目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
「ランダムにスタンプって、実はいちばん難しい!」という声をよく聞きます。複数のピースを行き当たりばったりでスタンプするのは、長さを測ったり印をつけたりという手間がない分、作業そのものは楽かもしれません。だけど、いかに自然に、バランスよく、そしてセンスも光る並べ方を、となると、手が止まってしまう方も少なくないのではないかと思います。
微妙な隙間ができてしまって埋めようかそのままにしようか悩んだり、足す色に迷って何日も放置してしまったり…カードクラフターさんならそんな経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
ただひたすら好きな色のインクでスタンプを楽しみたい!でもせっかくだからカードに仕上げたい!叶える方法があります。
いくつかのポイントを押さえるだけで、スタンプでのパターン作りに自信が持てます。
・スタンプ
・クリアスタンプを使う場合は、アクリルブロック
・インクパッド
・白のカードストック
・仮どめテープ
カードに仕上げる場合
・2つ折りのカラーカード
・サークルパンチ(またはダイ)
・テープのり
ポイントその1。
スタンプは、大中小のサイズの差がはっきりとしているものを選びます。このようなセットがパターンスタンピング向きです。
ポイントその2。
使うインクの色は、最初に決めてしまいます。
これで、2色が近すぎて後で同じに見えたり、逆に対象色で目がチカチカしたり、なんて失敗が防げます。
私はこの色選びに最も時間をかけています。
ポイントその3。
ペーパーに直接触らずに角度が変えられるよう、コピー用紙やチラシなどの上に乗せます。
仮どめテープで貼り付けると、より作業がしやすくなります。
裏にちょいっとつけて…
固定します。
ポイントその4。
いちばんサイズの大きいスタンプからスタートします。
どこからでも良いですが、私はど真ん中よりちょっと外れたところから始めます。
ポイントその5。
スタンプを持ち直したり手首をひねって向きを変えるのではなく、ペーパーを回転させながら角度をランダムにしていきます。
インクが手についてしまっても、ペーパーに直接触らないので汚さずに済みます。
ポイントその6。
2つめのスタンプは、次のサイズまたは方向性のあるものです。
ペーパーを回転させながら最初のピンクのお花をスタンプしたので、同様に回しながら入れていきます。
できた隙間を小さいサイズのスタンプで埋めます。
できる隙間はだんだん小さくなっていくので、それに伴って埋めるスタンプも小さくしていく、というのがポイントその7です。
ここではこれ以上隙間は埋めず、小さいお花の真ん中に丸いスタンプを重ねました。ポイントその2に従い最初に決めた3色以外は新たに持ち込まないので、ピンクのお花のガクと茎に使ったネイビーをリピートしています。
スタンプでのパターン作りは、ポイントさえ分かれば難しいことはありません。このやり方でアルバムの台紙やラッピングペーパーなどの自作も楽しめます。
カードに仕上げる場合は、カラーの2つ折りカード本体の表紙に貼り付けます。
フレーズを入れてそのまわりをパターンで埋めていく方法もよく使いますが(レイヤリングスタンプを楽しもう!)、今回のような別紙を使った後乗せの方が簡単です。
フレーズをスタンプして…
パンチやダイ、なければハサミで丸型、楕円型、長方形などのラベル状にカット。
カード本体と同じ色のペーパーをひとまわり大きいサイズにカットして重ねると…
より統一感が出せます。
パターンの上に貼り付ければ、お礼のカードの出来上がり。
パターンには向きがないので、この時点で横長カードにすることも可能です。
バブルガム(ピンク)、バターバー(イエロー)、ネイビー(いずれもヒーローアーツ社のシャドウインク)の3色は、2年前に行ったラッピングのワークショップのテーマカラーにして以来のお気に入りカラーコンビです。
自分にとっての黄金トリオがいくつかあると、時間がない時やスランプに陥った時の強みになります。
こちらの3色も、私の定番コンビ。ヴィンテージTシャツみたいなレトロ感が気に入って何度もリピートしています。
同じスタンプセットのお花なのに、配色のせいか70年代風に見えてきました。
茶色でフレーズを作って…
簡単カードの完成です。
適当に並べればいいかな?と思って始めると、意外と躓き所が多いのがパターン作り。いくつかのポイントさえ押さえれば、どなたにも簡単にパターンスタンピングがお楽しみいただけます。
カード作りだけでなく、アルバム台紙の背景作りに、ラッピングペーパーの自作にと、いろんなペーパープロジェクトに応用できます。
お気に入りのスタンプとインクパッドでぜひお試しください。