ファブリックスティフナーでパリッと＆シャキッと作る、コットンとリネンの立体フラワー

1．材料と道具

・ロールドフラワーのダイ
・ダイカットマシン
・布地（コットン、リネンなど）
・ファブリックスティフナー
・ハサミ
・ピンセット
・ボンド

2．作り方

布地をダイより少し大きいサイズにカットします。

シワや折り目がついている場合は、アイロンで伸ばします。

ファブリックスティフナーをかけます。これはスプレー式ですが、そうでないものもあります。その場合は、パレットなどに適量出して刷毛で塗ります。

均一にかかるよう、少し話したところからスプレーします。

すべての布地にスプレーしたら、平らに広げて乾かします。靴下などを干すピンチハンガーがあれば、吊るして乾かすと早いでしょう。

布の厚さや素材、その日の気温や湿度に左右されますが、だいたい1時間から半日くらいですっかり乾きます。すぐに次の作業に入りたい場合は、ヘアドライヤーなどを当てても良いでしょう。

完全に乾くとペーパーのようにパリッとなり、持ち上げてもくたっと垂れません。

乾燥後の歪みが気になるようなら、アイロンをかけます。

薄いスティールのダイでもカットできますが、レザーやチップボード、メタルシートなどにもいけるシジックスのビッグズ（Bigz）というタイプのダイを使います。

片面がフォーム素材になっていて、この中にダイの刃が隠れています。

刃のある面を上にしてカッティングパッドに乗せ、布地を被せるように置きます。

ダイと布を挟むようにもう1枚のカッティングパッドを重ねます。

ダイカットマシンにセットし、ハンドルを回してカットします（ダイカットマシンの使い方はこちら）。

スパッと気持ち良く切れました。もしもつながっている部分があったら、無理に引っ張らずハサミを入れて切り離します。

これをくるくる巻いて立体のお花に組み立てます。

ちなみにファブリックスティフナーがしっかり効いていると、単純なデザインであればパンチでもカット可能です。

ふうせんやハート、星やお花など、パンチでカットした布のパーツを使ってカードを作ったり、アップリケなどにしても良いと思います。

他の布も同様にダイカット。

ピンセットなどで端をつかみ、外側から巻いていきます。

ぎゅっと固めのつぼみのような雰囲気にしたい場合以外は、ボンドは最初から付けない方が自由がきいて上手くいきます。

ある程度巻いたら…

手で持って束の方を回転させるように続けます。

人差し指と親指でお花の高さを押さえながら巻くとずれません。

とっても素敵なファブリックフラワーになりました。

フェルトやフォームシートなどと違って厚みがないので、ダイのデザインによっては底の部分に少し切り込みを入れると巻き終わりが自然になるかもしれません。

切り込みを入れたら花びらの部分が延長されたので…

最後まで巻きつけます。

この状態で底にボンドをつけて固定すれば出来上がりですが、もっとふわっとさせたい場合は…

おにぎりを握る要領で、両方の手のひらの間にスペースを作ってやさしく包んで…

しゃかしゃか振って手の中で転がします。

すると、自然にふわっと花びらが開きます。もっと開かせたい場合はさらに振ります。

好みの形になったら、底の部分にボンドをつけます。

形を整えながら接着したいので、速乾性のある強力ボンドではなく普通のクラフトボンドが向いています。

同じダイでカットした布の帯から、大中小3サイズの、印象の違うお花ができました。

パステルや原色のカラフルなフェルトのお花もいいけれど、ナチュラルなアースカラーやモノクロのコットンやリネンにもまた違った大人可愛さがありますね。ファブリックスフィフナーで加工してあるので形が崩れにくく、ほつれ防止も万全なので、付け外しの際に手で触れるアクセサリー類に仕上げても安心です。

3．まとめ

帯状にダイカットした花びらをくるくる巻いて、薄手のコットンやリネンでも立体のお花を作りたい！そんな時のお助けアイテム、ファブリックスティフナースプレーを使ってしっかり直立する布地のフラワーができました。

ファブリックスティフナーはカットした断面のほつれ止めの役目もするので、ヘアアクセサリやブローチなど手で触るアイテムにも安心です。

レース編みの繊細なボウルやドイリーをパリッとさせたり、結んだリボンやマクラメ編みのフェザーなどを固定したりと、さまざまなジャンルのクラフトにあると便利なファブリックスティフナー。コットンやリネンだけでなく、ポリエステル、ナイロン、シルクなど他の素材にもOKです。

サテンリボンやオーガンジーなどと組み合わせて豪華なコサージュにするのもいいですね。次の立体作品にぜひ試してみてください。