ペーパークラフトの基本ツール、「折る道具」スコアリングボードの使い方
基礎テクニック
2022年05月07日

ペーパークラフトの基本ツール、「折る道具」スコアリングボードの使い方

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ペーパークラフトの基本作業は、切る、折る、そして貼る。カードメイキングもスクラップブッキングも、この3つの作業の繰り返しと言っても良いくらいです。ここでは「折る」にスポットライトを当ててみましょう。 

 

紙を2つに折ってカード状にするだけの単純作業も、スコアリングボードがあればスイスイ、そして仕上がりのきれいさも一目瞭然。ペーパークラフトの基本の道具、スコアリングボードの使い方をご紹介いたします。 

ジャンル:
ペーパー
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目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.使い方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

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・スコアリングボード
・スタイラス(またはボーンフォルダー
・カードストック(ペーパー)

2.使い方

グリーティングカードのスタンダードサイズのひとつである、A2のふたつ折りカードを作ってスコアリングボードの使い方をデモンストレーションいたします。2つに折った寸法が5.5x4.25インチ(108x140mm)のA2サイズになるよう、ペーパーは5.5x8.5インチにカットします(カットのためのツールや使い方はこちら)。

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比較のため、先にスコアリングボードを使わずに2つ折りにしてみましょう。短い方の辺を重ねて合わせます。

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出来た輪を上から押し付け、しっかりあとを付けます。

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真ん中から2つ折りになり、ちゃんとカードらしくなりました。

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開けば中にメッセージがかける、2つ折りカードです。

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続いてはスコアリングボードを使った作り方です。スコアリングボードは、均等な幅の溝が川の字に並んだプラスチックのボードです。溝を利用してペーパーに凸凹ラインを付けるのが目的の基本ツールです。目盛りが付いてるので、定規なしで希望の位置にラインを入れられます。

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スコアリングボードにはいくつかのサイズがあります。最も一般的なのは、12x12インチのもの。大判なので、スクラップブッキング向けのペーパーにもスコアラインを入れることができます。8x6.5インチの小さめのスコアリングボードは、スペースを取らないのでペーパークラフト作業中にもさっと使えて便利です。真ん中にスコアラインを入れて2つ折りにするにはペーパーの半分のサイズがあればよいので、カードメイキングにはこれだけあれば困りません。

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大きい方のスコアリングボードを使って説明しますが、使い方はどちらも同じです。ボードの左上の目盛り0の角にペーパーの角を合わせます。

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スコアリングボードを使ってラインを入れるには、溝にフィットする先の尖ったツールが必要です。スコアリングボードには、大抵の場合ボーンフォルダーが付属品としてセットされています。転写シールを擦ったり平たい部分でペーパーの折り目をしっかりさせたりと、地味だけれど出番の多い道具です。

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スコアリングボードには、この尖った先を溝に沿わせてラインを入れて使います。

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ボーンフォルダーでも何ら問題はありませんが、私はスコアリングボードにはスタイラスを合わせる方が気に入っています。

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スタイラスは、先がメタルの球状になったツールです。先が丸いため、ペーパーを傷める心配がありません。

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ボール部分にはさまざまなサイズがあり、それぞれに用途があります。ペーパーの厚さによりますが、スコアリングボードには2、3ミリのものがよいでしょう。

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ペーパーの真ん中(4.25インチの位置)の溝にスタイラスを合わせて…

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軽く押し付けながらラインを引きます。

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くっきりとしたスコアラインが入りました。

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裏と表を返すと、反対側は凸加工になっています。

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凸のラインが内側になるように折るときれいに仕上がります。

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しっかりとしたスコアラインが入っているので、畳めば自然とペーパーの端が揃います。

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輪の部分を軽く押しつけるだけで…

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完璧な2つ折りカードの出来上がりです。

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スコアリングボードを使わずに作ったカード(手前)と比べるとどうでしょうか。十分きれいな折り目になったと思っていましたが、シワひとつないスコアラインを入れて仕上げたカードには敵いません。

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内側のラインの違いも明らかです。

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本格的にカードメイキングを始められるなら、スコアリングボードは断然あった方がよいツールです。

3.まとめ

なくても紙は折れるけれど、あったほうが断然カードメイキングよりスムーズになるスコアリングボード。比較すれば一目瞭然。そのまま折り曲げて付けた線とスコアラインを入れてから畳んだ折り目とでは、シャープさがまったく違います。

先に折り目をつけるので、畳むときに注意を払わなくても良いのも利点です。たくさん作りたい時には特にマストアイテムです。

スコアリングボードは、等間隔に溝が走っているボード状のツールを指します。これだけではスコアラインは入れられません。ボーンフォルダーまたはスタイラスなど、先の尖ったものでペーパーにすじを入れます。

スコアリングボードの付属品として付いてくるボーンフォルダーでももちろんスコアラインは入れられますが、あればスタイラスを使います。先がメタルの球状になっているので、力を入れてもペーパーを痛めないのがスタイラスの良いところ。ペーパーの厚さに合わせて球のサイズを選びます。

カードメイキングを本格的に始めたいなら、ぜひお試しいただきたいツールがスコアリングボードです。機能的、実用的なツールを使ってペーパークラフトをもっともっと楽しみましょう。

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編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在...
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