目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
病気や災難を防ぐ縁起物として、「家内安全」や「無病息災」、「開運吉祥」などの意味が込められているだるま。玄関などに置かれているイメージがありますよね。今回は縁起の良いだるまをぽってり可愛いフォルムの小さなレジンチャームにしてみました。
おなじみのぽってりフォルムは球体と半球のモールドで作っています。最後にお顔やお腹にお好きな柄を描いたら可愛いだるまチャームの完成です。ピアスやイヤリングだけでなく、少し大きめに作ってキーホルダーにするのもおすすめです。
レジン初心者さんでも挑戦しやすいレシピです。材料や作り方はもちろん、ぽてっとしたフォルムやお腹の柄、バランスよくお顔を描くためのポイントも合わせてご紹介いたします。
作家のためのレジン(低粘度)
作家のためのレジン(着色剤)
球体モールド
半球モールド
調色パレット
調色スティック
UV-LEDライト
平やっとこ
エンボスヒーター
レジンクリーナー
ピンセット
ジェルネイル
ヒートン
デザインナイフ
定規
消しゴム
調色パレットまたは適当なモールドを1つ用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジン液を流し入れます。
赤に着色します。お好きな色で構いません。
赤の着色剤を1滴落とし入れます。
調色スティックでムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら冷まします。
ミニサイズの消しゴムの端から5mmの位置に印をつけてカットします。
カットした消しゴムを球体モールドの真下に置き、手で押さえた状態で着色レジンを注ぎます。
モールドを手で押さえた状態で120秒、ひっくり返してさらに120秒硬化します。
硬化熱が冷めたら球体を取り出します。レジンクリーナーを使うとシリコンモールドを傷付けずにうまく取り出すことができます。筆先にレジンクリーナーを染み込ませ、レジンパーツとモールドの隙間に差し込みます。
モールドの底から揉んでクリーナーを全体に行き渡らせ、取り出します。
だるまの頭パーツを作ります。半球モールドに着色レジンをモールドいっぱいに入れます。
120秒硬化します。
体パーツのバリをデザインナイフややすり等で削ります。
体パーツの凹み部分が平らになるように着色レジンを塗り、120秒硬化します。
硬化した部分に少量の着色レジンを塗り、半球をそっと乗せます。
色々な角度から見て真ん中に半球が乗るように位置を調整し、120秒硬化します。
体パーツと顔パーツの接着部分にできた凹みを着色レジンで埋めます。調色スティックで丁寧に塗り込んで輪郭をなめらかにし、120秒硬化します。
ピンバイスを使ってヒートン用の穴を開けます。
開けた穴にレジンをゆっくりと垂らして入れ、ヒートンを挿します。
次にコーティングをします。平やっとこでヒートンを挟んで持ち手を輪ゴムで固定します。
調色パレットに透明のレジン液を入れ、エンボスヒーターで温めます。レジン液が冷えた状態だと粘度が高くて失敗の原因になるので、温めてできるだけサラサラにしてから行いましょう。
レジン液の中に沈めて全体をコーティングし、余分な液をしっかりと落とします。
塗り漏れがないか確認し、くるくると回しながら全体に均一にレジン液を行き渡らせます。
くるくると回しながら120秒硬化します。
置いた状態で両面をそれぞれ120秒硬化します。
ジェルネイルを用いて顔と体の柄を描きます。ホワイト、マスタード、キャロットオレンジの3色のジェルネイルを混ぜてだるまの顔の色を作ります。顔の柄にはブラックを、お腹の柄にはゴールドのラメを使います。
モールドのふちやシリコンマット等をパレット代わりに、それぞれの色のジェルネイルを少量出します。
顔の色を作ります。ホワイトをベースにマスタード、キャロットオレンジを少量混ぜて薄いベージュカラーを作ります。
体パーツと顔パーツの境目より上に小さい丸を描きます。
丸を横に少しずつ伸ばして楕円にします。初めから大きい楕円を描くと修正するうちにどんどん大きくなってバランスが悪くなってしまうので、小さいサイズから少しずつ形を整えましょう。
120秒硬化します。
次に髭を描きます。ベージュ色の楕円の両端にブラックのジェルネイルで点を描きます。
真ん中に向かってスッと伸ばし、髭の形にして120秒硬化します。
続いて目を入れます。髭の上に小さな点を描いて硬化します。
ゴールドのラメでお腹の柄を描きます。福などの漢字の場合は一画ずつ描いては60秒硬化する工程を繰り返して施しましょう。
漢字の横に1本ずつ縦線を描き、硬化すれば完成です。漢字だけ、線だけなどお好きな柄でアレンジして構いません。
ころんとした姿とカラフルな色味が可愛らしい小さなだるまのレジンチャームのレシピをご紹介いたしました。最大のポイントであるぽってりフォルムは、球体と半球のモールドで作ったパーツを積み重ねるおなじみの方法で作っています。
まずは球体モールドで作る体のパーツ。柔らかく変形させられるシリコンの性質を利用し、モールドを押したり上底をしたりすることで体と頭のパーツを形成しています。ボディのカラーはお好みで着色すると良いでしょう。今回はだるまといえばの赤にしましたが、黄色や水色、緑やオレンジなど様々な色でアレンジしていただけたらと思います。
適当なサイズにカットした消しゴムを上げ底として使います。消しゴムはどのご家庭にもあるアイテムだと思うので、このレシピを試すために新たに用意する必要はありません。この方法を用いたレジン作品は他のマガジン記事でもご紹介していますので、ぜひお好きなモチーフを見つけて作ってみていただけたらと思います。
球体のような形をしたモールドは、硬化後のパーツが外しにくいことがあります。無理に取り出そうとするとモールドを傷つけてしまいますので、そのような場合はレジンクリーナーを使用します。筆にクリーナーを染み込ませてレジンパーツとモールドの間に塗り、全体に行き渡らせてから取り出します。
体パーツと顔パーツの接着部分にできた凹みを着色レジンで埋めてフォルムを整えます。調色スティックで丁寧に塗り込んで輪郭をなめらかにしましょう。
だるまのお顔の色はジェルネイルのホワイトをベースにマスタード、キャロットオレンジを少量混ぜて薄いベージュにしました。もちろんホワイトをそのまま使っても構いません。まずは小さい丸を描き、横に少しずつ伸ばして楕円にします。初めから大きい楕円を描くと修正するうちにどんどん大きくなってバランスが悪くなってしまうので、小さいサイズから少しずつ形を整えましょう。
髭は楕円の両端に点を置き、真ん中に向かってスッと伸ばして描きました。繋げたり跳ねさせたりするのも可愛いですね。目も小さめの点にしましたが大きめにしたりたれ目にしたりお好きな表情にしてお楽しみいただければと思います。
お腹の柄は粗いゴールドラメのジェルネイルで福という漢字を描きました。漢字の場合は一画ずつ描いては硬化する工程を繰り返して施しましょう。一気に描いてしまうとジェルが広がってまとまってしまいます。口や田のような空洞は塗りつぶす方が綺麗に仕上がりますし、ゆるめのフォントになって可愛いと思います。もちろん細かいラメではっきり目立つようにしても構いません。色や形を変えてアレンジしてみましょう。
ぽってりフォルムの小さなだるまのレジンチャーム。ピアスやイヤリングだけでなく、少し大きめに作ってキーホルダーにするのもおすすめです。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?