目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
誰しもが一度は想像する、「もしも宇宙に行けたら...」という願い。幾つもの銀河が輝く「宇宙」という非日常的空間は多くの人を魅了します。そこで今回は、ちょっぴり刺激的な非日常を求める方にオススメの「宇宙」を味わえるレジンアクセサリーを作ってみました。
球体レジンに欠かせないアイテム、半球モールドを使用します。2つの半球を接着して球体に仕上げます。立体感が生まれるよう、3層に分けてミラーパウダーで渦を作ります。正面だけでなく、斜めからの角度も奥行きを感じられる作品に仕上がります。
ヒートンを付けて仕上げましたので、バッグやポーチなどのキーホルダー、コーデのワンポイントとしてのネックレス、あるいは鑑賞用として飾るのも素敵でしょう。お好みのアクセサリーに加工してお楽しみいただけたらと思います。
渦の描き方や凹凸のない綺麗な球体の仕上げ方などを詳しくご紹介いたします。
レジンの宇宙球のレシピです。
調色パレット
マスキングテープ
レジン液
着色剤
調色スティック
エンボスヒーター
ミラーパウダー
半球モールド
UV/LEDライト
ピンバイス
ヒートン
平やっとこ、ニッパー
お好きなパール
黒い紙
ピンセット
デザインナイフ
やすり(耐水)
爪楊枝
輪ゴム
着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当なモールドを4つ用意し(道具の説明はこちら)、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジン液を流し入れます。左から順に①、②、③、④とします。①にはモールドの半分ぐらいまで流し入れ、②、③、④と徐々に入れる量を減らしていきます。④はごく少量で結構です。
今回使うのは黒と紫と青の3色の着色剤です。
①に青と黒、②に紫と黒、③に黒の着色剤を入れます。①と②の配合比は、2:1が目安です。
調色スティックでしっかりと混ぜます。
④にミラーパウダーを入れます。今回はオーロラとシルバーを混ぜて使用します。ミラーパウダーは粉が飛び散りやすいので、慎重に取り扱いましょう。
調色スティックでしっかりと混ぜます。
3色の着色レジンとパウダー入りレジンを混ぜ合わせます。爪楊枝の先にパウダー入りレジン液をほんの少しだけ取り、くるっと一周描きます。
それぞれ調色スティックでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら光が当たらないところで冷まします。
半球モールドを用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。
適当な黒い紙をモールドの下に敷きます。黒い紙を敷くことでパウダー入りレジン液で描く渦が見えやすくなります。グラデーションパールはすぐに取り出せるよう、空のモールドやパレットなどにあらかじめ出しておくとよいでしょう。
レジン液をモールドの4割くらいの高さまで流し入れます。
気泡を丁寧に取り除き、硬化します。
レジン液をモールドの6割くらいの高さになるまで足します。
気泡を取り除いた後、爪楊枝の先にパウダー入りレジン液をほんの少しだけ取り、上向きの半円を描きます。
少しずらして下向きの半円を描きます。渦をイメージすると良いでしょう。
小さな星が大きな星の周りに集まる光景をイメージし、真ん中にパールを配置します。新しい爪楊枝で中央を少しかき混ぜた後、パールを置いて硬化します。
レジン液をモールドの8割くらいの高さになるまで足します。
気泡を取り除き、先程と同様に渦を描きます。
中央を少しかき混ぜた後、硬化します。
レジン液を表面がふっくらするくらいまで足します。気泡があれば取り除きましょう。
シリコンシートまたはモールドの平らな面などを丁寧に被せ、硬化します。
被せたシートを丁寧に取り外し、表面と裏面をそれぞれ硬化します。
しっかりと硬化したことを確認し、取り出します。黒い紙を重ねると渦が見えやすいでしょう。
冷ましておいた着色レジン(①、②、③)に気泡がないことを確認します。半球モールドに①をモールドの4割くらいの高さになるまで流し入れます。その上に②と③を1割ずつ入れます。
お好みで色味を調節して、硬化します。
表面がふっくらするくらいまで透明のレジン液を流し入れ、気泡を取り除きます。
シリコンシートまたはモールドの平らな面などを丁寧に被せ、硬化します。
被せたシートを丁寧に取り外し、表面と裏面をそれぞれ硬化します。
できた半球パーツを取り出し、前後に倒すように千切ってバリを切り離します。残ったバリはデザインナイフで削って綺麗に取り除きます。先ほど作った半球も、この段階で一緒に削っておくと良いでしょう。
着色レジンで作った半球の平らな面にたっぷりめの透明レジン液を出し、調色スティック等でふちまで広げます。
透明の半球をそっと合わせて半球モールドに戻し、硬化します。
2つの半球がしっかりくっついていることを確認したら、境目の凹みを透明レジン液で埋めて硬化します。
耐水紙やすりに少量の水を付け、綺麗な球体になるよう丁寧に削ります。
ピンバイスを使ってヒートン用の穴を開けます。
ヒートンの先に透明のレジン液を少量付けて穴に挿し、硬化します。
平やっとこでヒートンを掴み、持ち手を輪ゴムで固定します。
調色パレットに透明のレジン液を流し入れ、球体を浸してコーティングします。
余分なレジン液をしっかり落とし、くるくる回して全体にまんべんなく行き渡らせながら硬化します。
置いた状態、ひっくり返した状態でそれぞれ硬化します。表面のベタつきが心配な方はさらに数分ライトに当てた状態で放置するとしっかり硬化できます。
銀河の球体チャームの完成です。
銀河を閉じ込めた宇宙のような球体のレシピをご紹介いたしました。モールドにレジン液を流し入れて半球を2つ作り、後で合体させて仕上げるチャームです。複数の着色剤を混ぜたり3層に分けて渦を描いたりすることにより、立体感のある宇宙球に仕上げることができました。
3色の着色レジンそれぞれに、ミラーパウダー入りのレジン液を爪楊枝の先に少量付けてくるっと一周描きます。そうすることで、混ぜ合わせたときにキラキラ輝く銀河を再現できます。
透明レジン液の半球を作るときは、適当な黒い紙をモールドの下に敷きましょう。黒い紙を敷くことでパウダー入りレジン液で描く渦が見えやすくなります。
惑星の周りを渦巻く銀河に立体感が生まれるよう、3層に分けて渦を描きます。上向きと下向きの半円を少しずらして描いたら、真ん中に爪楊枝を刺してくるくると回します。そうすることで少しずつ渦巻銀河のようになります。ただし回し過ぎると渦がなくなるので、注意しましょう。
半球の断面を平らに仕上げるため、仕上げにはシリコンシートやモールドの裏側などを蓋代わりにして硬化します。その際にレジン液が漏れ出してできるバリを丁寧に取り除くのも完成度を高めるための大切なポイントです。大きなバリは指で摘んで前後に倒すようにして切り取り、残りはヤスリやデザインナイフで滑らかにします。
ヒートンを付けて仕上げましたので、バッグやポーチなどのキーホルダー、コーデのワンポイントとしてのネックレス、あるいは鑑賞用として飾るのも素敵でしょう。お好みのアクセサリーに加工してお楽しみいただけたらと思います。
今回使用したミラーパウダーやパールだけでなく、お好きな封入材でオリジナルの宇宙空間を作ってみてはいかがでしょうか。