目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
夏祭りを思わせる、懐かしくて可愛らしい水風船。透明の球体の中で揺れる水と本体のやさしい色合いが涼やかさと遊び心を感じさせてくれます。今回はそんな水風船を本物の水を使って再現した、涼しげなピアスの作り方をご紹介いたします。注射器などの道具を使って少しだけ手間をかける分、仕上がりはとってもリアル。初心者さんでも楽しく作れる夏らしいアイテムです。
色の重なりや透明感を意識して少しずつ重ねていくことで、みずみずしく立体感のある作品に仕上がります。白ラインとカラーのドットで本物そっくりな水風船の柄を再現。遊び心を加えれば、光にかざした時にキラッと光る涼感のアクセントになります。
基本の作り方に加え、水をうまく閉じ込めるための注入のタイミングや封入後の注意点など綺麗に仕上げるコツも合わせてご説明いたします。
作家のためのレジン
作家のためのレジン着色剤
球体モールド
調色パレット
調色スティック
UV-LEDライト
エンボスヒーター
ピンバイス
Tピン
ワイヤー
チェーン
ピアスパーツ
丸カン
やっとこ
レジンクリーナー
デザインナイフ
ジェルネイル
着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当な容器を用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジン液を流し入れます。
レジン液を青に着色します。ここでは青にしますが、お好みに合わせて赤や黄色にしてもよいでしょう。
青の着色剤を1滴落とし入れます。色をしっかり見せたい場合は濃いめに色付けましょう。
調色スティックでムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら冷まします。
小さい方の球体モールドに青の着色レジンを3分の1くらいまで流し入れます。
モールドを傾けて全体に着色レジンを行き渡らせます。
穴を下に向けて着色レジンで塞ぎます。モールドを1分ほどくるくる回して全体に着色レジンを行き渡らせます。
穴をライト側に向け、少し離れた位置でモールドをくるくると回しながら120秒硬化します。
ライトに近づけ、モールドの向きを変えてくるくると回しながら120秒硬化します。
裏からも同様に60秒硬化します。
硬化熱が冷めたらモールドから取り出します。筆先にレジンクリーナーを染み込ませ、レジンパーツとモールドの隙間に差し込みます。
次に水風船の口パーツを作ります。レジンクリーナーを染み込ませたティッシュでモールドの裏側の小さい球体と側面の隙間を拭き、埃と静電気を取り除きます。
風船の口パーツを作ります。モールドの裏面の、小さい球体と側面の間に青の着色レジンを2滴垂らしてライトを1〜2秒当てます。
モールドを逆さまにし、垂らした着色レジンを側面に付けて硬化します。
風船の口パーツができました。
球体パーツと接着する面を少し広くします。モールドのふちや裏などの平らな部分に青の着色レジンを1滴垂らし、その上に口パーツを置いて60秒硬化します。
気になるところをニッパーやハサミで整えます。
球体パーツにピンバイスで穴を開けます。穴が小さいと液体を入れる際にこぼれやすくなりますので、ボトルのノズルよりも太いものを選びましょう。
球体パーツのモールドの穴に当たる部分の真ん中に穴を開けます。一気に行うと中に粉が入ってしまうので、少しずつ行いましょう。粉が中に入ってしまった場合は丁寧に取り除きましょう。
穴にボトルの先を指し込み、液体を入れます。
穴の周りをしっかりと拭き、青の着色剤で蓋をして60秒硬化します。
塞いだ穴の上に青の着色レジンを少量塗り、口パーツの大きい方を上にして乗せて硬化します。
パーツの繋ぎ目に青の着色レジンを塗って補強しながら形を整え、120秒硬化します。
Tピンを用意します。少し長めのものがおすすめです。
Tピンの平らな部分に透明のレジン液を付け、口パーツの上に添えて硬化します。す。
レジンをTピンの周りに塗って硬化します。
ジェルネイルを用いて水風船の柄を描きます。くっきりと描ける不透明のジェルが向いています。3〜4色用意すると良いでしょう。
細い筆に白のジェルネイルを付け、筆ではなくTピンを軸にパーツの方を回転させて線を描きます。
スタイラスの先に黄色とピンクのジェルを取ってドット柄を描き、くるくる回しながら硬化します。
コーティングします。透明のレジン液をエンボスヒーターで温めます。サラサラにすることでレジンの付きすぎや塗りムラを防ぐことが出来ます。
透明のレジン液に水風船パーツを浸します。
余分なレジンをしっかりと落とし、くるくると回しながら120秒硬化します。
置いた状態で硬化します。
Tピンを外しの、バリをデザインナイフやニッパーでカットします。
透明のレジン液を塗って硬化します。
丸カンにチェーンとピアスパーツを通して閉じます。
0.5mmくらいの太さのワイヤーを5cmの長さにカットします。
ワイヤーをチェーンに通し、水風船パーツのくびれ部分に巻き付けます。
ワイヤーの端をチェーンに通し、さらに巻き付けます。
余分なワイヤーをカットし、端を馴染ませれば完成です。
夏の縁日を思わせる、カラフルで涼しげな水風船。ぷっくりとしたフォルムと中で揺れる水の透明感が目を引きます。今回はそんな見た目にも楽しい水風船をレジンで表現。中に本物の水を閉じ込めて作るピアスのレシピをご紹介いたします。涼やかな質感と透明感が魅力の、夏のアクセサリーにぴったりの作品です。
ベース作りは球体モールドに着色レジンを流し込み、しっかりと硬化させるところからスタートします。空洞を作るために、レジンを流し入れたらモールドを傾けながら硬化します。先にしっかり着色レジンで外壁を作っておくことがポイントで、この工程を丁寧に行うことで後から入れる水が漏れるのを防ぐことができます。色は水色や紫、黄色や赤など透け感のあるカラーがおすすめです。
水の注ぎ口を開ける際は一気に行うと中に粉が入ってしまうので、ピンバイスで少しずつ行いましょう。粉が中に入ってしまった場合は丁寧に取り除くことで綺麗に仕上がります。水は注射器などを使ってゆっくりと注ぎ入れ、レジンで蓋をして硬化します。
水風船の特徴である柄は、ジェルネイルを用いて描きます。3~4色のくっきりと描ける不透明の色のジェルを使用することで、リアルな水風船を表現できます。ラインとドットを組み合わせてお好みでアレンジしましょう。
一見難しそうに感じるかもしれませんが、工程自体は単純作業の繰り返し。ポイントを押さえれば初心者の方でもしっかり作ることができます。水を入れることで他にはない特別感が生まれるレジンの水風船ピアスは、夏の思い出作りにぴったりです。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?