目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
イースターは日本ではあまり馴染みがないイベントかもしれませんが、テレビやテーマパークなどで一度は見聞きしたことはあるのではないでしょうか?日本語では復活祭。十字架にかけられたイエス・キリストが復活したとされる日を祝うのがイースターです。
たまごは復活の象徴、そしてうさぎは豊穣と繁栄の象徴であることから、イースターのシンボルとしてこの2つが挙げられているそうです。イースターと聞いてかわいらしいひよこさんやうさぎさん、またはカラフルに色付けされたたまごそのものやそれを模った装飾品などが思い浮かぶのはそのためです。
今回はイースターといえば!なペイントを施したパステルカラーのイースターエッグをレジンで作る方法をご紹介いたします。形を作るモールドは1つなので、繋ぎ目がなくとっても綺麗に仕上げることができます。イースターエッグのみだけでなく、ひよこやうさぎのパーツと合わせてアクセサリーにしても春らしくて可愛くなること間違いなしです。
材料や作り方はもちろん、綺麗にたまごのようなふっくらとした形に仕上げるためのポイントやコツも合わせてご説明いたします。
作家のためのレジン
作家のためのレジン着色剤(黄色・白)
雫型モールド
ヒートン
調色パレット
調色スティック
エンボスヒーター
UV-LEDライト
平やっとこ
ジェルネイル(白)
マスキングテープ
調色パレットまたは適当なモールドを1つ用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジン液を流し入れます。
お好みの色のカラーレジン液を作ります。着色剤は自由に選べますが、よりイースターらしい雰囲気にしたい場合は白を加えます。ふわっとした柔らかいパステル調の仕上がりになります。今回は黄色と白の着色剤を使用しています。
黄色と白の着色剤を1:2の割合で落とし入れます。
調色スティックでムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら冷まします。
作った着色レジン液をしずく形のモールドに入れます。調色スティックの先にレジン液を少量取り、モールドを傾けた状態でしずくの先端部分に少しずつ入れます。気泡が出来やすいので注意しましょう。
モールドをトントンと軽く作業台に打ち付けてしっかりとレジンを流し、裏から見て気泡がないか確認します。気泡がある場合は調色スティックで掬うか、または先端を揉んで取り除きます。
モールドいっぱいまで着色レジンを流し入れ、120秒硬化します。
ひっくり返して240秒硬化します。白の着色剤はライトの光を通しにくく、未硬化を起こしやすいのが難点です。防止のため、長めに当てましょう。
硬化熱が冷めたら取り出します。レジンクリーナーを使うとシリコンモールドを傷付けずにうまく取り出すことができます。筆先にレジンクリーナーを染み込ませ、レジンパーツとモールドの隙間に差し込みます。
モールドの底から揉んでクリーナーを全体に行き渡らせ、取り出します。
凹み部分が平らになるように着色レジンを塗り、120秒硬化します。
ヒートンを付けます。しずくの先端の穴に着色レジンを少量入れてヒートンを刺し、120秒硬化します。
平やっとこでヒートンを挟み、持ち手を輪ゴムで固定します。
レジン液を塗り重ねて丸いたまご形にします。しずく形の1番太いところから細い方に向けて着色レジンを塗ります。
1番太いところにぐるりと1周着色レジンを塗ります。
細い方に向けて着色レジンを塗ります。
余分な液をしっかりと落としてくるくると回しながら塗り漏れがないか確認し、全体に均一にレジン液を行き渡らせます。
くるくると回しながら120秒硬化します。
しずく形の1番太いところから細い方に向けて着色レジンを塗って硬化する工程を2〜3回繰り返し、丸みのあるたまご形に整えます。
レジン液でコーティングします。冷えたレジン液は粘度が高いため、失敗の原因になりかねません。そこで温めてできるだけサラサラの状態にします。調色パレットに透明のレジン液を入れ、エンボスヒーターで温めます。
レジン液の中にたまごパーツを沈めて全体をコーティングし、余分な液をしっかりと落とします。
塗り漏れがないか確認し、くるくると回しながら全体に均一にレジン液を行き渡らせます。
くるくると回しながら120秒硬化します。
置いた状態で両面をそれぞれ120秒硬化します。
できたたまごパーツに模様を入れます。ジェルネイルの白を用いてイースターエッグ風の柄を描き入れましょう。ジェルネイルはお好みの色を選べますが、白などの不透明な濃いめのカラーにした方が柄が綺麗に見えます。
モールドのふちやシリコンマット等をパレット代わりに、ジェルネイルを少量出します。
一気に描くと未硬化部分に触って柄が崩れてしまいます。少しずつ描いて硬化する工程を繰り返せばうまく行きます。
全体にランダムに柄を描いて完成です。本体に沿って並行にラインを入れるデザインは描き始めと描き終わりがずれやすく、初心者さんや柄入れに自信のない方にとっては難易度が高いかもしれません。ドットなどの小さな柄を散らすようなパターンが失敗しにくく、おすすめです。
ペイントを施したイースターエッグ風のチャームをレジンで作る方法をご紹介いたしました。形を作るモールドはたったひとつ。なので半球を2つ作って合わせるタイプと違って繋ぎ目がなく、とっても綺麗に仕上げることができます。イースターエッグのチャームとして複数をまとめるのはもちろん、ひよこやうさぎなどのパーツと合わせても素敵です。
実際のイースターエッグ同様、レジンのチャームを作る場合もどんなカラーにしても構いません。お好みで選べますが、よりイースターらしい雰囲気にするにはパステルカラーに調色するのがおすすめです。黄色、赤、緑などのお好みの着色剤に白を混ぜ入れることで、ふわっとした春らしい柔らかさの色合いが生まれます。
ただし白を混ぜたカラーレジンは、未硬化を起こしやすいという難点があります。黒や白などの不透明で濃い色のレジンは、紫外線を通しにくいからです。今回のように白を混ぜてパステルカラーにする場合は、未硬化を防ぐためにライトの光はいつもより長めに当てると良いでしょう。
しずく形のモールドは、硬化後のパーツが外しにくいことがあります。無理に取り出そうとするとモールドを傷つけてしまいますので、そのような場合はレジンクリーナーを使用します。筆にクリーナーを染み込ませてレジンパーツとモールドの間に塗り、全体に行き渡らせてから取り出しましょう。
ぽってりとした丸みのあるたまご形に仕上げるには、しずくの1番太いところから細い方に向けて着色レジンを塗って硬化する工程を2〜3回繰り返す必要があります。まずは雫型の1番太いところにぐるりと1周着色レジンを塗って硬化し、その後に細い方に向けても施します。2回ほど繰り返すと丸くなってくるので、お好きなフォルムになるまで行いましょう。
柄はジェルネイルの白を使用しました。お好きなカラーで構いませんが、透明感のない濃いめのものを使用した方が柄が綺麗に見えるのでおすすめです。一気に描いてしまうと未硬化部分に触って崩れてしまいます。少しずつ描いて硬化する工程を繰り返して施しましょう。
本体に沿って並行にラインを入れるデザインは描き始めと描き終わりがずれやすく、難易度が高いと言えるでしょう。初心者さんや柄入れにあまり自信のない方には、今回のようなお花柄やドット柄などの小さなマークをランダムに散らすのがおすすめです。色や形を変えてアレンジを楽しみましょう。
丸いフォルムが可愛い小さなイースターエッグレジンチャーム。ピアスやイヤリングだけでなく、少し大きめに作ってキーホルダーにするのもおすすめです。春らしいレジンアイテム、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?