬化してから色を塗ったりして、ジャムやクリームなどのフィリングに見立てます。

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今回はモールドの通りではなく、フィリングの部分にはレジンを入れずに作ります。つまり、マカロン生地のみの厚みの同じパーツを作るのです。

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厚みを揃えてレジン液を流し入れる目安になるのは、マカロンのピエ(焼いた時にぶくぶくと膨れ上がってギザギザの状態になった生地の端)の部分です。

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作家のためのレジンを使います。

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モールドの2、3割程度までレジン液を流し入れます。

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かすみ草のドライフラワーを使います。

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このマカロンのモールドは、底の部分が表側になります。ですのでドライフラワーを見せたい部分を下にして配置します。

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両方のモールドにバランスよく配置します。

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小さいモールドを使う場合は、小ぶりのドライフラワーを選ぶと良いでしょう。3つずつ配置します。

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このように配置しました。

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ドライフラワーを入れたら竹串であまり触らず、そのまま硬化します。

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レジン液を足して硬化します。一気にモールドいっぱいまで入れると気泡が出てしまいますので、それぞれにほんの1滴ずつ流します。ドライフラワーにじわじわと吸収されるのを確認してから硬化します。これを繰り返します。生地だけのパーツはモールドのふちいっぱいまで、フィリングのある方はピエの高さまで行います。

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モールドから取り出します。

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同じ厚さのマカロンの生地パーツができました。

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パーツから飛び出したお花とバリをヤスリで削り、なめらかに整えます。

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続いてお花を入れないプレーンのマカロンの生地パーツを作ります。フィリングの部分がある方はピエのところまで、もうひとつはモールドいっぱいまでレジン液を流し入れ、硬化します。

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モールドから取り出します。

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封入のない透明のプレーンのマカロン生地のパーツができました。

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次に着色レジンを作ります。調色カップにレジン液を入れます。

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着色剤を加えます。いろどろっぷファンタジーカラーセットのライトパープル、同セットのミッドナイトブルー、そしてベーシックカラーセットのホワイトの3色の着色剤を配合します。

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調色パレットにそれぞれお好みの量の着色剤を加えます。

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調色スティックまたは竹串の先などでやさしく混ぜます。

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お花入りのマカロンの裏側を上に向けて固定し、着色レジンを流します。竹串などで行き渡らせ、硬化します。

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お花を入れずに作ったマカロンの裏側にも同様に着色レジンを行き渡らせ、硬化します。

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次はコーティングです。いつもならヒートンを付けてから行うので、クリップや洗濯ばさみで掴むことができます。しかし今回は、後で間に挟むデコホイップにはコーティング液を付けたくありません。そのため、2枚の生地パーツを別々にコーティングする必要があります。

ヒートンの付いていないレジンパーツをどぼんと丸ごとコーティング液に浸したい時は、Tピンを付けて持ち手を作って後で外すという方法を用います。クリアファイルに少量のレジンを出します。

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こちらのTピンを使います。

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Tピンのてっぺんにレジンを少量付けます。

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マカロンパーツの裏側の中央にレジンを付けたTピンを乗せて硬化します。

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コーティングします。

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これでパーツに触れずにクリップや平やっとこなどで掴んで作業ができるようになるのです。Tピンのワイヤー部分をクリップで挟み、マカロンパーツをコーティング液に浸します。

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余分なコーティング液を落として硬化します。

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きれいにコーティングできました。

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これでTピンのお役目は終わりです。Tピンを取り外します。

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お花を入れずに作ったパーツにピンバイスで穴を開けます。

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竹串の先に少量の接着剤を取ります。

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穴に接着剤を付けて馴染ませます。

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ヒートンに接着剤を少量付けます。

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ヒートンを挿し込み、丸1日乾かします。

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デコホイップを使います。

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お花を入れずに作ったマカロンの生地パーツにデコホイップを絞ります。

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お花入りのマカロン生地を被せて乾かします。48時間ほど待ち、完全に硬化します。

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キーホルダーパーツを繋げれば完成です。

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3.まとめ

美味しい上に見た目も可愛らしい人気のフランス焼き菓子の代表選手、マカロン。ころんとした丸い形とカラフルなところがハンドメイド女子のみんなに受けて、粘土やフェルトなどを用いた手作り雑貨のモチーフとしても楽しまれているスイーツです。

今回はそんなマカロンをレジンで表現。2ピース構成のシリコンモールドを使って作ってみました。レジンの透明感を最大限に活かし、生地はクリアのまま、そしてドライフラワーも封入。2枚の生地の間に挟んだクリームの白さも引き立ち、レジンならではの仕上がりになりました。

大中小の3サイズのマカロンが作れるこのモールド。それぞれのサイズが2個ひと組になっていて、片方にはフィリングの部分が含まれています。つまり、1枚はもう1枚よりも厚いのです。

本来はここにクリームやジャムの色にしたカラーレジンを入れるところ、今回はモールドのふちいっぱいまで埋めず、生地の部分のみに流し入れて同じ厚さのマカロン生地を2枚作りました。代わりにデコホイップを挟んだので、よりクリームらしい雰囲気になりました。

コーティングには、Tピンを付けて持ち手を作り、後で取り外すという方法を用いました。デコホイップの部分にはコーティング液を付けたくなかったので、ヒートンを付ける前にマカロン生地2枚を別々にコーティングする必要があったからです。

Tピンはてっぺんが平らなので、レジンパーツに容易に接着することができます。ワイヤー部分を平やっとこやクリップで掴めば、パーツごとコーティング液の入った容器にどぼんと浸すことも可能です。コーティングを終えたらTピンは簡単に外せますので、仕上がりに影響はありません。

みんな大好きなマカロンモチーフ。ピンクやグリーンなど色とりどりの本物みたいな姿も可愛いけれど、せっかくレジンで作るなら透明感を活かして品よく大人っぽく!ほんのりとした着色と透けて見えるお花が洗練された、真っ白なクリームサンドの透明マカロンはいかがでしょうか。

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