作品レシピ
2025年02月15日

青空に浮かぶふわふわで立体的な雲がきれいな球体レジンの作り方/練り消しゴムを使わない雲レジンの作り方

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レジンアクセサリー作りにおいて人気の高いテクニックのひとつに、雲レジンというものがあります。練り消しゴムをふわっとちぎってレジンに閉じ込め、リアルで奥行きのある雲を表現する方法です。ドライフラワーと一緒に封入してお花畑の背景の青空に雲を浮かべたり、オレンジ色に着色したレジンと合わせて夕焼け雲にしたりと、アレンジも楽しめます。 

 

大人にも子供にも好まれる雲レジン。でも、「練り消しゴムをふわふわのまま移動させるのが難しい」、「レジンに入れると潰れた感じになってしまう」などなど、お悩みの声も聞こえます。そこで今回は練り消しゴムを使わないテクニックを使った雲レジンをフィーチャーした球体チャームの作り方をご紹介いたします。 

 

雲の正体は、白のジェルネイル。塗り方や重ね方を工夫すれば、練り消しゴムで作ったものに負けないくらいのふわふわ感と奥行きが出せるのです。お馴染みの半球モールドを用いた、青空にふわふわと浮かぶ真っ白な雲がきれいな球体レジンパーツの作り方です。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

作家のためのレジン

作家のためのレジン着色剤

・ライトブルー、白

調色パレット

調色スティック

UV-LEDライト

エンボスヒーター

平やっとこ

半球モールド

ヒートン

ジェルネイル(白)

綿棒

薄いモールド

やすり

マスキングテープ

輪ゴム

2.作り方

調色パレットまたは適当なモールドを2つ用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。

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それぞれに透明のレジン液を流し入れます。

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1つは透明のまま、もう1つはライトブルーに着色して使用します。

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ライトブルーの着色剤を加えます。

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調色スティックでムラがなくなるまでしっかりと混ぜます。

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白の着色剤を追加し、しっかりと混ぜます。

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エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます。気泡を抜いたら冷まします。

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半球モールドの半分ほどの高さまで透明のレジン液を入れます。

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半球モールドの下に薄いモールドを挟み、水平にして120秒硬化します。100均の半球モールドは中心に向かって傾いている場合があるので薄いモールドなどを挟んで水平にすると作業しやすいです。

120秒硬化します。必要あれば、モールドの下に薄いモールドやシリコンシートなどを挟んで水平にしてからライトを当てます。100円ショップの半球モールドは中心に向かって傾いている場合があるので、このひと手間を入れる必要があります。お手持ちの半球モールドを確認してから行いましょう。

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雲を描きます。白のジェルネイルを適当なモールドやシートに少量出します。

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綿棒に少量のジェルネイルを付け、雲を描きたい場所にトントンと乗せて30秒硬化します。

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同じ場所に重ねてジェルネイルを乗せ、30秒硬化します。モールドの裏面から位置や大きさを確認しましょう。

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透明のレジン液を少量入れて全体に広げ、120秒硬化します。

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1層めの雲よりもひとまわり大きめにジェルネイルを乗せ、硬化します。

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同じ場所にジェルネイルを重ねて乗せ、硬化します。

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透明のレジン液を少量入れて全体に広げ、硬化します。

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前の層に描いたよりひとまわり大きめにジェルネイルを乗せて硬化する工程を繰り返し、大きな雲に仕上げます。雲を2つ以上作りたい場合は、途中で小さな雲を描き始めましょう。

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大きい雲は5回、小さな雲は3回重ねて描きました。

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透明のレジン液をモールドいっぱいまで入れて全体に広げ、気泡を取り除きます。

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シリコンシートまたはモールドの平らな面などを丁寧に被せ、120秒硬化します。

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被せたシートを取り外し、さらに120秒硬化します。

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半球モールドの8割くらいにブルーの着色レジンを入れます。必要あれば半球モールドの下に薄いモールド等を挟んで水平にし、120秒硬化します。

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透明のレジン液をモールドいっぱいまで入れて全体に広げ、シリコンシートまたはモールドの平らな面などを丁寧に被せて120秒硬化します。

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被せたシートを取り外し、120秒硬化します。

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レジンパーツの大きなバリを指で摘んで前後に倒すようにして切り取ります。残りはやすりで削って滑らかにします。

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半球の平らな面に透明のレジン液を薄く塗ります。

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半球同士をそっと合わせ、モールドに戻して120秒硬化します。

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半球同士の隙間を透明のレジン液で埋め、120秒硬化します。

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溢れているレジンをやすりで削り、きれいな球体に仕上げます。

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ピンバイスを使ってヒートン用の穴を開けます。

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開けた穴にレジンをゆっくりと垂らして入れ、ヒートンを挿して120秒硬化します。

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コーティングをします。平やっとこでヒートンを挟み、持ち手を輪ゴムで固定します。

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調色パレットに透明のレジン液を入れ、エンボスヒーターで温めます。レジン液が冷えた状態だと粘度が高くて失敗の原因になるので、温めてできるだけサラサラにしてから行いましょう。

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レジン液の中に沈めて全体をコーティングし、余分な液をしっかりと落とします。

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塗り漏れがないか確認し、くるくると回しながら全体に均一にレジン液を行き渡らせます。

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くるくると回しながら120秒硬化します。

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置いた状態で両面をそれぞれ120秒硬化します。

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完成です。

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3.まとめ

水色の青空にふわふわの立体的な雲が浮かぶ、透明感抜群で美しい球体レジンパーツの作り方をご紹介いたしました。半球を2つ作って合体させる、お馴染みの手法を用いた球体レジン。とくに複雑なプロセスはなく、いつも手元にある材料と道具で作れます。失敗しにくいので、レジン初心者さんでもチャレンジしやすいレシピと言えるでしょう。

本体の形成に使うのは、半球モールド。100円ショップでも気軽に購入できるアイテムです。同じサイズの半球パーツを2つ作って最後に貼り合わせてまん丸に仕上げます。半球を作る際の注意点は、水平にすること。100均の半球モールドは中心に向かって傾いている場合があるので、そんな時は薄いモールドなどを下に挟んで水平にしてからライトを当てましょう。

メインとなるのは、球体の中に浮かぶふわふわの雲。雲レジンと聞くと、練り消しゴムをちぎって封入する方法を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。しかしここでは違うやり方を選んでいます。半球モールドの途中まで入れて固めた透明レジンの上に白のジェルネイルで描くのです。

ふわふわ感を醸し出すため、ブラシではなく綿棒をアプリケーターとして使います。トントンと軽く叩くようにしながら描くと雲らしいふんわり感が表現できます。いったん硬化してさらに薄くレジン液を流し入れて固め、その上から重ねるように雲を描き足します。すると奥行きのある自然な雲を描くことができます。

2つの半球を仕上げに貼り合わせるタイプの球体をきれいに作るには、断面の密着性が重要です。それぞれの半球の断面を平らに仕上げるため、シリコンシートやモールドの裏側などを蓋代わりにして硬化します。そうすれば欠けもなく、また、表面張力によって膨らむことなく平らな断面が実現します。

蓋をした際にレジン液が漏れ出してできるバリは、丁寧に取り除いてから合体させます。大きなバリは指で摘んで前後に倒すようにして切り取ります。残ったバリはやすりで削って滑らかにしましょう。

基本のレシピを覚えれば、アレンジも楽しめます。ここでは半球のひとつを水色にしていますが、レジンの着色をオレンジやピンクにすれば夕焼けのような空に仕上げることができます。グレーやパープルを使えばハロウィン風にもなりそうですね。お好きなカラーで年中遊べるレシピです。

青空に立体的な雲が浮かぶ球体レジンパーツ。ヒートンを付けて仕上げているので、さまざまなアクセサリーへの加工も容易です。キーホルダーやネックレス、ストラップなどにするのも良いでしょう。大きめに作ってインテリアとして飾るのも素敵かもしれません。お好みの色やサイズにアレンジして作ってみてはいかがでしょうか。

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