目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
おなじみのペーパークラフトツールとキッチンにある身近なマテリアルを使って、布にステンシルを入れる方法をご紹介いたします。
その名も「フリーザーペーパーステンシル」。アメリカではわりと知られたクラフトで、無地のTシャツやトートバッグなどに絵柄や文字を入れ、バースデーや卒業パーティーなど個人の小規模イベントなどで使われています。
私はバッグの内側やタオルのヘムなどあまり目立たないところにイニシャルを入れたり、友人たちへのプレゼントに市販の赤ちゃんロンパースにどうぶつさんのデザインを入れたりして楽しんでいました。
ここでは小さな巾着袋にデザインを入れる方法でご説明いたします
・フリーザーペーパー
・クラフトパンチ
・アイロン
・アクリル絵具(または布用ペイント)
・ブラシ
・布や布小物(巾着袋を使用)
フリーザーペーパーを使います。
量り売りのカウンターでお肉やお魚を買うと、このフリーザーペーパーに包んでラベルを貼って渡してくれます。
片面はポリエチレン加工になっており、ツルツルで、水気が外に響かないようになっています。反対の面は普通のペーパーなのでペンで商品名やグラム数を書き入れることができ、テープやラベルも剥がれにくくなっています。
アルミホイルやラップのようにロール状になっているので、必要なサイズにカットします。
普通のペーパーと同じようにパンチできます。
イカリのステンシルができました。
向きがあるデザインの場合は、ポリエチレン加工のツルツル面が下側になるようにパンチします。このパンチの場合、クジラさんの顔を左に向けたいならツルツル面が下に、右に向けたいならツルツル面が上になるようにフリーザーペーパーを入れてパンチします。
フリーザーペーパーに限らず、ハガキよりも薄い紙はパンチがうまく行かないことがあります。特に細かいデザインや小さなパーツ部分は刃が引っかかってしまいます。クジラさんのしぶきもうまくカットできませんでした。
そんな時は、カットしやすいペーパーを重ねます。これでお花紙のような薄いペーパーもOK!ペーパーとペーパーの間に挟めばティッシュペーパーもカットできます。海苔も簡単にパンチできるので、お子さまのお弁当作りにも応用可能です。
ステンシルなので、こちらの方を使います。
ステンシルを入れる場所を決めます。
ペーパーが大きければカットしますが、余計なところにペイントがつかないよう、デザインギリギリにはならないようにします。
ツルツル面を確認して…
下に向けて置き、アイロンで熱を加えます。
するとポリエチレンが溶け、布に張り付きます。
布用インク、布用ペイントと謳われたものでなくても、アクリル絵具なら安いものでも大丈夫。乾けば、擦ったり水がついたりしても落ちません。水彩絵具は向いていません。
フリーザーペーパーのツルツル面は、パレットとしても使えます。クリアスタンプ用のアクリルブロックにテープのりで貼り付けました。水彩絵具と違い、アクリル絵具は乾くとちょっとやそっとじゃ落とせないので、使い捨てパレットが便利です。
乾く前なら、水彩絵具同様に色を混ぜることができます。白を足して…
水色に。
巾着袋の反対側まで染みないよう、中にペーパーを入れて保護します。
ブラシで色を付けます。
アイロンの熱でポリエチレンが溶けてぴったり張り付いており、また、防水効果があるので、ペイントがデザインの外へ染み出す心配がありません。
全体に色を付けたら、ステンシルをぺりぺりっと剥がします。絵具は乾くのを待っても待たなくてもどちらでもOKです。
イカリのデザイン入りのミニ巾着袋になりました。
クジラさんは、グリーンとブルーを混ぜました。
そばにいた夫が「バッグに入れると探しにくくなるからイヤフォン用にひとつちょうだい」と言うので、アルファベットパンチボード(使い方はこちら)で「EARBUDS」のステンシルを作りました。
夫の希望で黒の文字に。
大変気に入ったようで…
「アダプター用も欲しい」と言うので作りました。
のど飴用もお薬用も欲しい!というので、イカリもクジラさんも夫のものになりました。おじさんの持ち物にしてはちょっと可愛過ぎるかしら?
片側だけがポリエチレン加工されているフリーザーペーパーを使った、とても合理的なステンシル方法。ここでは手軽にパンチを使いましたが、ダイカットマシンやカッターでもっと大きなデザインにも応用することができます。
仲良しとお揃いのTシャツやバッグを作ったり、持ち物にお名前を入れたり…ファブリックステンシルには、ペーパークラフトとはまた違った楽しみがあります。
ぜひ試してみてください。