目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
外出を自粛する傾向がすっかり浸透した生活に慣れ、段々とアクセサリー類を買う機会も減ってきているような気がします。でも着飾ってお出かけすることがなくなっても、やっぱり顔まわりは華やかに、そしてワクワクしたいですよね。
そんな時は、とても軽くて色鮮やかなピアス(イヤリング)を手作り!糸を主材料にしたアクセサリーなら耳に負担がかからず、普段使いにぴったりです。
ここでご紹介するのは、南米パラグアイで生まれたニャンドゥティ。針と糸を使って薄い布に織物のように刺繍をほどこし、最後に糊付けをしてビリっと剥がして完成させる伝統手法です。出来上がりはとても軽く、おせんべいのようにパリッとしています。
そして糸でできているにもかかわらず、とても丈夫なんです。軽くて超時間着けても負担にならず、耐久性もあるニャンドゥティを用いたアクセサリー作りに挑戦!今回はこの技法を使った応用編をご紹介いたします。ズバリ、糸を2本使ってチェック模様にしてみました。普通の刺繍にも応用できる技法です。
ニャンドゥティの応用編をご紹介いたします。
・シーチングなど薄めの布地
・刺繍枠
・刺繍糸
・ハサミ
・先の丸い針(タペストリーニードル等)
・ノリ(木工用ボンドを薄めたもの等)
・水
・ペンとお好きなデザイン型紙
今回のチェック柄のイヤリングは、以前マガジンでご紹介したレシピの応用編です。基本編では道具や材料の説明も詳しくしていますので、ニャンドゥティ初めてさんはこちらを先にお読みいただくと良いでしょう。
https://web.croccha.com/magazines/nanduti
刺繍枠をお使いになる場合は、布や綾テープなどを巻くことをおすすめします。ニャンドゥティには薄手の布地を使用するため、そのままでは滑りやすく、途中で弛んでしまう可能性があるためです。布や綾テープを巻くことで滑り防止になり、作業途中で布を張り直す必要がなくなります。
布や綾テープの巻き方は、こちらでお読みいただけます。
https://web.croccha.com/magazines/how_to_bind_an_embroidery_hoop
では応用編の作り方です。刺繍枠に布を張り、お好きな形やサイズの型紙でマークをつけます。
針にチェックにしたい糸を2本通し、頂点になる部分をすくいます。
2本の糸の間に通し、キュッと引っ張って糸を止めます。
2本の糸をバラバラに1本ずつの針に通し、1つおきに縫って土台を作ります。
すべてできたら2本の糸を同時に根本の部分に玉結びします。
布が薄いので強く引っ張り過ぎないよう、注意して糸をピンと張るようにしましょう。
赤、白と交互に土台の糸の下を通します。
だんだんとチェックの模様になってきました。
好きなところまでチェック模様にしたら、裾は玉どめします。土台に針を入れ、くるっと回すように止めます。
反対側も同じように作ります。今回は色を交互にしてみました。
刺繍枠が全部埋まったら糊付けして枠から外し、しっかり乾かします。お好きなピアス金具(イヤリング)に接続すれば完成です〜
ニャンドゥティを用いた糸を主材料にしたアクセサリーの作り方をご紹介いたしました。カラフルでフォークロアな印象のニャンドゥティは、南米パラグアイ発祥の伝統民芸。ここでは糸を2本にしてチェック柄にした応用編のピアスの作り方でご説明しています。
土台を縦糸として使えば、ダーニング(基本のやり方はこちら)や刺繍にも応用できます。ご自分の好きな色を組み合わせ、チェック柄の刺繍モチーフに。ぜひチャレンジしていただきたい手法です。
この他にもビーズを入れたり他の素材と組み合わせたりと、ニャンドゥティは本当に無限の糸の世界。より多くのみなさまに楽しんでいただけるとうれしいです!