目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
みなさま、ダーニングって最近よく耳にしませんか?ジーンズや服、バックなどの汚れやほころびを糸で補修し再生させる、伝統的な技術です。本来はお直しのためのニードルクラフトなのですが、最近このダーニング技術を使った刺繍が施されているバックやチャームなどをよく見かけるようになりました。
今回は家にある材料でもできる、かわいいダーニング刺繍のブローチを作りたいと思います。とにかく針と糸さえあれば大丈夫!なお手軽&お気軽ハンドメイドです。
ここではブローチに仕上げていますが、もちろん衣服などの破れた部分に刺繍してもいいでしょう。基本さえ分かればいろんな応用が可能です。
春のコーディネイトにほっこりカラフルなブローチにしてお出かけしたり…と夢の膨らむダーニング刺繍。作り方をご紹介いたします
・糸(どんな糸でも可能です。今回は綿糸を使いました)
・針
・ハサミ
・布(ダーニングしたいバックなどでもOK)
・チャコペン(図案を描きたい方)
・くるみボタン型
・芯用布
・フェルト
・ブローチピン
・刺繍枠
ダーニングを施したい布地を刺繍枠にはめます。
刺繍枠の選び方と使い方は、こちらのマガジン記事で詳しくご説明しています。
https://web.croccha.com/magazines/embroidery_beginners_guide
ダーニングはどんな形にも変形できます。今回は基本の四角をいくつか作って模様にします。
縦糸を張ります。間隔は、間に糸が1本入るくらい。ダーニング刺繍で埋めたい範囲に糸を張ります。
横糸を交互に通しながら間を埋めます。
ぎっしりと埋めた方が綺麗です。1箇所埋め終えたところです。
基本のダーニングのやり方に関しては、こちらの記事でもう少し詳しくお読みいただけます。
https://web.croccha.com/magazines/darning_basic
今回は動物の顔のデザインにしましょう。ひとつ目の四角と同様に周りを埋めます。
ネコの形にしましょう。チャコペンで大まかなイメージを描きます。
最後に目を付けます。目はフレンチノット。基本の刺繍ステッチのひとつです。
フレンチノットの刺し方は、こちらの記事で詳しくお読みいただけます。
https://web.croccha.com/magazines/fox_stitched_mask
ネコのダーニング刺繍を終えたら、布を切り取ります。
ブローチ用の型に 布、芯用布の順に置いて周りをザクザク縫います。
フェルトを同じ大きさに切り、ピンを縫い付けます。
ボンドで貼り付けるか縁を縫い付けるかのいずれかで本体とフェルトを接着します。今回は縁を縫いました。
ダーニング刺繍のネコのブローチの完成です。
裏側もきれいにできました。
バッグに付けるととっても可愛いです。
いかがでしたか?ダーニング刺繍、とっても可愛くてしかも簡単です!通常は穴の空いたセーターなどの修復に用いる手法ではありますが、今回はネコのデザインに刺してブローチに仕立てるレシピをご紹介いたしました。
きちっと目の揃った様子も美しいのですが、むしろ少しはみ出てしまったりうまく糸が通っていない箇所があるくらいの方が愛嬌があって可愛くできてしまうのがダーニング。なのできっちり派さんが楽しめるのはもちろんのこと、ぶきっちょさんやおっちょこちょいさんでも気軽にチャレンジいただけるニードルクラフトです。
今回は布地に入れてカットしてブローチにしましたが、トレーナーやバックに刺繍のようにデザインして穴の補修やシミ隠しをするのもいいですね!
どんな糸を使ってもOK。動物やお花などの具象的なデザインにする必要もありません。糸の色の組み合わせ次第でカラフルで抽象アートのようにも楽しめます。
実用的で可愛くて、しかも楽しいダーニング刺繍。お好きな色合わせで楽しみましょう!