難しい?大丈夫!必ず作れるスミルナステッチのもふもふパンダ刺繍レシピ/スミルナステッチの基本のやり方とコツ
作品レシピ
2022年09月08日

難しい?大丈夫!必ず作れるスミルナステッチのもふもふパンダ刺繍レシピ/スミルナステッチの基本のやり方とコツ

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みんな大好きなスミルナステッチの刺繍作品。ふわふわ、もこもこ、もふもふのどうぶつさんたちは、温かみがあって愛らしくって、大人にも子どもにも人気ですよね。スミルナステッチで作られた刺繍小物を見て、「どんなふうになっているんだろう?」、「作り方を知りたい!」と興味を持たれる方も多いのではないでしょうか。 

 

スミルナステッチは一見難しいと思われがちですが、基本の工程さえ覚えてしまえば実は意外と簡単に作れるんです。とはいえ、はじめてさんにとってはちょっぴりややこしい手順かもしれません。最初は針を手に持って、一緒にひと刺しずつレッスンしましょう。ポイントごとにうまく作るコツもお教えいたします。 

 

基本のスミルナステッチの刺し方と、パンダの作り方のレシピです。 

ジャンル:
刺しゅう刺しゅう

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 基本の刺し方:スミルナステッチ
  4. スミルナステッチのパンダの刺し方
  5. 3.まとめ

1.材料と道具

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・刺繍枠

・刺繍糸(2色)

・刺繍針

・無地の布

・ハサミ

・小ビーズ

・ビーズ針

・透明テグス

2.作り方

今回使うのは、バックステッチ、サテンステッチ、そしてスミルナステッチという3種類の手法です。サテンステッチのやり方は、チューリップのワンポイント刺繍にてご説明しています。基本のバックステッチについては、こちらの記事でご覧になれます。

ここではスミルナステッチのご説明から始めましょう。

基本の刺し方:スミルナステッチ

フランス刺繍において最も一般的な25番の糸を使用します。糸の本数には特に決まりはありませんが、少ないとスカスカな印象になり、多いとお手持ちのスタンダードサイズの針穴には通らないかもしれません。

スミルナステッチには、3〜6本取りが向いていると思います。6本取りにする際はそのまま針穴に通すのではなく、いったんほぐして1本ずつ束ね直してから使うと仕上がりにボリュームが出せます。

私はいちばん扱いやすく、また仕上がりも可愛いと感じられる4本どりに落ち着いています。6本束になっているうちの4本を合わせ、針穴に通します。

刺繍糸を線の端から半目あけた①へ表面から裏面へ向かって刺します。この時、玉留めはしません。

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①から糸が少し出ている状態で、裏面から表面の②の位置へ針を出します。①から糸が抜けてしまわないよう、糸端を指で押さえておくとやりやすくなります。

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②から出した糸を、①の半目先の③へ表面から裏面へと刺します。

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③から見て半目戻った①へ、裏面から表面へ針を刺します。ここが④になります。つまり、①と④は同じ穴になるということです。この工程で糸が抜けなくなり、玉止め代わりになります。

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④(①)から出した糸を③の半目先の⑤の位置に表面から裏面へ刺します。この時、糸を全て引っ張るのではなく、少し糸をたるませてループ(輪)を作ります。

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⑤の半目先の⑥から、裏面から表面へ糸を出します。この時、先に作ったループ(輪)が小さくならないように親指で固定するとよいでしょう。

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⑥から出した糸は、ひと目戻った⑦へ表面から裏面へ刺します。⑦は③と同じ穴になります。

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⑦へ表面から通した糸は、半目進んだ⑧へ裏面から表面へ向けて刺します。⑧は⑤と同じ穴になります。

ここからは④〜⑧の工程の繰り返しです。

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表面には、このようにループ(輪)が沢山できます。

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できたループ(輪)をハサミでカットします。

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ループ(輪)を作りながら面を埋めていくことで、ループ(輪)をカットしたときにモコモコの刺繍ができあがります。

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スミルナステッチのパンダの刺し方

パンダの図案は無料ダウンロードができます(無料図案はこちら)。ご自宅で刺繍を楽しんでいただくために提供している図案ですので、商用利用はお控えいただけますようご理解をお願いいたします。

図案をチャコペンで布に写し、パンダの耳と目の部分をバックステッチで刺繍をします。縁取りには、糸を2本取りにしています。お好みで1本取りでも構いません。

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鼻の部分は、縦にサテンステッチを刺しながら面を埋めます。

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パンダの輪郭は、白の刺繍糸に変えてバックステッチで刺繍をします。

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目の所は、スミルナステッチで刺繍をします。横向きに線を引くように埋めていきます。下から上へ一段ずつ刺し、面を埋めます。

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両目の刺繍が終わると、このようになります。

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できたループ(輪)をカットします。

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輪郭の部分を刺繍する際に目の部分の刺繍が邪魔になりますので、先にカットをして整えます。

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耳の部分も、目と同様にスミルナステッチを使って刺繍をします。パンダのイラストが斜めになるように持ち、下から上へ一段ずつ刺繍をします。

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反対の耳も同様に刺繍をします。

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お顔の部分は、白い刺繍糸に変えてスミルナステッチをします。こちらも下から上へ一段ずつ面を埋めましょう。

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すべて刺繍が終わったところです。

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ループ(輪)の部分をカットします。細かい作業ですが、ひとつひとつ丁寧にカットしましょう。

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ループ(輪)をすべてカットしたら、ハサミを使って刺繍面を整えます。切りすぎないように注意しましょう。小さめの糸切りバサミや、和バサミなども、この作業には向いています。使いやすい、お好きなものを用いて行います。

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お好みで、目の部分にビーズをつけます。あってもなくても良いですが、ビーズをつけた方が目がキラキラしてより可愛いお顔に見えます。

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ビーズ針と透明テグスで縫い付けます。透明テグスがない方は、手縫い糸を使います。ビーズ針は、ビーズが通るサイズの針で代用されてもよいでしょう。

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スミルナステッチのバンダ刺繍の完成です!

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3.まとめ

スミルナステッチという手法を用いたパンダの刺繍の仕方をご説明いたしました。仕上がりは、もふもふ、ふわふわ。見た目も手触りも可愛らしいので、パンダに限らず毛足の長いどうぶつさんにぴったりの刺し方ではないでしょうか。

スミルナステッチは、一見難しいと思われがちです。というより、やり方を知らない方にとっては「どうやって作るの?」、「普通の刺繍糸でいいの?」、「毛が抜けたりしないの?」と疑問だらけなのでしょう。確かに手間と時間はかかりますが、刺繍工程を覚えてしまえば実は意外と簡単なんです。

面をループのあるステッチで埋めた後、輪をカットして糸先を揃えて仕上げるのがスミルナステッチ。できたループを指で押さえながら進めると、糸が必要以上に引っ張られずにスムーズに進められます。ループのカットは時間のかかる作業ですが、丁寧にひとつずつカットすることできれいな仕上がりになります。

ループをカットしただけの状態ですと毛足の長さにばらつきがありますので、最後にハサミで切り揃えます。ここでは切り過ぎにならないように十分注意しましょう。せっかくのもふもふ感が薄れてしまいます。

面はスミルナステッチで埋めますが、輪郭やパーツにはバックステッチとサテンステッチを組み合わせて使います。パンダの目にはビーズを埋めるとよいでしょう。これはオプションではありますが、ふわふわの中に黒目がキラッと光っていっそう可愛らしく仕上がること間違いなしです。

スミルナステッチを用いた刺繍作品には時間がかかりますが、その分愛着も湧きます。パンダだけでなく、くまさん、うさぎさん、ひよこさんなどの刺繍図案にも最適な手法です。ご自身またはお子さまのお気に入りのどうぶつさんをモチーフにぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。面全体をスミルナステッチで埋める自信がなければ、ワンポイント使いで部分的にもふもふさせるデザインにしても可愛いですよ。

動画での解説もしております。こちらも併せてご覧ください。

スミルナステッチをマスターして、いろんなデザインのもこもこ刺繍アイテム作りを楽しみましょう!

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