ふんわりとした質感が可愛い！ぽってりフォルムのレジンのシマエナガの作り方

1．材料と道具

作家のためのレジン

作家のためのレジン着色剤

調色パレット(5個入り)

調色スティック

UV-LEDライト

エンボスヒーター

丸やっとこ、平やっとこ、ニッパー

球体モールド

半球モールド

レジンクリーナー

ジェルネイル(マットコート)

ジェルネイル(黒)

調色スティック

ヒートン

ピンバイス

デザインナイフ

定規

消しゴム

2．作り方

3色の着色レジンを作ります。カップ式の調色パレットをひとつと、薄いモールドまたはシリコンシートなどパレット代わりになるものを1枚用意します。マスキングテープで拭って埃を取り除きます。

調色パレットには、多めのレジン液を流し入れます。薄いモールドには、2箇所に分けて少量のレジン液を乗せます。

調色パレットのレジン液に白の着色剤を1滴入れます。薄いモールドに乗せたレジン液のうちひとつには茶色と黒を1滴ずつ、もうひとつには黒を1滴落とします。

調色スティックでムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。

エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます（詳しくはこちら）。気泡を抜いたら冷まします。

上底を作ります。消しゴムの端から4〜5mmの位置に印を付け、定規を当ててカットします。この時に作る上底の厚みの誤差が作品の仕上がりの形を左右しますので、慎重に行いましょう。

シマエナガの背中の柄を描きます。パジコの直径12mmの球体モールドを用意し、球体の裏に黒の着色レジンで三角形を描いて60秒硬化します。

黒の着色レジンで描いた三角形の外側をふち取るように茶色の着色レジンを塗り足します。三角形のそれぞれの辺に外カーブを付けて膨らますようなイメージで行います。

塗り足した茶色のレジンの外側を白の着色レジンで囲って60秒硬化します。

白の横に黒の着色レジンを塗って120秒硬化します。

背中の柄のパーツができました。

ボディパーツを作ります。白の着色レジンを2〜3滴ほど、穴の周りに塗るイメージで入れます。

背中の柄のパーツを着色レジンのところに乗せます。

カットした消しゴムを球体モールドの下に置き、球体の底を押し上げて平らにします。この消しゴムの高さでシマエナガのぽってりとしたボディを作るには、これと同じパジコの直径12mmの球体モールドを使用する必要があります。他の球体モールドで代用する場合はカットする消しゴムの高さを調節しましょう。

モールドを押さえ、中の柄の位置を調節したら60秒硬化します。

押さえた状態で白の着色レジンをモールドいっぱいまで入れます。

押さえた状態で120秒硬化します。

裏返して120秒硬化します。

硬化熱が冷めたら球体を取り出します。レジンクリーナーを使うとシリコンモールドを傷付けずにうまく取り出すことができます。筆先にレジンクリーナーを染み込ませ、レジンパーツとモールドの隙間に差し込みます。

モールドの底から揉んでクリーナーを全体に行き渡らせ、取り出します。

頭のパーツを作ります。直径8mmの半球モールドを用意し、白の着色レジンをモールドいっぱいまで入れて120秒硬化します。

裏返して60秒硬化します。

ピンバイスでヒートン用の穴を開けます。

ボディパーツの凹み部分のバリをデザインナイフなどで削ります。凹みの周りが斜めにならないように注意しましょう。

凹み部分に白の着色レジンを少量塗り、平らにして120秒硬化します。

平らにした部分に白の着色レジンを少量乗せ、頭パーツをそっと置きます。

横から見て頭パーツが真ん中に乗っていることを確認し、120秒硬化します。

ヒートンを付けます。穴に白の着色レジンを少量入れ、ヒートンを刺して120秒硬化します。

頭パーツとボディパーツの接着部分の境目に白の着色レジンを塗り、滑らかにして硬化します。

尻尾パーツを作ります。モールドに黒の着色レジンでボディより少し短いくらいの線を描き、120秒硬化します。

ボディパーツに尻尾パーツを付けます。背中の柄の三角形の下に少量の黒の着色レジンを塗り、尻尾パーツを添えて硬化します。あらかじめライトを準備し、尻尾を添えた状態で施しましょう。

尻尾の付け根に黒の着色レジンを塗って硬化し、補強します。

尻尾の付け根と全体に透明のレジンを塗って硬化します。

平やっとこでヒートンを掴み、持ち手を輪ゴムで固定します。

ジェルネイルのマットコートを全体に塗ります。塗り漏れがないように丁寧に施しましょう。

くるくる回して塗り漏れがないよう確認しながらマットコートをまんべんなく行き渡らせます。そのまま回転させながら120秒硬化します。

置いた状態で両面をそれぞれ硬化します。

塗り漏れがあったりコーティングが剥がれてしまった場合は、部分的に塗り直しましょう。

顔を描きます。黒のジェルネイルを使います。

モールドのふちやシリコンシートなどに黒のジェルネイルを少量出します。

ヒートンを目印にボディと頭の繋ぎ目くらいの位置にくちばしを描いて硬化します。薄い場合は重ね塗りしましょう。

くちばしの隣に目を描いて硬化します。

足を描きます。目の真下あたりに線をスッと引いて硬化します。

線の横に1本ずつ足を描き足して3本足にして硬化します。

ジェルネイルにベタつきが残っている場合は、レジンクリーナーで軽く拭き取ります。

完成です。

3．まとめ

SNSを中心に人気沸騰中のシマエナガ。写真集やグッズの販売、キャラクター化など、可愛い鳥の代表格として注目を浴びています。今回はそんなシマエナガのレジンのチャームの作り方をご紹介いたしました。お馴染みの球体と半球モールドはレジンアクセサリー作りを楽しまれる方ならどなたもお持ちであろう定番アイテムです。難しい工程はほとんどないので、レジン初心者の方でも挑戦しやすいレシピです。

球体モールドで作る安定感のあるボディは、シリコンが簡単に変形させられる柔らかい素材であるおかげです。丸い底も下から押し上げることで、平らにすることができる性質を利用しています。ちょうどよい厚さにカットした消しゴムを下に置くことで、平らな底が実現します。

このテクニックをうまく作品に取り入れるには、モールドのサイズと消しゴムの厚さが合致している必要があります。レシピ通りに作りたい場合は、ここで使用したものと同じパジコの球体モールドを用意しましょう。他社のモールドを使う場合は、カットする消しゴムの厚さを調節する必要があります。

シマエナガの特徴的な背中の柄は、本体に描くのではなく別パーツとして作ります。球体モールドの裏側のドームの形状を利用し、そこにあらかじめ描いて硬化してパーツにします。それを球体モールドの内側の壁に貼り付けた状態でレジン液を入れてボディにしています。

注ぎ口が小さい球体のようなモールドを使って作ったレジンパーツは、硬化後外しにくいことがあります。無理に取り出そうとするとモールドを傷つけてしまいますので、そのような場合はレジンクリーナーを使用します。筆にクリーナーを染み込ませてレジンパーツとモールドの間に塗り、全体に行き渡らせてから取り出しましょう。

今回はマットコーティングで仕上げていますが、お好みでクリアに仕上げるなどアレンジも自由に楽しめます。表情を変えたり、もう少し大きめに作ってキーホルダーや置物にするのも可愛くておすすめです。ぽってりと可愛らしい姿に癒されるシマエナガのチャーム。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか？