目次
- 1.材料と道具
- 2.使い方
- 3.まとめ
スタンプ、ステンシル、そしてダイカットが、ペーパークラフトにおける3大テクニックになりますでしょうか。しかしダイカットマシンは、私にとっては知ってはいても手を出さないツールの代表みたいなものでした。なぜかと言うと、ハサミでのチョキチョキ作業が大好きだからです!
ダイカッティングには興味のないまま何年もの間カードメイキングやスクラップブッキングを楽しんでいましたが、ある日のこと、テレビショッピングで紹介されているのを見てすっかり魅了され、すぐにポチってしまいました。ペーパーのカット以外にも色々クリエイティブな使い方があることを知ったのです。
今日は基本の使い方をご紹介いたします。
・ダイカットマシン
・カッティングプレート(付属)
・ダイ
・ペーパー
ここではミニサイズのダイカットマシン、サイドキックを使って基本の使い方をご説明いたします(レギュラーサイズのマシンのご説明はこちら)。
ダイカットマシンは安定感が大切ですが、軽量にできているため、吸盤を利用しているものが多いようです。サイドキックは本体の底全体が吸盤になっています。
平らな作業台の上に置いて脇のレバーを下げると、本体の中が真空状態になって吸盤が機能し…
しっかり固定されます。
本体にカッティングプレートが2枚ついてきます。
サイドキックは同じプレートが2枚ですが、マシンによっては厚さや素材が違ったり、3枚の場合もあります。いずれにしても、プレートやマット状のものが本体のアクセサリとして含まれています。
ダイにも種類はありますが、薄型のステンレス素材のものが今の主流です。
メーカーによってはセットのダイが繋がっているので、ペンチでカットします。
ダイには刃がありますが、あくまでも圧力をかけてカットするものなので刃の先は鋭利ではなく、触れても指が切れるようなものではありません。
ペーパーをカッティングプレートの上に置きます。
その上に刃を下に向けてダイを乗せます。
もう1枚のカッティングプレートを被せます。
2枚のカッティングプレートを揃え、ダイカットマシンにセットします。
ハンドルをクルクル回すと…
反対側から出てきます。
ギュッと圧力がかかり…
カットされています。
初めてダイカットマシンを使うと、意外に力が要ることに驚かれるかもしれません。プラスチックのプレートにしっかりと刃の跡が付くくらいの圧力がかかるのです。
これは普通のことで、使っていくうちにどんどん傷だらけになっていきます。
こんなになっても、さらに傷が増えて向こうが透けて見えないくらいザラザラになっても、圧力のせいで反り返っても、ちゃんと機能するのでご安心を。
プレートは比較的安価な値段で別売りしているので、気軽に買い足せます。
ダイには様々な種類のものがあり、区別の仕方もいろいろですが、大きく分けて「スタンドアローンダイ」(standalone dies)と「コーディネーティングダイ」(coordinating dies)があります。
最初のわんちゃんのダイのセットは、スタンドアローンダイ。これだけで意味をなす、独立しているダイです。
それぞれシルエットでそれと分かるので、カードやアルバムページのパーツとしてそのまま使えます。
コーディネーティングダイは、スタンプと組み合わせて(コーディネートして)使用するタイプのダイです。
スタンプの絵柄にきっちりと合わせられるよう、内側がオープンになっています。
ずれないよう、マスキングテープで止めます。
もう1枚のプレートで挟むようにして本体にセットして…
ハンドルを回します。
マスキングテープで止まっていますが、指でそっと押し出すと…
向こう側から取り出せます。
このパーティーわんちゃんくらいのサイズならハサミでファシーカッティングした方が早いかもしれませんが、中にはカットしにくい形や小さくて持ちにくいデザインのスタンプも。
ダイカットマシンなら…
クルクル回して…
一気にカットアウト可能です。
色ぬりする場合は、カットする前に済ませていた方がやりやすいです。
形に沿ってハサミでカットする作業が好きな私はコーディネーティングダイは滅多に買わないのですが、こんなデザインのスタンプの場合は利用します。茎と葉っぱの間の隙間なども抜けるので、カードがより自然に仕上がります。
スタンドアローンダイにも、ディテールが抜けるデザインものもがたくさんあります。
ディテールが多いと、カットされていてもダイ本体に挟まったまま、ということがあります。
張り付いていて、爪を入れる隙間もありません。
先の尖ったもので反対側に空いている穴を突けば…
サクッと外れます。
ダイに詰まった細かいピースも、それぞれに穴があるので反対側から突いて取り除けます。
スタンドアローンダイには立体作品のパーツになるもの、カードサイズの背景が抜けるものなどさまざまな種類がありますが、アルバム作りで最もよく使うのが、アルファベットと数字のセットです。
年号や日付を入れたり、地名やイベント名のタイトルラベルを作ったり、アルバム本体の表紙に使ったり…本当に便利!
アルファベットや数字にはシールをよく使いますが、色や素材が決まっています。しかも日本語をローマ字で綴るとあっという間に母音がなくなっちゃって、半端に残ったセットがどんどん溜まってしまいます。
ダイカットならペーパーの端切れで必要な文字だけ作れるので経済的だし、なにより他の素材に合った色のアルファベットや数字が出来るので、全体の統一感が容易に出せるのが魅力です。
アルファベットや数字、お花やどうぶつの形ならパンチで十分と、私もずっと思っていました。でもダイの良さは、なんと言ってもその薄さ!収納にほとんど場所を取りません。
こんなカードを作りましたが…
もしもこれだけのパンチを持っていたら、引き出しのどれくらいのスペースを占領することでしょう!
カード作りに、アルバム作りに…ダイカットマシンは、すっかり私のクラフトに欠かせないツールとなっています。
長いこと必要ないかな?と思っていたダイカットマシン。デビューしてから今年で7年になりますが、今ではすっかり必需品となっています。
ここでご紹介したのは、ペーパーをカットするだけの、ほんとの基本の使い方。他にも何通りもの楽しみ方があるのです。またトピックにしたいと思います。