目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
夏らしくてとっても爽やかなネイビーカラーのコットン生地で、夫用のハンカチを作りました。
日本に住んでいた頃はわりとお手頃な値段で売られているブランド物の男性向け大判タオルハンカチを愛用していましたが、アメリカではそういったものを見たことがありません。そもそもデパートに行っても日本のような華々しいハンカチコーナーはなく、正装した時にポケットからチラリと見せる目的の白いものが主流です。
汗かきの夫が持ち歩くのは、シャワー用の真四角のタオル!たしかに吸水性には優れているかもしれないけれど、いかにも体を洗うタオルという見た目が…そこで、通常のハンカチよりも少し厚手の生地で自作してみたわけです。
洗うほどに風合いがよくなる、キルト用の100%コットン生地を使用。まわりの処理にはロールドヘムフット(三つ巻き押さえ)というミシンのアタッチメントを使いました。ふちを3つ折りにしながらトップステッチをかける替えの押さえです。
・コットン生地
・ミシン糸
・ミシン
・三つ巻き押さえ
・ハサミ
・目打ち
ロールドヘムフット(rolled hem foot)と呼ばれる、ミシンの押さえ部分を付け替えて使うアタッチメントに付け替えます。ヘム(hem)とは、ふちやヘリのこと。スカートの裾や袖口の処理などに使います。3つ折りにして普通にトップステッチをかけてもよいですが、3㎜ほどの狭い幅にアイロンをあてるのはちょっぴり面倒なので、あればこれに限ります。
縫い始めと角だけは、あらかじめ折り目をつけておくとスムーズです。3㎜幅に折って…
さらにもう一度、最初の折り幅を包むように折り込んで…
ふちが3枚重なった状態にします。
フットを上げ、折ったところに針が来るように生地をセットします。
2、3針縫います。はずみ車でゆっくりひと針ずつ進めると確実です。
上糸と下糸をつまんで…
向こう側へ引っ張りながら数センチ縫います。
フットが安定するところまで来たら、針が生地に刺さった状態で止めます。
フットを持ち上げ、布端を溝に差し込みます。
左側から見ると、こんなふうになっています。
この状態で直線縫いをしていくわけですが、少し角度をつけて指で支えるとより均一にフィードできます。
まず、右手で布端をつかみ、左に寄せる感じで少し上へ引っ張ります。
そして左の人さし指で、左に寄せた布端を軽く押し戻します。
この状態を保ちながら縫います。
折り目の幅もステッチの位置も均一に縫えています。
表もきれいにできました。
角から10cmほどのところへ来たら、針を布に刺した状態で止めます。
次の辺(手前の辺)を3mm幅に折ります。
包むようにさらに同じ幅で折り、3つ巻きにします。
縫っている最初の辺の延長線も同様に3つ折りにして…
最初の辺の折り目が上にくるように角をあらかじめ折っておきます。
角に厚みがついてごろごろするようなら、開いてハサミでカットしてボリュームダウンさせます。
折り目に沿って再び角を整え…
続きを縫います。
角から数センチのところまで来たら、針が布に刺さった状態で止めて…
ロールドヘムフットを上げ、溝から布端を外します。
フットを下ろし、普通の押さえと同様の使い方で角まで縫います。
角へ来たら…
針が布に刺さった状態で止めます。
フットを上げ、刺さった針を軸に生地を90度回して方向転換します。
次の辺も、最初の数センチはロールドヘムフットの溝に布端を入れず、普通の押さえのように使って縫い進めます。
角はこんなふうになっています。
フットが安定するところまで来たら、針を布に刺した状態で上げ、布端を溝に差し込んで続きを縫います。
角が近づいてきたら、次の辺を3つ折りにして、最初の角と同様に縫います。
目打ちがあると、フットのギリギリまで押さえられてずれません。
3辺め、4辺めと、同様に縫います。
4辺めの最後は縫い始めに戻るので…
サイドだけ折って続けます。
縫い始めの角とつながれば…
手作りハンカチの完成です。
夫は開いた状態でくしゃくしゃっとポケットに突っ込んで半分ぶら下げるような感じでタオルやハンカチを持ち歩くので、畳まれた姿を見るのは今とお洗濯の後だけでしょう(笑)。
ロールドヘムフット(三つ巻き押さえ)というアタッチメントを使って縁を3つ折りにして縫い、ハンカチを作りました。市販のハンカチより厚手なので、お弁当包みなんかにも良さそうです。
なくてももちろん作れるけれど、あれば便利なのがロールドヘムフット。1cmくらいならいいけれど、3mm幅で折り目をつけてアイロンをかけるのはちょっと面倒ですからね。
アパレルソーイングをする方ならお持ちだと思いますが、初心者さんもハンカチあたりから始めて練習してみるのはいかがでしょうか。きっと作品の幅が広がることでしょう。