目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
カードに厚みを出して空間を作り、シークイン(スパンコール)やシードビーズを入れて透明の窓のこちらからキラキラと振れるのを見て楽しむシェイカーカード。数年前にとても流行り、私も何度か挑戦しています。
いったん小さな粒々を乗せてしまうとペーパーを「伏せる」ということが不可能なため、最後の組み立ての段階でちょっぴずれてしまったり、残念な角度に仕上がったりということも少なくありませんでした。最初から最後までなんとなく一か八かの手探り作業感が否めず、流行当時は私の中では定着しませんでした。
しかし仕上がりは可愛く、送ると大変喜ばれるのもシェイカーカード。ある年のワークショップでみんなで作ってみたくなり、誰にでも失敗なく作れる方法をあれこれ模索して以来、私は粒々の入ったシェイカー部分とカード本体を別々に作って最後の仕上げで合体させる方法に落ち着いています。
最後までコントロールが利き、シェイカー部分の角度が気に入らなければやり直しも出来る方法です。
・スタンプ(バレンタインデザインを使用)
・ハート型のダイ(大きめのもの)
・インクパッド
・アクリルブロック
・ダイカットマシン
・サークルダイ(またはコンパス)
・透明のプラスチックシート
・フォーム素材の両面テープ
・シークイン(スパンコール)
・ハサミ
・テープのり
・セロファンテープ
バレンタイン向けのスタンプで、カードの表紙をハートでいっぱいにします。
下に要らない紙を敷き、ペーパーからはみ出させてスタンプします。
間隔を詰めて、賑やかに。
バレンタインクラフトは、少々やりすぎくらいがちょうどいい、というのが私の持論です。
大きめのダイで台紙の中心にハートの窓をあけます。ハート型のダイがなければカッターで切り抜いても良いですし、丸型など、ハート型以外でもかまいません。
ダイカットマシン(使い方はこちら)にかけます。
ハート型の窓が抜けた台紙本体、ハート、そしてアルファベットの「O」の中の楕円のピースを使います。
ハートがすっぽり入る大きさの丸型にペーパーをカットします。このようなパーツを作るとき、0.25インチずつの差でサークルが揃ったネスティングダイは大変便利です。
なければコンパスで円を描くか、ちょうど良いサイズのカップやお皿を伏せて鉛筆でアウトラインをなぞり、ハサミでカットすると良いでしょう。
透明のプラスチックシートを用意します。お菓子や海苔のパッケージなど、わざわざ買わなくても家の中で見つかると思います。
カットしたサークルと同じか少し大きいくらいにカットします。
サークルの台紙に、ハートを貼り付けます。「O」の中の楕円のピースもお忘れなく。
サークルの縁に、フォームテープを貼り付けます。そのままではカーブさせにくい場合は、剥離紙を取り除いてから貼ります。
1周して戻ってきたら…
隙間ができないよう、また、フォームテープが重ならないよう、ちょうどのところでカットします。
ぴったり貼り付けます。
この中に、シークインを入れます。シードビーズやマイクロビーズを入れても可愛くなります。
透明のプラスチックシートを被せて蓋をします。
これでシェイカーパーツは完成。傾けても伏せてももちろん中身がこぼれることはありません。
ハート型の窓のあいたカード台紙の裏に仮留めテープをちょっぴりだけつけます。
シェイカーパーツの上に被せるように置いて、貼り付ける位置を決めます。この時点なら何度でもやり直し可能です。
位置を決めたらひっくり返し、セロファテープなどで留めます。
台紙の裏の縁を、フォームテープで囲います。直線なので、剥離紙はそのままでOK。貼り始めは、フォームテープの幅の分を空けておきます(左端)。
角に来たらカットして…
最初の辺のテープにきっちりと寄せて、次の辺を貼ります。
4辺めの最後は…
最初にフォームテープの幅の空間を残しておいたので、ぴったりと収まります。
剥離紙を外して…
2つ折りカード(作り方はこちら)の表紙に貼り付けます。真ん中に着地させられるか自信がない場合は、椅子から立ち上がって真上から見下ろす形で作業すると上手くいきます。
ハートいっぱい、赤とピンクのバレンタイン仕様のシェイカーカードができました。
振るとシャカシャカと音を出し、中のシークインの乱反射でキラキラ綺麗です。
シェイカーカードが大流行した当時、私も他のクラフターさんのブログや動画で作り方を学びました。おそらく大半の方は、ダイカットしたハートの窓に直接透明のプラスチックシートを貼り、ハートを囲むようにフォームテープを接着されるのではないかと思います。
ハートにも窪み部分がありますし、バースデーケーキ、クリスマスツリーなどさらに複雑な形のダイを使う場合は、フォームテープを沿わせるのがますます難しくなります。
どんな形の窓であっても、サークル型のシェイカーパーツならフォームテープの接着も比較的簡単ですし、本体ではなくパーツにプラスチックシートを貼ることで、こぼれやすいシークインやシードビーズをさっさと閉じ込められます。
仮留めして位置を決める方法なら、一か八かのドキドキ作業もなし。これまでチャレンジされたことのあるみなさんなら、きっとこの方法でうんと失敗率が下がることがお分かりいただけるのではないかと思います。
経験者さんも、初めてさんも、ぜひこのバレンタインにトライしてみてください。