ホワイトとカラーのインクの重ね押しで作る、フロスティなクリスマスカード
作品レシピ
2021年11月20日

ホワイトとカラーのインクの重ね押しで作る、フロスティなクリスマスカード

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スタンプがますます好きにになるきっかけとなった、私のとっておきの手法を使ってクリスマス作り!ペーパークラフトの仕事を始めてまもなく受講した、業者向けのクラスで習ったテクニックです。 

 

クラフトカラーのペーパーに直接カラーインクを乗せるのではなく、先に白のピグメントインクでデザインをしてその上から色を重ねることでいくつかのエフェクトが実現します。 

 

ピグメントインクはペーパーにしみ込まず、粒子が表面に留まったまま乾くので、黒や紺、クラフトカラーなど濃い色のカードストック上でも不透明に発色します。その乾いたホワイトのイメージにカラーインクを重ねることで、白のカードストックにスタンプした時に近い発色が期待できるというわけです。 

 

さらに、最初に押す白のインクと次のカラーのインクのスタンプをほんのちょっぴりずらすことで、真っ白なままのエリアとカラーのみのダークなエリアを作り出します。すると、白の部分は霜が降りたようなフロスティな印象に、カラーのみの部分は影のようになり、複雑さを生み出すのです。 

 

百聞は一見に如かず。さっそく作ってみましょう。 

ジャンル:
ペーパー
クラフトペーパー クラフト

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

frosty supplies

・クリスマス向けスタンプ(凸面スタンプ)
・クラフトカラーのカードストック
・白のピグメントインク
・カラーインク(赤、緑、茶を使用)
・仮どめテープ
・アクリルブロック各サイズ
・2つ折りカード
・テープのり

2.作り方

このテクニックを使う時は、このような凸面の広いソリッドスタンプを選びます。輪郭のみのスタンプだとあまり効果が発揮できません。

frosty 01

インクは白のピグメント。ペーパーはクラフトカラー、紺色、黒など、濃い色のものを選びます。

frosty 02

フレームのデザインにしたい場合は、カードのマットよりふた回りほど大きいペーパーに固定するとやりやすくなります。裏側に仮どめテープをつけて…

frosty 03

真ん中に貼り付けて準備します。

frosty 04

フレーズは仕上げに入れることが多いですが、ここでは最初にスタンプしましょう。白のピグメントインクで「Happy Holidays」を入れます。

frosty 05

モミやマツの葉、松ぼっくりなどのピースをペーパーのふちにスタンプします。どの辺からでも構いません。ご自分の押しやすいところからスタートします。

frosty 06

次の辺は、ペーパーを回して角度を変えるとバランスが取りやすく、より自然に並べられます。

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2つめの辺に枝や実をスタンプします。

frosty 08

ペーパーを回して3辺め、4辺めと進め…

frosty 09

ぐるりと一周してフレーズを囲むようにデザインしたら、インクを完全に乾かします。

frosty 10

重ねるインクはクリスマスカラーを選びました。

frosty 11

最初に松ぼっくりに茶色のインクを重ねます。

frosty 12

ちょっぴりずらすのがコツです。

frosty 13

白のインクがチラリと見えて、フロスティな印象になります。

frosty 14

すべての松ぼっくりに茶色のインクを重ねます。

frosty 15

松ぼっくりが葉っぱや枝の手前にあるように見せるため、マスキングテクニック(詳しくはこちら)を使います。付箋のぺたぺたするエリアに松ぼっくりをスタンプします。

frosty 16

付箋を剥がして…

frosty 17

輪郭に沿って切り取ります。

frosty 18

これをスタンプした松ぼっくりに被せます。

frosty 19

被せたマスクの上から緑のインクで松の枝をスタンプします。

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マスクを剥がし、次の松ぼっくりに被せてスタンプ。マスキングをしながら葉っぱと枝に緑のインクを順に重ねていきます。

frosty 21

木の実には赤のインクを重ねましょう。

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インクが乾いたら裏側にテープのりを引き…

frosty 24

2つ折りカード(作り方はこちら)の表紙に貼り付ければ…

frosty 25

フロスティなクリスマスカードの出来上がりです。

frosty 26


3.まとめ

私のとっておきの手法を使ったクリスマスカードの作り方をご紹介いたしました。不透明の白のピグメントインクとカラーのインクをクラフトペーパーの上で重ねることで、直接スタンプするのとはまた違った発色を実現。ちょっぴりずらして真っ白な部分をチラリと見せることで、霜が降りたようなフロスティな印象も与えます。

ピグメントインクは乾きが遅いので、白でスタンプした後は次の作業に入るまでしばらくそのままにしておくのが成功の秘訣です。乾きが甘いとカラーのインクと混ざってしまい、赤がピンクになってしまいます。
すぐに仕上げたい場合は、自然乾燥ではなくヒートツールなどを使うのも良いでしょう。

特別な道具も要らず、スタンプだけで仕上げるシンプルカード。でも私自身がそうだったように、作り方を知らない方からは「これ、どうなっているの?」と興味を持っていただけるかもしれません。

今年のクリスマスカード作りにぜひ取り入れてみてください。

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編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在...
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