目次
- 1.材料と道具
- 2.使い方
- 3.まとめ
ターンアバウトスタンプとは、アメリカの人気スタンプブランド、コンコード&ナインスの代表的なアイテムです。カードいっぱいにデザインが入るバックグラウンドスタンプの一種なのですが、ユニークなのは90度回転させながら同じスタンプを4回押すところ。複数のインクで仕上げることができるので、これだけでカラフルで賑やかな背景が作れるのです。
毎月新作がリリースされる中、いいなあ、欲しいなあ、と思うデザインがいくつもありましたが、実はこれまでずっと見送って来ました。理由は、スタンプの後、何度もインクを拭くのが面倒そうだから!インクが混ざると嫌なのでもちろん使用後のスタンプはいつも洗浄していますが、決して楽しい作業ではないし、ダイインクなどはきれいにしたつもりでも残っていて、次のインクがちょっぴり混ざって本来の発色ではなかったり…
しかし最近のお気に入り、ディストレスオキサイドインクなら4回拭く必要のあるターンアバウトも怖くありません。なぜならお水でさっと擦るだけできれいに落ちて、スタンプへの沈着もまったくないからです。
次のターンアバウトが出たら購入を検討しようかな、と思っていたところに現れたのが、可愛らしいミニクリスマスツリーのデザイン。さっそく飛びつきました!
ターンアバウトスタンプの使い方をご紹介いたします。
・ターンアバウトスタンプ
・ターンアバウトジグ(ガイドプレート)
・ミスティ(スタンピングツール)
・インク(4色)
・カードストック
・仮どめテープのり
・グルーイレイサー(あれば)
ターンアバウトは、大判のバックグラウンドスタンプ。シートにはフレーズや個々のモチーフなど他のスタンプも入っているので、これだけでカードを完成させられるデザインが多いです。
ターンアバウトには、アラインメントエイドと呼ばれるポジショニングのガイドが付いてきます。
アラインメントエイドの「THIS SIDE UP」の辺を上にして…
机に置きます。
ターンアバウトをシートから剥がします。高品質のしっかりした素材ではありますが、何せ大判なので、端っこを掴んで無理に引っ張ったりせず、千切れないようゆっくりと剥がします。
スタンプをシートから外したら、凸凹面を下にして…
アラインメントエイドのデザインにピッタリ合わせるように貼り付けます。
ターンアバウトスタンプを失敗なく使うには、もう2つ道具が要ります。ひとつは、ミスティ(MISTI)というスタンピングツール(基本の使い方はこちら)。
もうひとつは、ターンアバウトジグ(Jig)という専用のツールです。
ジグの「X」の点線に…
アラインメントエイドの「X」を合わせることで、ミスティのパーフェクトな位置にスタンプを貼り付けることができるのです。
ミスティを開き、ジグを乗せます。この時、必ず角をぴったり寄せます。
「X」が重なるようにアラインメントエイドを置きます。
ミスティのふたを閉めて…
上から軽く押し付けます。
ふたを開くと、ターンアバウトスタンプがポジションされています。
アラインメントエイドを剥がします。
ジグにペーパーを固定します。スタンプし終わって剥がすときにペーパーを傷めないよう、仮どめテープのりを使います。
ペーパーの裏2、3カ所に仮どめテープのりを付けて…
ジグのガイドに沿って…
貼り付けます。
ペーパーを貼り付けたら、ジグを角に戻します。それぞれの角には「1」から「4」の番号が入っています。どこから始めても変わりませんが、ここでは「1」が右上に来るようにセットしています。
さて、ひとつ目のインクです。ディストレスオキサイドインクの中でもクリーミーな、Bundled Sageを使います。
パッドの土台を持ち、伏せるようにしてインキング。ぎゅうぎゅう押し付けるより、ポンポンと軽く叩きながら移動させる方が上手くいきます。
インクを付けたら…
ミスティのふたを閉めます。
上から軽く押し付けます。
ひとつ目のスタンプ完了です。
次のインクで2度目のスタンプをする前に、ジグを時計回りに90度回転させます。
「1」の角が右上になるところから始めたので、90度傾けると、「2」の角が…
右上に来ます。
スタンプに残っているインクを落とします。ディストレスオキサイドインクはお水で濡らしたペーパータオルでさっと落ちますが、ダイインクなどを使っている場合はインククリーナーで拭き取ります。
2色めは、赤。Candied Appleという、明るめの赤色です。
インキングし、ミスティのふたを閉めてスタンプします。
ふたを開き、ジグを90度回転させます。右上の角には「3」が来ます。
残っているインクを拭き取り、3色めを付けます。新色のSpeckled Egg。
4色めのTattered Roseまで、同様に繰り返します。
ペーパーがミニツリーですっかり埋まりました!
ジグについたインクは乾いてないので、指で擦って汚さないよう気をつけながらペーパーを外します。
ディストレスオキサイドインクならお水で、ダイインクの場合は洗浄液を使ってジグに残ったインクを落とします。
ジグに残った仮どめテープのりは、コンコード&ナインスのオフィシャルサイトでの説明ではグルーイレイサー(接着剤のペタペタを取る消しゴムのようなツール)の使用が勧められていますが…
日本製のコクヨ社のものは粘着性が弱く、指で擦るだけでポロポロきれいに取れる優秀な仮どめテープのりなので、必要ないと思います。
私の初ターンアバウト。大変気に入りました。
興味はあったけれど敬遠し続けていたターンアバウト。お水で湿らせたペーパータオルでさっとひと拭きするだけできれいになるディストレスオキサイドインクとの併用で、ようやく初めてチャレンジいたしました。広い面全体にバランスよくデザインを入れられて、大満足です!
物理的には道具なしでもスタンプできるはずですが、ここは急がば回れ。確実に4回重ね、ギャップやオーバーラップのない美しいパターンを作るには、やはりミスティとジグが必要かなと思います。ミスティをお持ちでない方にはちょっとした投資になってしまいますが、他にも便利な使い方がたくさんあるので、スタンプ好きさんにはぜひ試していただきたいツールです。
ターンアバウトには、お花柄やハート柄など、あらゆるデザインが揃っています。季節に合わせ、色々と試したくなってきました。