目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
アメリカのクラフターさんたちの間では、ここ数年ペーパーにフォイル加工を施すマシンが人気です。フォイル加工の入ったスクラップブッキング用品が大流行し、それを追う感じで登場したように感じます。パターンペーパーやステッカーの一部がキラキラに箔押しされ、それはそれは上品で華やかなな雰囲気に。私もゴールドやローズのフォイル加工が入ったペーパーコレクションを好んで選び、アルバムの台紙や飾りにしたものでした。
マシンを買って自作するのも魅力でしたが、とても大きくて収納の場所も取るし、さすがに12インチもの大物にチャレンジすることはなさそうだったので、私は手軽なハンドツールでフォイリングの真似事を楽しみました。加熱されたペン先でフォイルをなぞって転写させる、乾電池式のものでした。
何年か経て、同じブランドから新作が登場。スリムになって、見た目もうんとおしゃれになって、しかもペン先の太さにオプションもある、フォイルクイルフリースタイルペンというものです。また積極的にペーパークラフトにフォイリングを取り入れたいと思い、さっそくトライしてみました。
・フォイルクイルフリースタイルペン
・マスキングテープ
・ペーパー
ステンシルを使う場合
・ステンシル
・仮止めテープ
単品とセットがあります。これはボールド(太)、スタンダード(中)、ファイン(細)の3本セット。ペン先でも見分けられますが、本体の一部がそれぞれネイビー、ティール、ピンクになっています。カラーの部分はシリコンで、とてもグリップの良いペン型ツールです。
USBケーブル式になっています。
お手持ちのアダプターに差し込んで使います。
別売のポータブルチャージャーもあります。
これだと持ち運びもできるので、カフェでの手帳タイムなどでもフォイリングが気軽に取り入れられます。
プラグを差し込むと、小さなライトが光ります。説明書には5分予熱とありますが、実際のところそれほどかからないように感じます。
フォイル加工したいペーパーの裏にテープのりをつけて…
平らな台に固定します。
フォイルシートを広げて…
必要なサイズにハサミでカットします。
単品のペンにはゴールドのシートが、3本セットには、ゴールド、シルバー、コッパーの3色のフォイルシートとマスキングテープが付いてきます。
フォイルシートには単品売りのものもあり、ピンクやオレンジなど色バリエも豊富です。
必要なサイズにカットしたフォイルシートを加工したいペーパーの上に被せます。
マスキングテープでフォイルシートを固定します。金属製のマットを使う場合は、マグネットで押さえることも可能です。
予熱したフォイルペンで自由に文字や絵を描きます。
シートを剥がせばフォイル加工の完了です。
ペン先の太さの比較です。
実は最初に購入したのはボールド(太字)のみだったのですが、使いたかったストライプのステンシルの溝にペン先が入らなくって、定規をずらしながらマニュアルで描いたんです。そこでやはり太さ違いのペンがあるといいなと思い、追加したのでした。
手軽な多目的ミニカードに仕上げます。ミニカードの真ん中の折り目をマスキングテープの右端に合わせて貼り付けます。
作業台に固定します。
必要なサイズにカットしたフォイルシートをかぶせます。
その上にステンシルを置き、ずれないようにマスキングテープ(メタルマットであればマグネット)で固定します。
ステンシルの溝に沿ってフォイルペンの先でなぞっていきます。
最後まで来たら…
ステンシルとフォイルシートを剥がします。
マスキングテープも剥がします。
ゴールドフォイル加工のストライプのミニカードができました。
続いては、ドットのステンシル。
広めの面を埋めたい時は、ボールド(太字)のペン先が向いています。
ひとつずつぐるぐるとドットの内側をなぞって真ん中を埋める単純作業が楽しい!
ゴールドのドットのミニカードができました。
ステンシルを使うときは、ペン先の選び方で効果が変わってきます。ボールド(太字)はフリーハンドの場合だといちばん太く描けますが、ちいさなドットのステンシルの溝の中では、ペン先の太さゆえに動きが限定されます。
最初の6段をボールドでフォイリング。
次の6段は、もう少し広範囲に動かせるスタンダードサイズのペン先で。
最後の6段を、隅々まで届くファイン(細字)でなぞります。
上から太字、中字、そして細字。フリーハンドで描くのとは逆の効果が得られるというわけです。
流行りのクラフトが手軽に取り入れられる、ハンドホールドタイプのフォイリングツール。私は絵も字も不得意なのでステンシルに頼りましたが、お礼やお祝いのフレーズを手書きで入れたり、イラストを描いたりと、フリースタイルで楽しめます。
マシンにかけなくてもフォイル加工ができるので、すでに写真や飾りを貼り付けたアルバムページや冊子になった手帳などにキラキラを加えられるのも魅力です。
ペーパーだけでなく、レザーやウッド、セラミックなど、さまざまなマテリアルにフォイル加工ができるそう。いろいろ楽しみたいと思っています。