目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
スタンプのテクニックに、キッシングというものがあります。英語で綴ると「kissing」。そうです、キス、日本語で言うくちづけのことです。なんだかやけにロマンティックなネーミングですが、やり方をご覧になれば納得いただけることでしょう。
・ソリッド(凸面)スタンプ
・バックグラウンドスタンプ
・インクパッド
・アクリルブロック
・ペーパー
・テープのり
キッシングテクニックに向いているのは、ソリッドスタンプ。このセットのゾウさんやサイさんのような、凸面の広いスタンプです。面ではなく線で構成されたシマウマさんは向いていません。
キスのお相手は、パターンのバックグラウンドスタンプ。メインのスタンプを覆う広さが必要です。
インクは2色使います。同系色でも、対象色でも、お好みの組み合わせを。ここではピンクの濃淡2色を使います。
サイさんのスタンプに、薄い方のピンクのインクをつけます。
パターンスタンプには、濃い方のピンクのインクをつけます。
インクをつけたパターンスタンプに、サイさんのスタンプを重ねます。このプロセスが、テクニックのネーミングの由来です。
模様がスタンプされているのが分かります。
これを、ペーパーにスタンプします。
すると、クロス模様入りのサイさんになりました。スタンプした瞬間はまだらになっていますが...
時間が経つとふんわりなじんで均一になります。
続いて、濃い方のピンクをボディに、さらに濃いピンクをパターンに使い...
ゾウさんをスタンプ。
小さめスタンプでも...
どうぶつさんをカバーできればOKです。
ドット模様のサイさんができました。これもまた、時間が経つとインクのムラが緩和されます。
キッシングテクニックに関して言えば、大は小を兼ねます。
今度はグリーン系で...
シェブロン柄のゾウさん。
ストライプは...
斜めに使うのが好みです。
イエロー系のインクの濃淡で...
斜めストライプのゾウさんに。
キッシングテクニックでスタンプした模様入りのどうぶつさんで、出産祝いのカードを作ります。ダイカットマシン(使い方はこちら)でカットするか、なければハサミで切り取ります(ファシーカッティングのコツはこちら)。
ベビーアルバムのエンべリッシュメントにもぴったりのどうぶつさんたちができました。
シマウマさんと鳥さんのパーツも作りましょう。
セットに入っているハートのスタンプを散らして、背景を作ります。
どうぶつさんを配置します。
セットのスタンプで作ったフレーズのふきだしもバランスよく乗せます。
2つ折りのカード(作り方はこちら)の表紙に貼り付ければ、出産祝いのカードの出来上がりです。
ゾウさんには「Dream big little one」のフレーズを合わせ、三日月と星のスタンプで夜空のシーンを。
ゾウさんに影をつけましょう。実際に絵筆で引いても良いですが、あればブラシストロークのスタンプが手軽です。
グレーのインクでスタンプ。
ゾウさんの出産祝いカードの出来上がりです。
インクをつけた2つのスタンプを接触させて模様入りのモチーフを作り出す、キッシングテクニック。このテクニックに向いているのは、線や点で構成されたデザインではなく、面の広いスタンプです。マーカーや絵具で色をつけて仕上げることを前提にしたスタンプセット(たとえばこちらで使ったもの)では、模様がうまく出せません。
ほとんど凸面で構成された星やハート、お花のスタンプなどは、キッシングテクニックに最適です。ストライプやドット、細かい花柄、英字新聞風のデザインなど、同じスタンプからいろんな表情を引き出してみましょう。