目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
さくらんぼのスタンプがあるとします。果実にはもちろん赤のインクを使うけれど、葉っぱは緑にしたい。でもどちらかを選ばなくてはならないから、実も葉っぱも赤のさくらんぼのできあがり。スタンプって、そういうものですよね。インクパッドだけをインキングに使っていた時は、私もそう思っていました。
でも水性マーカーがインクパッドの代わりになることを知ってからは、赤い葉っぱになど甘んじません!スタンプメーカーから出ているインキング向けのマーカーだけでなく、子どもの頃お絵かきに使ったようなフェルトペンのセットでも、文房具として売られているハイライター(いわゆる蛍光ペン)でも、水性マーカーならスタンプのインクとして代用できるんです。
いくつかコツやポイントがあります。今日はマーカーを使ったスタンプの楽しみ方をご紹介いたします。
・スタンプ
・水性マーカー(ブラシ式のものが理想)
・ペーパー
ミニカードに仕上げる場合
・2つ折りのカラーカード
・テープのり
・フレーズスタンプ
さくらんぼのスタンプでデモンストレーションいたしましょう。
インクパッドを用いて通常通りにスタンプをしたら…
1色仕上げになります。
水性マーカーなら…
葉っぱはグリーンで…
茎はブラウンでと、色を塗り分けることができます。
広い面はマーカーを倒して筆の腹を使うと、手早く均一に塗ることができます。
手早くとは言っても、最初に塗ったグリーンが乾いちゃう、なんて慌てなくても大丈夫。
ここがポイント。ペーパーに押す前に、「はぁ〜」っと温かい息をかけるのです。
キャンドルを吹き消す時の「ふぅ〜」ではなく、ガラスやミラーを磨く時に曇らせるために吐き掛ける「はぁ〜」です。湿った息をかけることで、乾きかけたインクも蘇ります。
ペーパーにスタンプします。
赤、緑、茶の3色仕上げのさくらんぼができました。
複数の色で仕上げたいデザインと言えば、虹です!
5色仕上げに挑戦です。
インクが混ざりそうなところ(雲と虹の境目)は、薄い色を先に塗ります。
全体にインクをつけたら、温かく湿った息を「はぁ〜」。
きれいなレインボーカラーになりました。
次はネコさんのスタンプを使って、ミニカードを作りましょう。
筆の腹でザーッと塗って、黒ネコさんにしました。
「hello」のふきだしのスタンプを追加します。
ここはインクパッドでも良いのですが、黒ネコさんが座っているラグの縁の色と合わせたいので、オレンジ色のマーカーでインキング。
ふきだしが観葉植物に重なったり黒ネコさんから離れ過ぎたりしないよう、スタンプポジショナーを使って入れます(使い方はこちら)。
2つ折りのカラーカードの表紙に貼り付けてできあがり(カードの仕上げた方はこちら)。
黒ネコさんのミニカード、もう1枚。
こちらはチューリップをカラフルに。
温かい息を「はぁ〜」っと吐き掛けます。
フレーズはクリアスタンプで入れました。
ミニカードの出来上がり。
途中で休憩しても最後に温かい息をかければ蘇るので、こんな細かいデザインでも安心してのんびり色の塗り分けが楽しめます。
インクパッドでは無理のある、スタンプ面の色の塗り分け。水性マーカーと温かい息「はぁ〜」で、いくらでもカラフルなスタンピングが楽しめます。
マーカーは水性ならフェルトペンでもハイライトでもなんでも使えますが、ブラシ式だと細い線にも広い面にも対応できるので向いています。私が使うのは、レンジャー社のディストレスマーカー、クレタケのクリーンカラー、トンボのデュアルブラシ、ツキネコのメメントマーカーなどです。
油性ペン(マッキーやシャーピーなど)やアルコールマーカー(コピックなど)は速乾性があるので、スタンプのインキングはできません。
高価な画材やスタンプメーカーのものでなくても大丈夫。お子さまのお絵かき用のセットはほとんど水性だと思いますので、お手持ちのスタンプでぜひぜひお試しください。