ころんとしたフォルムが可愛い！球体モールドから作る小さなレジンのうさぎのチャーム

1．材料と道具

作家のためのレジン

作家のためのレジン着色剤

調色パレット(5個入り)

調色スティック

UV-LEDライト

エンボスヒーター

丸やっとこ、平やっとこ、ニッパー

球体モールド

レジンクリーナー

ジェルネイル(マットコート)

ジェルネイル(黒、ピンク)

Tピン

消しゴム

2．作り方

着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当な容器を用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。

透明のレジン液を流し入れます。

レジン液をうさぎのボディカラーに着色します。ここでは白にしますが、お好みに合わせて茶色やグレーにしてもよいでしょう。

白の着色剤を1滴落とし入れます。

調色スティックでムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。

エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます（詳しくはこちら）。気泡を抜いたら冷まします。

太さ0.7mmのTピンでヒートンを作ります。

丸やっとこでTピンの根元を挟みます。

ワイヤーを折り、7㎜くらいを残してニッパーで切ります。

先を丸やっとこで丸めます。

ヒートンができました。

上底を作ります。消しゴムの端から5mmの位置に印を付け、定規を当ててカットします。この時に作る上底の厚みの誤差が作品の仕上がりの形を左右しますので、慎重に行いましょう。

カットした消しゴムを球体モールドの下に置き、球体の底を押し上げて平らにします。この消しゴムの高さでうさぎのぽってりとしたボディを作るには、これと同じパジコの球体モールドを使用する必要があります。他の球体モールドで代用する場合はカットする消しゴムの高さを調節しましょう。

ボディパーツを作ります。モールドを押さえた状態で白の着色レジンを入れます。

押さえた状態で180秒硬化します。

裏返して120秒硬化します。

硬化熱が冷めたら球体を取り出します。レジンクリーナーを使うとシリコンモールドを傷付けずにうまく取り出すことができます。筆先にレジンクリーナーを染み込ませ、レジンパーツとモールドの隙間に差し込みます。

モールドの底から揉んでクリーナーを全体に行き渡らせ、取り出します。

ボディパーツのバリを、ヤスリ、ニッパー、またはデザインナイフなどで削ります。

ボディパーツの凹み部分にヒートンを付けます。凹み部分に白の着色レジンを少量塗り、ヒートンを乗せます。

ヒートンを添えた状態で60秒硬化します。

ヒートンの周りに白の着色レジンを塗り、120秒硬化して凹みを埋めます。

耳を作ります。シリコンマットまたはモールドのふちに白の着色レジンを1滴垂らし、スッと下に伸ばして細長い雫を2つ作ります。

120秒硬化します。

顔を作ります。ボディパーツの真ん中より少し上寄りに白の着色レジンを3滴乗せます。

120秒硬化します。

同じ場所に白の着色レジンを2滴乗せて硬化します。

その上に更に白の着色レジンを2滴乗せて硬化します。

ボディパーツに耳を付けます。2つの耳の長さが違う場合は先を少しカットして合わせます。

ボディパーツに少量の白の着色レジンを塗り、耳パーツの少しふっくらしている方を下にして平らな面を上にして添えます。

あらかじめライトを準備し、耳を添えた状態で60秒硬化します。

反対側も同じように付けます。

耳の付け根と顔部分に白の着色レジンを塗り、硬化して補強します。

しっぽを作ります。顔の反対側の真ん中に白の着色レジンを1〜2滴乗せて120秒硬化します。

平やっとこでヒートンを掴み、持ち手を輪ゴムで固定します。

ジェルネイルのマットコートを全体に塗ります。塗り漏れがないように丁寧に施しましょう。

くるくる回して塗り漏れがないよう確認しながらマットコートをまんべんなく行き渡らせます。そのまま回転させながら120秒硬化します。

置いた状態で両面をそれぞれ60秒硬化します。

顔を描きます。白とピンクのジェルネイルを使います。

モールドのふちやシリコンシートなどに白とピンクのジェルネイルを少量出します。

ピンクで顔の真ん中より少し下あたりに短い縦線を描いて硬化します。薄い場合は重ね塗りしましょう。

縦線の上部分から斜めに線を描き、Yの字にして硬化します。細かに硬化しましょう。

黒で目を描いて硬化します。

ジェルネイルにベタつきが残っている場合は、レジンクリーナーで軽く拭き取ります。

完成です。

3．まとめ

見た目が可愛いうさぎは、ペットとしてだけではなくハンドメイドのモチーフとしても人気者です。今回はそんなうさぎをレジンで表現。球体モールドを使用した、ころんとしたフォルムがキュートな小さなうさぎのチャームの作り方をご紹介いたしました。

今回のポイントであるころんとしたフォルムは、お馴染みの球体モールドを使って実現しています。つまり専用のうさぎの形のモールドは必要なし。柔らかいため容易に変形させられるシリコンの性質を利用し、モールドを押し付けたり上底をしたりしてボディを形成するのです。

球体の底を平らにするため、5mmの厚さにカットした消しゴムを上底としてモールドの下に入れて使います。どのご家庭にもきっとある、普通の消しゴムでOK。このレシピを試すために新たに用意する必要はありませんので、気軽に作り始められます。

うさぎのボディには、今回はホワイトに着色したレジンを使用しました。真っ白なうさぎはとても可愛いものですよね。でもペットとして人気があるうさぎにはいろんな品種があり、毛色も実にさまざまです。お好みに合わせてグレーやブラウンに着色するのもよいでしょう。

球体のような形をしたモールドは、硬化後のパーツが外しにくいことがあります。無理に取り出そうとするとモールドを傷つけてしまいますので、そのような場合はレジンクリーナーを使用します。筆にクリーナーを染み込ませてレジンパーツとモールドの間に塗り、全体に行き渡らせてから取り出しましょう。

より可愛く仕上げるため、お顔やお耳、そして尻尾などのディテールにも少しこだわります。鼻先は、レジンを重ねてをふっくらと。ほんの数滴ずつ乗せては硬化を繰り返せば、うさぎらしい鼻先の丸みが出せます。チャームポイントの尻尾も同じやり方で作ります。特徴的なお耳は、取れにくくするために接着部分にレジンを重ね塗りして補強します。

今回は毛のふんわりとした雰囲気を出すため、マット仕上げに。パーツ全体をジェルネイル用のマットコートでコーティングしています。レジンの透明感を活かし、通常のレジンやツヤ出しのコーティング剤でクリア仕上げにするのも良いかもしれません。お好みでフィニッシュを選びましょう。

消しゴムを上底として使って球体モールドの底を平らにする方法を用いたレシピは、以前にもいくつかご紹介しています。同じ方法ですずめやりすなどの動物やあひるのおもちゃなどモチーフにしたレジンチャームを作っていますので、興味のある方にはぜひ見ていただけたらと思います。

ころんとしたフォルムが可愛い小さなうさぎのチャーム。ピアスやイヤリングだけでなく、少し大きめに作ってキーホルダーにするのもおすすめです。レジン初心者さんでも挑戦しやすいレシピです。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか？