目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
市販のマスクは手に入りにくくなり、また、医療用のグレードの高いものは病院などに寄付するよう奨励されているので、私も布マスク作りを始めました。
日本語でも英語でも数多くのサイトで型紙や作り方が無料提供されており、「簡単」を謳うものはどれも分かりやすくて初心者さんでも無理なく作れる親切なレシピばかりと感じていたのですが…
普段ソーイングをしない友人知人たちは、口を揃えて「全然簡単じゃなかった!」と嘆くのです。
それ以上に、「私には無理」と初めから諦めている人たちの多いこと。
どんどん作ってみんなに送ることもできるけれど、せっかくの機会なのでソーイングの楽しさも体験して欲しいなあと思い、本当に簡単な作り方を私なりに追求してみました。
手作りしてみたいという友人に型紙と生地、そして見本になるよう完成したマスクもひとつ同封して、カードを添えて先日発送。
作り方は、ここを見てもらいます。
切る箇所も縫う箇所も極限まで減らし、アイロンかけもオプショナル。
本来はもう少し手をかけると見た目の良さも強度もアップするのだけれど、出来上がりに影響しない範囲であえてとことんプロセスを省略した作り方を書きました。
不器用さんでも大雑把さんでも、きっと満足の立体マスクが作れると思います!
・生地4枚(16x16cm)
・印つけペン
・はさみ
・待ち針
・ミシンの場合は、ミシン糸
・手縫いの場合は、針と糸
・ゴム(私は毛糸で代用)
・ゴム通し
・あればヘラ
型紙をプリントし、太線に沿ってハサミで切ります。
表同士を合わせて2枚の生地を重ねます。
型紙を置いて印をつけます。
必要であれば2枚を待ち針で止め、印に沿ってカットします。
もうひと組の生地も同じように表を合わせて重ねて…
印をつけてカットします。
必要であれば待ち針を打ち直し、点線で示したところを縫います。
縫代6〜7mmが含まれた型紙ですが、ここを広くすることで小さめマスクに変更可能です。
縫代を広く取った場合は、縫った後にはさみで余分を切り落とすとカーブがきれいに出せます。
もうひとつのセットも同じ幅で縫います。
縫い合わせた2枚を、表同士を合わせて重ねます。
待ち針で止めます。
先に縫い合わせたカーブの始まりと終わりは、こんなふうになっています。
片方を右側に、もう一方は左側に倒して、厚さを均一にします。
片一方の端を数cm残して(返し口)、ぐるりと袋状に縫い合わせます。
点線で示したところです。
縫い始めと縫い終わりの返し縫いや角の曲がり方などは、「基本のコースターの作り方」でご覧いただけます。
縫い残した返し口から、内側と外側をひっくり返します。
角はヘラや目打ちなどを使うときれいに出せます(「基本のコースターの作り方」参照)。
返し口の切端を中に折り込みます。
折り目を揃えてマスクの内側にしたい方に倒し、点線でしるしたところを縫います。
ゴムを通すところなので、縫い始めと縫い終わりをしっかり返し縫いして補強します。
反対側の端も同じ幅に折って縫います。
ここにゴムを通します。
ゴム通しがなければ、ヘアピンやクリップなどでも代用できます。
ゴムは耳が痛くなるので、私は毛糸をくさり編みにしたもので代用するのが気に入っています(編み方は「かぎ針で細編みのスワッチを編んでみよう!」参照)。
結び目は…
マスク本体に潜り込ませます。
サイズの分からない方に差し上げる場合は、紐を別添えにするか、または通しても結ばない状態でお渡しして、ご本人に調節していただくのが良いと思います。
使用するうちに伸びきったり洗濯で傷んだりするかもしれないので、私はマスク1枚につき替えの紐を2組ずつセットにして渡しました。
日本でもアメリカでも、マスクの着用が奨励または義務付けられる機会はこれからも増えそうですし、長期戦が予想されます。
何かと不便だし、不安も募りますが、手洗い、うがい、マスク着用など、個人でできる予防法を実践して乗り切りましょう!